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“何度も歩く”のすすめ

動物 風景

全国各地で桜の開花がニュースとなっていますが、ここ知床では雪が解けて地面が見えたと思ったら再び雪が降り、景色は行ったり来たりを繰り返しています。こちらは2週間前の「開拓小屋コース」の様子ですが、春の重たい雪が木の枝に積もりまるで木々が雪の葉をまとっているかのようでした。

 

一方、1週間後再び同じコースを歩いたときには木々の雪はすっかり解けた代わりに、青空をバックにくっきりとした連山を望むことができました。

 

この日はきれいな連山を拝めただけでなく、珍しい鳥と出会うことができました。日本では北海道にのみ生息するエゾライチョウです。ブブブブ…と低い羽音をたてながら私の目の前を横切り、木にとまってひたすら新芽をついばんでいました。目の上の赤い模様とキリッとした目がとてもかっこいいのですが、むくむくした体形とその飛び方はとても愛くるしいです。エゾライチョウは喉元の色で雌雄が見分けられますが、この子は喉元が黒いためオスのようでした。

このように、同じコースでも毎回新たな発見や出会いがあり何度歩いても飽きることはありません。ぜひ、一度訪れたことのある方も今回はどんな発見があるかなぁとワクワクしながら再び知床の森をのぞきに来てください。

(インターン にしじま)