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桜前線がまだ来ていない日本の端っこ知床ですが、着実に春がきています。
先日行ったフレペの滝の散策路の巡視状況をお伝えします。
春がたくさんありましたよ!
昨冬は雪の量が多く、林内はまだ残雪がたくさん。
油断してもしなくても踏み抜いてしまいます。残雪の時期は防水の靴、長靴がおすすめです。
雪上にはヒグマの足跡が。
春ですね。
よく周りを見て、音を立て、注意しつつ進みます。
追いかけあうシジュウカラ、泥をあつめるゴジュウカラ、
遠くから聞こえるドラミングの音…。
一年中いる顔ぶれも春らしい行動をしていました。
冬越しから目覚めたクジャクチョウやエルタテハも飛んでいます。
林を出ると空が開けて、上空をゆったり飛んでいるオジロワシを発見。
振り返ると白と青のでっかい知床連山、向こうには青いオホーツク海。
草原ではノビタキ、オオジシギ、ホオジロが到着していて、賑やかになっていました。
彼ら夏鳥たちも皆様と同じく、道内や本州、海外からやってきています。
あんな小さい生き物が文字通り身一つで野を越え海を越え山を越え...
胸と目頭が熱くなります。ハンカチの携行もおすすめします。
フレペの滝もすっかり春仕様。
個人的におすすめな楽しみ方は、
10倍の双眼鏡で見ることです。
水量はあれで最大ですかとよく聞かれますが、
迫力だけじゃない魅力に気付けるかと思います。
ぜひお試しを。
復路に入り、バチバチ争うノビタキたちを応援しつつ林内に戻ると
片方だけ落角したシカに遭遇。
これも春ならではの姿。
土地柄毎日見かける生き物なのになんだか神秘的に見えました。
植物については、ヤナギの花は咲いているものの、
樹木の葉や地面の草花の芽吹きはまだまだこれからのようでした。
新緑の夏も楽しみです。