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本日、「フレペの滝遊歩道」と「森づくりの道/シカ柵コース」の巡視に行ってきました。
知床では先週から気温が上がり、20度越えの日々が続いております。巡視を行った本日も日中は22度とこの時期にしては高い気温となっていました。
そんな暖かな気候で歩けるかと思われましたが、巡視に行った午後からは風速がとても強く、オホーツク海に接し、断崖絶壁もあるフレペの滝遊歩道では暖かさを感じられない程度には風が強く吹いていました。(海辺は風が強いので、散策の際は風速も気に掛けると良いです。)

強風に晒されながらも頑張って空を飛んでいるアマツバメたち
「フレペの滝(通称:乙女の涙)」は川などの水が崖を流れ落ち生まれている滝ではなく、山々から流れてきた地下水が断崖絶壁の途中から流れ出ている珍しい滝なのですが、時期によっては地下水が少ないため滝の水量が減り、侘び寂びを感じられるような涙となることも少なくありません。
冬から春になり、気温も暖かくなってきた今日この頃では雪解けが進み、涙の量も増えたと思われます。

冬よりは若干水量が増えた気がするフレペの滝
「森づくりの道/シカ柵コース」は雪が積もる頃は閉鎖しており、雪解けと共に利用が始まるコースなのですが、今年は5月1日からOPENとなっております。
コースの名前に"シカ柵"と入っているため、シカが見られるコースと思われがちですが、シカ柵とは防護柵のことであり、森づくりにおいて苗木や樹皮を食べてしまうシカの侵入を防ぐための柵が張られているコースとなっています。
そんなシカ柵コースですが、柵があるからといって100%安全に散策できるわけではなく、シカは入ってこられませんが、クマは柵を登って入ってくることもあります。他の遊歩道と同様にクマに気を付けて散策いただければと思います。

シカ柵コース内にあったクマの糞