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見慣れぬ紅葉

植物

先日、パトロールをしていた際、見慣れない紅葉を車窓から見つけました。

 

 

 

 

 

 

 

 

赤や橙色の鮮やかな葉。でも、ツタウルシやヤマブドウとは違う雰囲気です。

Uターンして確認してみると、ツタでした。

株によっては深紅の葉も

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ツタ」。

日本全国に生育する植物で、短い名前ですが、れっきとした和名です。

皆さんは建物の壁を植物が覆っているのを見たことがありますか?

その多くはツタによってできています。

まきひげに吸盤があるので垂直な壁も平気だそうですよ。

和名も壁などを「伝う」様子から名づけられたとか……。

 

もう少し観察を続けると実も発見しました。

紫色の小さな実

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、このツタ、皆さんがよく知っている植物の仲間ですが、何科の植物かわかりますか?

葉や実の雰囲気でピンときた方もいるかもしれません。

あの果物に似ているかも

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

答えは……ブドウ科です!

スーパーに並ぶブドウとは大きさが全然違いますが、

実の白い粉(ブルームと呼ぶそうです)はブドウそのものですね。

 

春も夏も同じ場所に生えていたはずですが、秋の紅葉の時期まで気が付きませんでした。

ほとんどの樹木が落葉した今、真っ赤な紅葉が目につきます。

 

さて、そんなツタですが、知床では見たことがありませんでした。

今回見つけたものは、壁面緑化のため植えられたもの

あるいは、鳥によって人家などから広まったものかもしれませんが、

晩秋の思わぬ発見となりました。

 

見かけたときはぜひ足を止めてみてください。

Writer

小椋 智世