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若いカラス
7月がもうすぐ終わりますね。
最近よく見かけるのは、若いカラス達です。
道脇や畑なんかでウロウロしています。良く見ると、胸のあたりや首の後ろの羽毛がボワボワしていて雛時代の面影があり、「若いな...」と和やかな気持ちになります。
彼らはまだ表情、行動共にあどけなく不安定で、走行している車の前をギリギリのタイミングで通過して行きます。車が近くを通ってもなかなか移動しない個体も多く、危機感がない様子は人間の小さい子供のよう...。実際、運悪く車に激突してしまい、道の脇でぽつんと動かなくなっている子ガラスを何度も見かけました。
私も運転しているときに子ガラスを見かけた際には極力速度を落とすように気を付けていますが、それでも危ない瞬間が何度かあります。
この前まで巣の中にいて餌をねだっていた子ガラスたちですので、外の世界についてはまだまだ知らない事がたくさんあるのでしょう。怖いものも怖いと認識できず、危ないことも危ないと理解できないはずです。頭のいいカラス達ですので、好奇心の方が勝ってしまうのかもしれません。きっと、様々な経験を繰り返して大人になって行くんだな...
連休が終わり、これから夏休みに入る方々もいることでしょう。広い北海道はついつい運転の際にスピードを出しがちです。道脇にいる、無垢な瞳をした黒い鳥たちがいることに気づかないこともしばしばあるかと思います。
しかし、一度彼らの様子をじっと観察してみると、幼いゆえのあたふたした動きや、なんにでも興味津々で純粋な好奇心が垣間見え、とてもいとおしい気持ちになります。
(担当:坂口)