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開拓小屋コースのススメ

動物 植物 風景

とても強く風が吹いた日があったので、倒木やかがり木が無いかを確認するため、開拓小屋コースの巡視に行ってきました。

 

開拓小屋コースは自然センターからゆっくり歩いて往復2時間、5kmほどの遊歩道です。

遊歩道内には開拓当時の住居や小屋があり、開拓当時の様子に触れながら、またその開拓跡地で現在行われている森づくりの様子も間近で感じながら、ご散策いただくことができます。

 

最近までうっそうと葉が生い茂っていた木々もすっかり落葉し、見通しが良くなっていました。

バードウォッチングにはもってこいの季節です。

巡視を進めていると、エゾライチョウを発見!

留鳥ではありますが、やはりこの季節になると見えやすくなります。

 


ツルウメモドキも黄色の実が避けて赤い種が見え、そのコントラストが青空に映えていました。

 

アカエゾマツの間伐材をウッドチップ化して敷き詰めた遊歩道はふかふかで、とても気持ちの良い歩き心地です。

 

エゾシカたちも秋の森の中、ゆったりとたたずんでいました。

「はいチーズ」と言ったわけではありませんが、まるで家族写真撮影のようです。

 

 


晴れて山が見える日には、共同放牧地跡から間近に迫る知床連山を一望することができ、圧巻の光景をお楽しみいただけます。

本日は雲に隠れたその山なみを、心の中で想像します。

 

あらためて、このコースの素晴らしさを再認識した巡視となりました。

人気の知床五湖も閉園の季節となりましたが、この開拓小屋コースはアップダウンもなく、守り育てられている知床の森の中を、一年を通してゆっくりと歩くことができます。

自然センターではコースのミニマップをお渡しし、遊歩道でのヒグマの目撃状況等もお伝えしております。

ご散策の前には、ぜひインフォメーションカウンターにもお気軽にお立ち寄りください。お待ちしております。

Writer

高畠 愛

Ai Takabatake

知床の自然環境に感動し、ウトロに住みつく。一児の母。自然を守り伝えながら、たくさんのお客様にこの自然環境を楽しんでいただけるよう、日々インフォメーション業務に務めている。