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カシワの沼にはまる
カシワといえば、皆さんは何を思い浮かべますか?私は、柏餅がすぐに思い浮かびます。柏餅に使われているあの葉っぱは、その名の通りカシワの葉が使われています。
カシワは日本のほぼ全域に分布しているブナ科の落葉広葉樹で、写真のように、立派などんぐり(堅果)を実らせます。カシワの特徴は、葉っぱのギザギザ(鋸歯)が丸く、どんぐりの帽子(殻斗)がモジャモジャになっていることです。自然センター周辺では、フレペの滝遊歩道の草原沿いに多く見られます。
ある日周辺のカシワを観察していると、それぞれ特徴が少しずつ異なることに気付きました。気になったので、北海道のカシワについてちょっとだけ調べてみました。すると、どうやら北海道の寒い地域ほどカシワとミズナラの交雑は起こりやすいらしく、すでに交雑種がたくさん生育しているようです。
知床は北海道の中でも寒い地域だと思いますので、観察していたカシワは、きっとカシワとミズナラの交雑種だったり、交雑種と交雑種との交雑種だったり、交雑種とカシワの交雑種との交雑種と交雑種とミズナラとの交雑種の・・・・・・・・・(無限)だったため、特徴が少しずつ違ったのかもしれません。
はたしてカシワの中のカシワは知床に存在するのか、私にはわからなくなりました…。
(担当:新庄)