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春の海は「ブルー」

動物 風景


流氷が明けた春の海には、様々な海鳥が訪れます。

波間で特に目立つのは、白いグライダーのようなシルエットのカモメたち。知床を代表するオジロワシやオオセグロカモメが悠々と翼を広げています。
オジロワシは冬鳥として有名ですが、実は一部の個体は知床で繁殖しており、一年を通してその姿を観察することができます。

春を迎え、数を増やしたオオセグロカモメと一緒に空を飛ぶ光景は知床ならではとも言えます。

 

しかし、そんな日常の風景の中にも変化が起きています。


私たちの身近な存在であるオオセグロカモメがは、最新の環境省レッドリスト(第5次)において、絶滅危惧ⅠB類(EN)に引き上げられました。

日常にいるからこそ気付きにくいこともあり、毎年同じように巡る季節の中に、こうした深刻な変化が潜んでいることに、改めて気づかされます。

オオセグロカモメの減少の理由には、海水温上昇による餌の魚の減少や、ワシ類やヒグマ、キタキツネなどといった天敵の増加などが考えられています。

いつも当たり前に居るものが、世界規模ではぐんぐんと数を減らしている。その事実を突きつけられると、どこか足元がおぼつかなくなるような、途方に暮れるような気持にさせられます。
今、知床に暮らすカモメたちが、これからも健やかにいられるように願わずにはいられない、少しけブルーな今日この頃です。

 

 


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Writer

mikotoda

新潟うまれ千葉育ち。
野生動物保護管理、環境教育などを学ぶ。
ものづくりとスキーといきものの絵を描くのが大好き。