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川のカワガラス
ウトロの町中を流れる、ペレケ川という川があります。
そこに、一年を通して水上をせわしなく飛び回る鳥がいるのをご存知でしょうか。
ずんぐりとしたチョコレート色の見た目、ジジッジジッという鋭い鳴き声。
彼(彼女)の名はカワガラスといいます。
「カラス」という名前はついていますが、彼らはカラスのなかまではありません。
「カワガラス」という独立した存在なのです。
よく観察してみると、その行動のひとつひとつが他の鳥とはちがうなあと思います。
彼らの主な食べ物は、川の中の小さい虫や実です。
川に潜っては浮上し、潜っては浮上し、という行動を繰り返します(そしてたまに岩の上で羽繕いをする)。
こんな寒い時期に冷たい川に入って大丈夫なのかい、と心配になるのですが
当の彼らは涼しい顔をしています。どうやら平気なようです。
潜って浮上する様子を見ていると、羽毛が水を完璧にはじいているのがよくわかります。
そのおかげで、水に濡れてびちゃびちゃにならずに済むということです。
それでも、冬の冷たい川に何度も何度も入る姿をずっと見ていると心配になります。
しかし、そんなたくましい姿だからこそ目が離せなくなってしまうのも本心なのです。
(担当:つくし)