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カエルの誕生日
先日、水たまりから採取してきたエゾアカガエルの卵がもう孵化してオタマジャクシになりました。
季節の移ろいはとても速いと感じます。
ところでカエルの誕生日は、孵化した日なのか、産卵した日なのかどちらなのでしょう。
孵化した日であれば4月19日がこの子たちの誕生日です。
丸い細胞の塊がオタマジャクシに変化していく様は、いつ見ても不思議なものです。
ドイツの発生学者ハンス・シュペーマンは、両生類の卵を使った実験で形成体を発見し、その後の発生学に大きな貢献をしたと言われてます。今でこそ細胞やDNAの存在は万人の知るものとなりましたが、そこに至るまでには多くの人の試行錯誤があったと思います。
そして、なぜたった一つの細胞から複雑な生き物が作られるのか、仕組みを知りたいという先人たちの強い探求心が現代の生物学の礎となっているのでしょう。
真理を追究した学者たちも偉大ですが、その実験対象となって知識を得るための糧となった生き物の存在も、忘れてはならないでしょう。私達はいつも自然から何かを学んでいるのだと思います。
(担当:ノセ)