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サケ科魚類というと、サクラマス、カラフトマス、シロザケが印象的ですが、知床の河川にはオショロコマというサケ科魚類が生息しています。
カラフトマスやシロザケの遡上と産卵は一大イベントとして人間にも認識されてますが、実は今のシーズン、オショロコマもひっそりと恋の季節(繁殖期)を迎えているのです。
ちょっと水面下を覗いてみると、メスの周りにオスが集まりウキウキ(?)しています。
少し大きめのオスが他のオスに噛みついて追い払う行動が見られます。
みんなメスが産卵する瞬間を待ち焦がれているのでしょう。
ただ、「しれとこライブラリー④知床の魚類」によれば、産卵した後の卵は他のオショロコマが食べてしまうので、メスは卵の上に砂礫をかけたり、卵の上で守り続けるのだそうです。
どの生き物もどの時代も、次世代を守るためにメスは大変な思いをしてるんですね。
このオショロコマという魚、釣ることは難しくはないのですがそれほど美味ではありません。レッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類に指定されていたり、またシマフクロウの食べ物になっていたりと、自然界では重要な魚なので大事に見守ってあげてください。
(担当:ノセ)