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これは何マツ?
針葉樹のマツですが、知床ではあまり種類が多くないので簡単に覚えることが出来ます。
上の写真はカラマツと言います。もともとは北海道になかったマツで、知床では大正時代以降、植林するために本州から持ち込まれたそうです。カラマツは冬に落葉するマツで、春から少しずつ小さい葉が伸び始めます。まつぼっくりも小さくてパッと見てすぐわかるので覚えやすいです。
北海道に元々ある針葉樹にトドマツとアカエゾマツという種類があります。葉の先端を見ると見分けがつきます。トドマツの葉の先端はなんとハート形をしているのです。だから肌に当ててみてもいたくない!それに比べてアカエゾマツの先端は尖っています。誤ってぶつかったり飛び込んだりしてしまったら…たぶんとても痛いです。気をつけてくださいね。どちらの木か分からなくなってしまったら手で握ってみてください!痛くない方がトドマツ、痛い方がアカエゾマツです!(自然センター周辺のアカエゾマツのほとんどは、しれとこ100平方メートル運動で植えられたものです。)
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トドマツの葉の先端
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アカエゾマツの葉の先端
先端は尖っているけどアカエゾマツではない木がたまにあります。よく似た木にエゾマツがあります。紛らわしいです…。そこでまた葉をじっと見てみてください。違いを見分けるには一枚の葉を親指と人差し指の間で転がしてみると、上手く転がせない方がありませんか?エゾマツは葉の形が平らなので指の間で上手く転がせないのです。それに比べてアカエゾマツは立体的でひし形のような形をしているので、コロコロ転がすことが出来ます。森に入った時はぜひエゾマツを探してみてください。
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しれとこ100平方メートル運動で植えられたアカエゾマツ
その他にはイチイという針葉樹もあります。北海道の針葉樹の中では、珍しくシカが好んで食べます。秋には赤い果実が成り、甘くて食べられます。イチイは北海道ではオンコとも呼ばれていて常緑、長寿、庭木,良材などで人気が高く、道内の約30市町村が「まちの木」に選んでいるそうです。
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シカが好んで食べるイチイ
この機会にマツや他の植物に対しても興味を持っていただけたら嬉しいです!
(担当:インターン東)