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オシドリ親子
先日、知床五湖でオシドリの親子を見かけました。
ヒナが5羽、枯れ木の上で並んで寝ていて、それを大事そうに見守る母親がとてもほほえましく感じられました。
ただこの時期にしては雛が小さいので、一度育雛に失敗し、再度繁殖したのかもしれません。
オシドリはカモ科オシドリ属のカモで、北海道を含む日本各地の河川や湖沼で暮らしています。
オスは繁殖期になるとオレンジ色をベースとした非常に派手な羽色になりますが、メスは灰色と白のシンプルな模様です。
さて、この親子の父親はどこに行ったのでしょうか?どこか餌でも探しにいったのでしょうか?
結論から言うと、オスは子育てしません。
産卵も抱卵も育雛もメスが行います。
鴛鴦の契り(えんおうのちぎり)は繁殖期が終わると解消されると言われています。
(鴛鴦はオシドリのこと、鴛はオス、鴦はメスを表します。鴛鴦の契りは夫婦が仲睦まじい様子を表す言葉です)
実際の「おしどり夫婦」はそのシーズン限りの関係、ということになってしまいますね。
ワシのように夫婦で子育てし、ずっと夫婦の関係が続く鳥もいますが、カモ類はメスだけで子育てする種類が多いようです。
鳥も人間も夫婦のあり様はそれぞれ、なのかもしれません。
(担当:ノセ)
※遊歩道から2000mm相当の望遠カメラを使って撮影しています。