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旅に出かけよう

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旅はよいものです。

普段の生活から離れ、見知らぬ景色や人々を見たり知ったりする経験は人生を豊かにしてくれると思います。

旅をするのは人だけではありません。渡り鳥は1年の間に2回、大旅行をします。

ただ彼らの旅はレジャーではなく、生きるか死ぬかのサバイバルです。

知床の斜里町では、今年もオオヒシクイなどガンの仲間が飛来するようになりました。

斜里町では特にオオヒシクイが多く飛来しますがここで越冬するわけではなく、しばらく休憩してさらに南を目指します。逆に春は南から北へ向かう群れが、やはりしばらく休憩します。

オオヒシクイの南限は琵琶湖といわれており、先日の10月上旬のニュースではすでに何群かが琵琶湖に到来しているとのことでした。知床から琵琶湖までは直線距離にして約1,200キロメートルです。遠いですね・・・

↓今年4月に確認したオオヒシクイ。群れの中にはたまにマガン(比較的小さくて嘴の付け根が白い)なども混ざっています。

オオヒシクイはロシアで子どもを産み育てるので、今年生まれの子どもにとっては今回が初の大旅行です。カムチャッカ半島から大海を越え日本にたどり着くのは、過酷な旅だったに違いありません。怪我などで飛べなくなればそこで命が終わってしまいます。

そんな過酷な旅を1年に2回も行っている彼らの力強さには感服します。旅はまだ続きますが彼らの旅の無事を祈るばかりです。

(担当:ノセ)