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雪の妖精と竜の末裔

動物

最近シマエナガを見ました。

雪の中にいるほわほわのボールみたいな外見はとても可愛いです。

シマエナガ02

近頃は雪の妖精とか呼ばれて人気ですね。写真集なども出ているようです。

シマエナガはエナガの亜種で北海道に生息しています。エナガは北海道から九州まで分布している身近な鳥で、餌は小さい虫や木の実、樹液などです。

どこに行けば見られるかと聞かれても、それがよく分からないので困ります。彼らは木から木へせわしなく飛んで餌を探しているので、一定の場所に留まっていないのです。木のある所を探せば見つかるかもしれません。

シマエナガ03

こんなに可愛らしい小鳥も、実は恐竜から進化した生物であると言われています。この姿からは信じがたいですね。

恐竜は大きく竜盤類と鳥盤類に別れ、竜盤類の中の獣脚類の中に鳥類の先祖がいたとされています。獣脚類にはTレックス等の巨大肉食恐竜もいましたが、羽毛を持った小型の恐竜も多くいたと化石から推測されているそうです。白亜紀末の大量絶滅の際、鳥盤類の恐竜は絶滅しましたが、竜盤類は鳥類という子孫を残せたということです。

その後、鳥類は進化を続け、オオワシのような勇猛な猛禽からシマエナガのような可愛らしい小鳥まで多種多様な生物群となり、世界中に分布を広げています。

さて、人間の思うような外見的な可愛さはおそらく野生の世界では何の役にも立ちません。捕食者が「こいつ可愛いから食べるのやめようか」とは思わないでしょうから。なのでシマエナガがこんな外見をしているのは、別の何らかの理由があるのだと思います。太古から続いてきた彼らの生き様を見ればわかることなのかもしれません。

(担当:ノセ)