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トド 海馬 Steller’s sea lion

動物 季節イベント

知床半島の東側、羅臼町沿岸の某所へ、久々にトドの調査に行ってきました。

ヒグマ出没対応に追われる日々が(ほぼ)終わってトド調査を開始すると、個人的には冬の訪れを強く感じます。

いつものポイントに到着、双眼鏡で海面を探していると・・・いました。浮上してきました。

ざっと見た感じで3頭以上。頭の形や大きさから、オス成獣も1頭以上混ざっているようです。

道具をドローンに切り替えて確認したところ、4頭の群れでした。

 

ロシアの研究者が一部の個体の脇腹(大半は左側腹部)に付けている焼印標識は、今回の4頭では確認できませんでした。

そのため、これらのトドがどこの島で生まれたのかはわかりません。が、これまでの調査結果から推測するに、おそらくは千島列島生まれなのでしょう。

羅臼のトドを見つめ始めて今年で24冬目になりますが、ここ数年オス成獣を見かける頻度がかなり増えてきました。自然環境や野生動物の世界は一定ではなく、常に変化しています。人間側も固定観念にとらわれずに、変化に対応していきたいものですね。

(担当 シブチ)