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少し間が空いてしまいましたが、前回の「8/17開拓小屋コース巡視記録その1~不思議なねじねじ~」の続きです。
その2は散策路で見かけた蝶Verでございます。
突然ですが、私は蝶が好きです。
目線の高さをふわふわと飛んでいくその優雅な姿。
幼虫から蛹、蛹から成虫へと変わっていくその神秘的な進化過程。
(幼虫でも1齢、2齢、3齢、終齢と姿を変えるのも面白い!)
個性的な翅の綺麗なシンメトリーの模様。
あげたらキリがないですが、蝶の魅力的な世界の虜になったひとりです。
林冠ギャップにてミミコウモリを訪花中の「ミドリヒョウモン」を発見!
ミミコウモリを360度アクロバティックにぐるりと回っております。
ミドリヒョウモンは今時期、散策路でよく見かけることのできる蝶です。
この日は天候がとてもよく林冠ギャップに太陽の差し込む光も強かったので、たくさんのミドリヒョウモンが飛び交っておりました。
日光浴をしている子、求愛行動をしている子…。
ミドリヒョウモンの求愛行動は独特で、ゆるやかに飛ぶメスのまわりをオスが回転しながら追い続けるという求愛行動をしています。
とても面白い動きをしているので見かけた際はぜひともじっくり観察してみて欲しいのですが、観察の際は目を回さないようお気を付けください…。
こちらはミドリシジミでしょうか。
日光浴…というよりも占有行動のような気もします。
俺の場所は譲らんぞ!と言わんばかりのこの雰囲気。非常に可愛いです。
ミドリシジミも今時期に散策路でよく見かけることのできる蝶です。
表面は鮮やかな金緑色をしていて、太陽の光に翅が当たるとキラキラして宝石のようにとても綺麗で思わずうっとりしちゃいますよ~。
ただ、小さくてすばしっこく飛ぶので見逃さないように要注意です。
散策路の草原地帯、よく日の当たるところをふわふわと飛んでいるジャノメチョウを発見。
ぱさっと足元に降り立ったと思ったら、またすぐ飛んでいきました。
私の行く先を先導するかのように、足元をふわふわと飛ぶエゾスジグロチョウを発見しました。
エゾスジグロチョウは3化するので春から秋まで長く見かけることのできる蝶です。
どんな蝶も好きですが、白くてふわふわしている蝶を見かけると思わずスキップして一緒に歩きたくなるのは私だけでしょうか。
太陽のスポットライト当たってますね。気分はきっとショーモデル。素晴らしいです。
日当たりの良いところを選んで飛んでいるのでしょうか。
こちらのエゾスジグロチョウの翅をよくよく見ると「ビークマーク」らしきものがありますね。
「ビークマーク」とはその名の通りなのですが、鳥が蝶を捕らえようと翅をついばんだ際に、蝶がそのまま逃げ出して出来た痕跡です。
(必ずしも鳥というわけではないですが)
これがビークマークであるなら、このエゾスジグロチョウは命からがら逃げだしたということになります。
このビークマークですが、鳥に頭からパクっと食べられないようにこっちが目だよ~と鳥に錯覚させるため、翅にわかりやすく眼状紋が付いている種類の蝶がいます。
こちらは以前、自然センターに迷い込んだクロヒカゲです。
逃がそうと思ったらそのまま私の手の汗で吸水を始めたので観察させて頂きましたが、綺麗な蛇の目紋とその蛇の目紋を強調するかのようにそのまわりに光沢のある紫色の紋も確認できますね。
蝶の生き残り戦略でしょうか。
今回の巡視でご紹介した蝶のほかにカラスアゲハも確認しました。
目視にて確認したこのカラスアゲハもやはり翅にビークマークがついておりました。
命からがら、というよりは一生懸命生きた証のような気もします。
様々な種類の蝶と、その蝶から伺えるドキュメンタリーを感じ、蝶に対してますますの愛おしさを感じずにはいられない今回の巡視でした。
おまけ。
仕事終わりにオロンコ岩に登ったら階段で日光浴をしていたヒメアカタテハを発見。
距離を取ってじーっと観察していましたが、しばらく見つめ合ったのちに違う場所へと移動しました。
お、お邪魔しちゃったかしら。。
(ぽん)