スタッフのフィールドノートとは?
About “Field Note”
知床に暮らしているのは野生動物だけではありません!「スタッフのフィールドノート」は、知床の自然を最も身近に体験しているスタッフがお届けする日々のブログです。移り変わる季節の中で見つけた小さな発見や、スタッフならではの知床の過ごし方、なかなか見ることができない登山道の様子など、ここにしかない生きた情報を発信しています。
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先取り
「皆さま、前方に見えますのは雪解けの硫黄山、そして、お足元の白い部分、こちらは凍った一湖でございます。」 知床五湖の高架木道がとても長くなりました! その距離、なんとっ!800メートル!! 一湖の湖岸…
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北帰行
ウンコだらけのシカ道をたどって急斜面を登っていた時、高い声がしたので空を見上げました。 ああ、やっぱり。オオハクチョウが9羽、知床岬先端方向へ飛んで行くのが見えました。 しかし意外と速い! コンパクト…
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きもち~。
「もっと耳の上~」 「ここかい?」 「うん、そこそこ。気持ち~。」 まるで雪山で温泉に浸かりながらで毛づく ろいをしてもらっているおサルのような顔。 気持ちいいのでしょうね。 あんまり突っつき過ぎたら…
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待ってます。
「白やぎさんから お手紙 ついた♪ エゾシカさんたら 読まずに 食べた♪ シ~カたがないので お~手紙 か~いた♪ さっきの 手紙の ご用事 なぁに♪」 律儀に、気長に、郵便ポストの前で ひたすら お…
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団体行動
「右むけぇ~~、右っ!!」 ザザッ 「コラァ!誰だっ、正面向いてるヤツ!!」 随分と暖かくなってきた今日この頃。越冬を終えて北国へと向かうヒシクイたちが、トウフツ湖畔で羽休めをしていました。 「我々は…
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瞳に映る景色
今年から一湖の湖岸まで延長された 知床五湖の高架木道。 開園に先駆けた視察では、周囲に広がる雄大な景色を新たな視点から展望することができました。 この瞳の中にたくさんの人の姿が映るまで、 訪れる人々の…
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春のおとずれ
シカが角を落とし始めると・・・ 春だなぁ~と感じます。 これ、私(in 知床)流の春のおとずれ。 命がいっせいに芽吹く春まであと少し。 今が踏ん張り時。 生きぬけ! (担当:こりん)
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ケラチナミン。
平和そうな顔してんなぁ。 体を掻きながら、とても気持ちよさそうなキタキツネ。よだれが垂れる寸前です。 実は可哀そう、疥癬(かいせん)という皮膚感染症にかかり、しきりに体を掻きまくってます。まぶたが開か…
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脱力。いや、温存。
気の抜けた顔してんなぁ。 春目前のこの時期、エゾシカたちの顔は無防備すぎます。皆こんな顔しています。 実はこれでも必死に耐えている表情かも。 あと少しで厳しい冬を越え、爆発的に命溢れる春を迎えるまで、…
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顔芸。
しょっぱい顔してんなぁ。 なぜだか最近、オジロワシの顔が変です。 それとも見くだされてるのだろうか。 実はワシにも表情があって面白い。 ローアングルで見ると必ず困り顔。 この前もこんな顔された。 でも…
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勇姿
右前脚先端を失くしたエゾシカに出会いました 立派な角を持たず 速く走ることも、高く跳ぶこともできない 幼い彼が この冬を乗り切ることができているのは 唯一、「貪欲に食べる」ことなら 出来たから 不格好…
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忘れた頃に。
フレペの滝からです。 水平線に流氷が見えました。 今期、最後の確認でしょうか。 今シーズンはめちゃくちゃ接岸期間の短かった流氷。早い時期から見えていたもののなかなか接岸せず。そして小春日和のこの時期に…
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しめくくり。
朝、仕事前に散策していたら・・・ 「コンコンッ コンコンッ」 音の犯人はオオアカゲラ。 静寂な森に響くドラミングはなんとも清々しいものです。 知床に来て、早1年。 大好きな知床、明日からまた1年お世話…
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スイスイキタカ
キタカでおなじみのエゾモモンガ この後、木のてっぺんに駆け上がって スイーっと僕の頭上を出勤していきました。 あんまりじろじろ見てたので 気分を害したのかもしれません。 モモンガといえば森の妖精 魔法…
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薫!おみゃ~さんか?
