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カラスの川流れ
川を眺めていると黒い小鳥が上流から流れてきました。
これはカワガラスというスズメ目カワガラス科の鳥で、渓谷など川沿いに生息しています。
黒いからカラスという名がついてますが、カワガラスはカラスの仲間ではありません。
カワガラスは日本を含むアジアに広く分布します。基本的に水辺に住み、水生生物を食べています。
カワガラスの動きを観察してみると、水に浮くことも泳ぐことも潜ることも水底を歩くこともでき、急流でも真冬の冷たい水の中でも平気で動き回るなど、驚くべき身体能力を持っていることが分かります。
面白いことにカワガラスの足にはカモ類やカモメ類のような水かきがついていません。見た目はセキレイやツグミなどの足と変わらないように見えますが、この足でたくみに急流を泳ぎまわります。カワガラスは岩場を歩いたり河床の岩を掴んだりするため、むしろ水かきがいらないのかもしれません。
同じ水鳥でも生息する水辺の環境や利用の仕方によって身体に特徴の違いが現れてきます。同じく水域を利用するカモメ類、ウ類、カモ類、カイツブリ類、シギ・チドリ類、サギ類、カワセミ類などを観察して見比べてみると発見があって面白いと思います。
(担当:ノセ)