STAFF BLOG

知床の名を冠する沼『知床沼』へ

湖沼 登山 風景

はじめに

2022.09.27~28

山が秋色に染まるこの季節。

二日間の山行。

知床の名を冠する沼。『知床沼』へ。

YAMAPより引用

知床半島先端部地区の知床岳の麓ポロモイ台地にある秘境。

もちろん、ヒグマの生息地であり、携帯電話の電波も通じない。

そんな知床沼へ行くには、

4つのステージ

Ⅰ.『石浜歩き』  Ⅱ.『森林帯』  Ⅲ.『崩壊地』  Ⅳ.『ハイマツ帯』 を攻略する必要がある。

まともな道もなく、標高1m~920mまで登る。

培ったスキルを活かしながら攻略しなければならず、簡単に行ける場所ではない。

 

ストーリー~4つのステージとGOAL

Ⅰ.一歩一歩が不安定『石浜歩き』(約2時間)

羅臼の相泊港から観音岩までの2時間は『石浜歩き』。

自然に散らばった大小さまざまな石の上を歩く。

浮き石に注意が必要。

観音岩まで至る石浜

Ⅱ.細かい地形の深い森『森林帯』(約2時間)

難所である観音岩を越え、ウナキベツ川を渡渉した後は、『森林帯』を2時間歩く。

ここから先は、大きな起伏もなく、細かい地形が続くため、こまめに地図読みを行う必要がある。

ウナキベツ川の渡渉

エゾシカとの遭遇

崩壊地前に、青沼に到着する。

ここは水場であり、野営地でもある。景観も良く、ここまで来るだけでも一見の価値がある。

そして、この後は急登の尾根が続く。

知床の青沼

Ⅲ.一部崩壊が進行している急登の尾根『崩壊地』(約1時間30分)

青沼から先の標高400m~600mは、しばらく安定した尾根が続く。もちろんまともな道ではない。

その後、標高600m~800mは『崩壊地』。足場が悪く、崩れやすく、慎重に進む必要がある。

足場が不安定な崩壊地

Ⅳ.行く手を阻むハイマツ帯『ポロモイ台地』(約2時間)

最後の難関。『ポロモイ台地』

このハイマツ帯は、ルートがはっきりとしているわけではないため、探すのが困難。

また、背丈以上のハイマツが行く手を阻む。身体も疲れ切っているため、なかなか進まない。

ハイマツ帯

GOAL.野営地『知床沼』

いろんな難関を越えた先に、急に『知床沼』が見え、その美しさに感動する。

ここでテントを張り、この景色や星空を眺めるゆったりとした時間は最高の瞬間だった。

知床沼

夕暮れを楽しむ

さいごに

気軽に行ける場所ではありません。

興味、行ってみたいという方は、

知床ルサフィールドハウスで先端部地区利用のレクチャーも行っております。ぜひお問い合わせください。

https://www.env.go.jp/park/shiretoko/guide/sirecoco/mountainous/index.html

-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------

アウトドアは無理をせず、楽しむもの。

自分のレベルにあった登山計画を!

知床峠から見た雲海

パーティー:あら・その・谷(writer)

Writer

谷 洸哉

Kouya Tani

知床に住んで4年目。
知床の湖沼をすべて巡るまで、ここを離れられない!?
探検が好きなお兄さん。