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荒波とシノリガモ
秋が終わりに近づいてきています。
あちこちの湖では渡り鳥達が到来し、どんどん賑わってきました。楽しい季節の始まりですね!
こないだ斜里でもハクチョウを見かけましたし、網走にもカモメ(「カモメ」という種類のカモメです)がいました。カモメをずっと見たいと願っていたので、とってもとっても嬉しい。
しかし今日はカモメの話題ではなく、カモの話です。
最近、よく海辺でカモやカモメの観察をしています(いつものことですが・・・)。
冬が近づくにつれ、波が高い日が多くなったり、また、風がとても冷たくなってきました。
海鳥たち(特に潜水する鳥たち)はなぜ凍えずに生きていられるのか不思議でたまりません。
ウミウは身体が濡れた後に岩場で乾かしているのを見かけますが、あんなことをしたら人間は体温が低下して死んでしまいますね。
そして・・・この時期よく見るのが「シノリガモ」です。
シノリガモは「海ガモ(潜水ガモ)」と呼ばれるカモです。名の通り、水の中に完全に潜水してエサを獲ります。
ほとんどの時間海に浮かんでいますが、たまに陸に上がって休んだりしています。身体のわりに足が小さくてかわいらしい。
風が強く波が高い日にはあまり見ることはありません。たまに少数浮いているのを見かけますが、もう浮いているのか沈んでいるのか分からないくらい波に翻弄されています。
嵐の時はいくら海ガモとはいえ、波に揺られるのは嫌なのでしょうか。
風のない日に海を見ていると、カモメやウたちに混ざってシノリガモが泳いでいるのが見えます。
彼らの模様は特徴的で、「やたら白い模様が多いな」と思ったらシノリガモです。
潜った後の身体を見ても、全く水に濡れていません。つるつるです。カモたちは身体にまとっている油量が多いので、水をはじいて濡れることがないんだとか。
しかしそれでもさすがに足は冷たいと思うのです・・・大丈夫なのかな。荒波に負けるな、シノリガモたちよ・・・。
(担当:つくし)