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冬眠準備に大忙し
羅臼岳の山頂を見るとほんのり雪化粧をまとっている日もあり、自然センターまわりで見かけるエゾシカも冬毛へと変わり、冬の足音が大きくなっていく日々です。
冬の準備といえば。
森の小さな住民エゾシマリスが冬眠準備に向けてドングリや越冬用の巣作りのための落ち葉を集めている姿が見られます。
ちなみに、エゾシマリスは冬眠をしますが、エゾリスは冬眠をしません。
同じ蝦夷の地に住むリス科の仲間でも、冬の過ごし方はそれぞれのようです。
これから冬眠用の巣穴を作るのでしょうか。
落ち葉を口いっぱいに頬張るエゾシマリスを目撃。
ドングリや木の実など、食べ物を頬袋パンパンに詰め込む姿がエゾシマリスは有名かと思いますが、こうした巣穴用の巣材も口に詰め込んで運んでいるようです。
普段はスッとした顔で、本当にこのほっぺたにドングリが入るのだろうか、と余計な心配をしてしまいます。
ドングリなら左右に2~3個ずつ入れて運ぶことができるそうです。
エゾシマリスの体重は100グラム前後で、ミズナラのドングリの重さは4.3グラムほど。
すごくざっくりですが人間に置き換えると、ドングリ1個約2.3キロ分となるそうです。
ドングリを左右に2個ずつ入れたとしたら片方の頬に約4.6キロのドングリを入れて森の中を移動していることになります。
いかに、エゾシマリスの頬袋が丈夫なのか、ということがわかります。
想像すると、なんとなく自分のほっぺたが痛く感じます…。
シマリスと言えばなんと言っても名前の由来でもある縞模様です。
草木や落ち葉などと同化し、カモフラージュをして天敵から身を守るための役割を果たします。
冬眠期間はメスで最長約233日、オスで最長約219日とのこと。
働き者のエゾシマリスたち。しっかり休んでまた春に元気な姿を見せてくれますように、もしエゾシマリスを見かけてもそっと見守ってあげましょう。
おまけ
(ぽん)