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4月27日にようやく知床峠(知床横断道)が開通しました。日本で一番開通期間が短い国道です。
知床峠からアクセスできる天頂山に登るため、開通日当日に意気揚々と出かけました。
…………。
…何も見えない
見渡すかぎり一面の霧。
柵にも氷がへばりついています。
寒いし視界が悪いので山は諦め、気を取り直してもう少し標高が低い場所を歩くことに。
せっかく知床峠が開通したので、横断道路の途中にある「ポンホロ沼」へ。
ポンホロ沼は春から初夏にかけて雪解け水などが溜まり沼になる場所。雪解け水がなくなる夏には消滅し、草原に変わることから「幻の沼」と呼ばれています。
散策路は整備されていないので一般の方はガイドさんと一緒に行くのが良いでしょう。
近年は雪が少ないためポンホロ沼が出現する期間も短くなっているようですが、さすがに4月ならあるはず!!
ササを掻き分け道なき道を進み、いざ!!!!!!
…………………
ん?????????
どこを見渡しても沼がありません。
あ、ちょっとした水溜まりはありました。
本来は茶色に見えている地面の部分は一面沼になっているはずなのですが…。やはり雪が少ない影響なのでしょうか。
水が干上がりかけている場所をよーく見てみると
エゾアカガエルの卵が。
雪解け水が少なくなることは彼らにとって死活問題でしょう。
「ポンホロ沼」はアイヌ語で「大きくなったり小さくなったりする沼」という意味で、先住民も季節によって水量を変えるこの沼を見ていたはずです。
ポンホロ沼の景色が今後消えてなくならないよう願うばかり。
(担当 もぎ)