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私の頭の中のウグイス
春を告げる鳥、ウグイスが知床でも鳴き始めました。
ウグイスはウグイス科の小鳥で、日本三大鳴鳥(ウグイス、オオルリ、コマドリ)に数えられるほど声が美しく、日本人にとっては非常に親しみのある野鳥ではないでしょうか。
誰もが知ってる「ホーホケキョ」という声。
ではウグイスの絵を描いてみましょう。
・・・
はて、ウグイスってどんな模様で色だっけ?
そう、声は非常に特徴的で覚えやすいのですが、実際のウグイスは藪を好み、なかなか人前に出てきてはくれません。ですので多くの人は実物のウグイスを見たことがないのではないでしょうか。
実物のウグイスは、言っては悪いけど地味です。色も灰色がかった褐色です。
あれあれ、うぐいす色って抹茶のような色じゃなかったっけ?
私も以前はうぐいす色が緑色だと思ってました。
うぐいす色を調べてみると、sRGBで赤112、緑108、青62によって表現される色、とJIS(日本工業規格)で規格されています。
これがうぐいす色です。
確かにウグイスの背中の色に近い色ですね。
ということは、やはりうぐいす色はウグイスの色で、私達がうぐいす色を別な色だと誤解していた、ということになりますね。
これは多分、うぐいす豆やうぐいす餅の印象が強いためではないでしょうか。
ウグイスの声を聞くと、脳内では緑色の鳥がイメージされてしまい、緑色の鳥を探すから実物のウグイスが目に入らない。そういう現象が頭の中で起こっているのかもしれません。
自然を観察する時、あまり先入観を持って見てはいけないということでしょう。本物も偽物もない、あるがままの姿が自然なのですから。
(担当:ノセ)