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4月にもなると、知床でも春を感じます。気温はマイナスでも、春だなぁと日々感じます。寒さが緩み、天気の良い日は森の鳥たちがさえずり始めます。
この時期、自然センター周辺では、動物たちがイタヤカエデから出る樹液を舐める様子を見ることがあります。枝先から樹液の氷柱が出来ている時は、運が良ければ小鳥がアクロバティックに氷柱から滴る樹液を舐める様子を見ることもあります。
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幹を伝う樹液を舐めに来たシマエナガ。重力を感じさせない動きに驚いた。
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イタヤカエデの折れた枝先から滴る樹液の氷柱。
イタヤカエデの樹液はほんのり甘く、サトウカエデ(メープルシロップの原料)と同じように、樹液からシロップを作り出すことができます。でも、本当にシロップを作ろうと思ったら大量の樹液を採取する必要があるので、お勧めできません。それでも樹液の味が気になったら、舐める程度にしておいてください。ただし、私は気にしていませんが、動物たちとの間接キッスになるかもしれないことを忘れないでくださいね。
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幹を伝う樹液を舐めるエゾシカ。
担当:新庄