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冬時間の知床で野鳥を観る

動物

立冬を迎える知床。
紅葉も終わりに近づき、森は土の色へと変わりつつあります。
日が短くなり、旅行者もまばらになり、風は冷たく、どこか寂しい季節ではありますが、わたしはこの季節が大好きです。

なぜかというと、それは 小鳥が「観える」から。
草木が生い茂る夏は、小鳥の鳴き声はにぎやかでも枝葉にさえぎられてしまい、見かけることはできてもじっくりとその姿を観察するのは難しいのです。
けれど、木の葉が落ちた今なら、小鳥の声が聞こえた瞬間に枝の周りを動き回る小さな影がすぐに見つかります。

最近出会った素敵な小鳥たちをご紹介。


口笛のような鳴き声の「ウソ」。
オスの胸元の淡い紅梅色、メスのシックな榛色の羽も美しい。


 

 

 

 


オスの煉瓦色が目を惹く「イスカ」。
マツなどの固い種子を食べるための食い違った嘴が特徴だが、ナナカマドの柔らかい木の実も好きみたい。

 

観光船の今シーズンの運行が終了し、知床五湖ももうすぐ閉園に。知床はアクティブな夏時間から、落ち着いた冬時間へ移行していきます。
これから雪が降り積もるまでの静かな知床で、ゆったりと野鳥観察をしたいと思います。

みなさんもぜひ、フィールドノートや双眼鏡を片手に「冬時間」の知床を楽しんでくださいね。
(双眼鏡は知床自然センターでレンタルできますよ!)



オオワシももう来てますよ。

 

 

 

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Writer

mikotoda

新潟うまれ千葉育ち。
野生動物保護管理、環境教育などを学ぶ。
ものづくりとスキーといきものの絵を描くのが大好き。