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北斗の嘴
キツツキの仲間は木をつついて餌を探したり巣穴を掘ったりします。
それ以外にもドラミングといって、数秒間の連続音を鳴らす行動も見られます。
これは他の仲間とのコミュニケーションのために鳴らしていると考えられているようです。
木をクチバシでつつくとき頭部には凄まじい衝撃がかかるので、キツツキの仲間の頭部は特殊な形状になっており、長い舌の骨が首をガードするようにクッションになるなど色々な工夫がこらされています。
それでもつつき行動が脳にダメージを与えていることが最近、海外の研究でわかったそうですが…。
最近、オオアカゲラのドラミングをフレペの滝遊歩道で聞くことができました。
木をリズム良くたたく姿はまさに天性のドラマー。
ふと、ドラミングは1秒間に何回くらいつつくのだろう?と疑問に思い、画像判定や音声解析で調べてみました。
まずドラミングの音を音声ソフトを使って開いてみました。その波形がこちら。
波形は2.3秒間で26回確認されました。
つまりドラミングは1秒間に11回もつついていることになります!
もし人間が頭部を同じ速度で木に打ち付けたら、菩〇掌を受けたように脳震盪を起こすか死んでしまうでしょう。
キツツキの嘴は木をつつくたびにすり減りますが、成長して伸び続けると言われています。彼らは生きている限り木をつつき続けなければならないということです。
改めてキツツキの能力と生き様に感心しました。
(担当:ノセ)