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知床にしか咲かない花
先日、知床硫黄山の登山に行ってきました。
目的は、シレトコスミレ。知床半島の山の砂礫地に分布しているスミレである。
知床硫黄山に登るためにはまず登山口までの【道路特例使用承認申請書】を提出しなければいけないです。
登山を開始して10分で親子のヒグマと遭遇。この時期は、アリを食べるために登山道に出てくることがある。注意をしていたものの、慌てた行動をすると、ヒグマを刺激しかねないので、落ち着いて行動。しばらくすると、登山道から移動したので、登山再開。
何事もなく硫黄沢出会に到着。この時期はここから1kmほど雪渓を登ります。到着して驚いたのが、昨年の同時期と比べて雪が多い印象を受けました。
硫黄沢雪渓では、初めてユキウサギを目視。雪渓を軽々と登っていく姿を横目にゆっくりと確実に足を前に進めていきます。
雪渓にはおもしろい痕跡も。シカが上から滑って下りてきた痕跡がありました。まるでスキーをしているようです。
雪渓が終わり、砂礫地に到着。お目当てのシレトコスミレを探します。周辺をくまなく探し、ようやく発見!気温が低かったからなのか、なんとなく元気がないように見えました。
お目当てのシレトコスミレを観察した後、アイゼン必須の雪渓を越え、無事登頂。
様々な野生動物・植物を観察でき、充実した登山となりました。
【今回確認できた植物】
シレトコスミレ、ゴゼンタチバナ、キバナシャクナゲ、イソツツジ、マイヅルソウ、エゾノツガザクラ、エゾコザクラ、メアカンキンバイ、タカネナナカマド、ギンラン、イワウメ
※知床で登山する方は知床自然センター・羅臼ビジターセンター・知床五湖フィールドハウスなどで最新の登山道情報を確認することをお勧めします。
(担当:J)