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小さな春を感じて

植物 風景

本州では桜の開花が確認されている中、知床にもあたたかな風が吹き始めています。

先週から春らしい天候が続いていたので、「小さな春」を探しにウトロの街を散策してみました。

 

 

まず見つけたのはフキノトウ。

春を象徴する山菜の一つです。

フキノトウ

 

 

次に見つけたのはキバナノアマナ。

残雪が残る中、ひときわ目立つ黄色に目を惹かれます。

 

 

次に見つけたのはエゾエンゴサク。

「スプリング・エフェメラル」直訳すると「春のはかないもの」とも呼ばれ、私はこの花を見ると春を感じます。

「スプリング・エフェメラル」と呼ばれる植物たちは早春に花を咲かせ、

その後の季節は来春に向けて、地下で養分をたっぷり蓄えます。

 

エゾエンゴサクも同じく、地中に球形~卵形の魂茎があるのです。

ここぞというばかりに春を待ち望み、花を咲かせた様子を思い浮かべると思わず笑みがこぼれます。

 

紫っぽいものや青っぽいもの。

その個体によって少しずつ色が異なるのもエゾエンゴサクを楽しめるポイントです。

 

 

この日の天気は快晴。

ウトロの街と知床連山を照らす夕日が非常に美しかったです。

厳しい冬を乗り越えた知床にも新たな季節が訪れようとしています。

 

 

雪が溶け始め、あたたかくなるとお花を楽しめる季節がやってきますね。

その季節ならではの植物を是非探してみて下さい。

 

(こめちゃん)

Writer

米田紗衣

Sae Komeda

大阪府出身。立命館大学で環境教育について学ぶ。
大学在学中に一般企業への就職が決まるも、
テレビで見た知床の姿に魅了され、知床財団へ。
好きないきものはシャチ。