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カモメはカモメでも
カラスやスズメのように、カモメは誰でも知っているメジャーな鳥でしょう。港にカモメがいるのはごく自然な光景です。
しかしひとまとめで「カモメ」といっても、実はとても奥が深いもの。冬には様々なカモメが渡ってきて種類も多くなります。識別が困難なこともありマニアックなカモメバードウォッチャーもいるくらいです。
普段港で簡単に見ることができるカモメとは異なり、船に乗らないと出会えないカモメもいます。
トップ写真に挙げたのはそんな沖合に出ないと見られないフルマカモメという種類の海鳥です。繁殖の時以外は陸に近づかない点も他のカモメと違いますね。
カモメという名前がついていますが、どちらかというとアホウドリに近い海鳥です。
何といってもこの鳥の特徴は嘴でしょう。
嘴の上に大きな穴が一つ開いています。これは二つの鼻の穴が繋がって、一つになった管鼻と呼ばれるもの。(管鼻の中で左右2つに分かれるようです)
海水の塩分は濃縮され、この管鼻から排出されます。体の形態は動物それぞれの生活に密接に関係してきます。海で生涯のほとんどを過ごす彼らにとって無くてはならない器官なのでしょう。
ウミネコの嘴を見ると明らかに違うのが分かりますね。
羅臼の観光船に乗ると見ることが多いこの海鳥。海で飛んでいるのはただのカモメだけではありません。よーく見るとこんなへんてこな鳥もいるのです。
(担当:もぎ)