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この数日は季節外れの暖かさとなっていますが、高い山では紅葉が進んでいます。
10月1日の知床連山の紅葉ですが、極楽平(標高800~900m付近)の辺りで見頃となっていました。
紅くなるのはナナカマドの仲間(タカネナナカマドやウラジロナナカマドなど、何種類かあります)、黄色いのはダケカンバやミネカエデなどです。低木ではオオカメノキが紅葉していました。
稜線ではチングルマやウラシマツツジが見事な紅葉を見せてくれました。稜線はもうすぐ雪が降るかもしれませんね。
コケモモがまだ実っていました。野生動物にとっては冬にむけた重要な食べ物です。
紅葉は植物の葉に含まれる色素、アントシアニンやカロテノイドが関係していると言われています。カロテノイドは黄色い色素で夏の間も存在しますが、クロロフィル(葉緑素)が分解されることによって葉が黄色く見えるようになります。アントシアニンは秋に葉の中で作られると考えられています。
北海道の夏は短いですが、高山帯はさらに短いです。動植物は限られた時間で懸命に栄養を蓄えて、来年の夏が来ることを信じて長い長い冬を迎えます。
高山帯は天候によって気温が急激に低くなることもあり、日暮れ時間も速くなっています。登山に行かれる方は十分な装備と計画を準備し、時間と心の余裕をもって行かれるようお願いします。
(担当:ノセ)