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ウソを吹く鳥
冬になると夏鳥がいなくなって見られる種類も減ってしまうのですが、冬だからこそ見られる鳥もいます。
冬枯れの森、ヤチダモの枝にとまって種を食べている小鳥がいました。
ウソです。
ウソ(鷽)はアトリ科の小鳥で、夏は高山帯でも見られますが冬になると低山に降りて冬を越します。冬芽や花芽、種子などを食べます。ベレー帽をかぶったような黒い頭と朱色の喉元が特徴ですが、朱色はオスのみの特徴です。
ウソという名は古語で口笛を意味する『嘯(うそ)』からきており、「フィ、フィ」という口笛のような声で鳴きます。
日本ではウソは天神様の神使になっており、大宰府天満宮などでは正月に木彫りのウソを交換する『鷽替え』の神事が行われるなど縁起のよい鳥です。ウソが嘘と結び付けられ、前年に起きた悪いことを嘘(なかったこと)にしてくれるとか。
神使のウソがつく嘘は人を助ける嘘ですが、人がつく嘘にはそういう効果はありませんので気をつけましょう。
(担当:ノセ)