この角、この目つき、この肉付き! もしかして大石薫!?(5度目の登場) 生きてたのね~ちょっと痩せたけど。 センターのまん前でムシャムシャ 観光客の皆さんのアイドルと化しています。 人生(鹿生)まだま…
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複雑な日本語。
タカの仲間、ハイタカがいました。 目つきがモーレツに悪いです。 歯痛か?痛すぎて、吐いたか? その後ちゃんとおがくず撒いて、掃いたか? 汚れないように長靴、履いたか? そもそもその足、入ったか? 良く…
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ただのしりとり2。
フレペの滝遊歩道です。 春が近づき、動物たちの動きが活発になりつつあります。(人間はまだまだ) シカ→カラス→(を見ながら)素通りするキタキツネ。。。 おぉっ!ここにも一つにつながる生態系が。 さすが…
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日常を感じること。
岸に打ち上げられたタコの死骸。 海岸のお掃除屋さん、オオセグロカモメが見つけて集まります。生命の営みにおいて、その存在に無駄なことは何一つないのです。 生きるということ 死ぬということ それは対極にあ…
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フレッシュスタート。
狭いです。 広い部屋に引っ越すか? いやいや、春のこの時期は空き部屋探すの とても大変です。 狭いです。 だからこの前は外にいたのか。 http://www.shiretoko.or.jp/bbs2/…
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だけじゃないぜ。
ゴミの埋め立て地に集まるだけじゃないぜ。 こうやって1羽で木にとまっていると なかなかやるでしょ? けっこうどこでも見ることができるトビ。 なんだ、トビか。て言われがちなトビ。 でも、こうやって夕方近…
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飛べ!
岩の上から海面を見つめるワシの若鳥。 遠く離れた場所から見守ること数分・・・ 風を掴んで飛び出した! かっこいい。 たまらなく かっこいい。 雄とか雌とか関係ない! 将来が楽しみだー! (担当:こば…
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最愛の人に出会いました
恋焦がれていたエゾリスにやっと出会えました。夏に会って以来、あれから半年・・・長かったぁ。 春へと向かっている森の中で、小さな体をめ~いっぱい伸ばして、元気に駆け回っていました。 こら、真っ白なお腹が…
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ニョキ
羅臼ビジターセンターの駐車場にフキノトウが顔を出しました。 漢字で書くと「蕗の薹」 「薹が立つ」とは育って食べごろを過ぎた様子を言います。 これは、まだギリギリ食べごろです。OL5年目くらいでしょうか…
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どんぐりのなる木
暖かい風を感じて、空を見上げれば ミズナラの冬芽が太陽に向かって手を伸ばす。 まだまだ雪が降る知床だけど 少しずつ、着実に季節は移り変わっている。 厳しい冬を乗り越えて あと少し頑張れば 5月には美し…
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晴れた日の・・・
朝に小鳥たちの素敵な声。 フィーフィーフィー、ピスイピスイ、ツピィツピィ 小さな小さなカラ類だけど みんなでいるから賑やかです。 小刻みな動きがかわいくて、双眼鏡で見つめながら胸がキュンキュンしちゃい…
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春は別れの季節です。
よぉっ、大石薫君久しぶり。 元気だった? 実は元気ではなさそう。 大石君、老齢個体で弱っているという情報が。 冬を耐え、春間近な今が踏ん張りどころ。 もしかしたら、次はないかも。。。 http://w…
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ただのしりとり。
ありゃ、フレペの滝の下にシカの死体が。 毎年のように、雪で足を滑らせて下に落ちてしまうエゾシカがいます。 そこは100m以上の断崖、落ちたら即死です。 その死体を天の恵みと、オオワシとワタリガラスがつ…
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小さな知らせ。
黒い小さな虫が せかせか雪上を歩いています。 小さくても目立つ。 踏まないように、踏まないように。。。 カワゲラの一種で セッケイムシとも呼ばれます。 彼らが雪上に現れると 春の訪れを感じる今日この頃…
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忘れずに。
雪どけの草地に極ブト眉毛が目立ちます。 ツグミです。 今日は、白い眉毛の日? 白い日?ホワイトの日?ホワイトのデイ? ホワイト デーイッ!!しまった! お返したくさん買わないといけないのに、 お金足り…
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角ってどうなのよ?
角がポッキリと折れてしまっているエゾシカ。 どうしてこんなことに・・・少しばかり、やんちゃしすぎたかな? 自慢の角が折れてしまってガックリしてる・・・かと思いきや、実は一心不乱に草を食べてるだけだった…