スタッフのフィールドノートとは?
About “Field Note”
知床に暮らしているのは野生動物だけではありません!「スタッフのフィールドノート」は、知床の自然を最も身近に体験しているスタッフがお届けする日々のブログです。移り変わる季節の中で見つけた小さな発見や、スタッフならではの知床の過ごし方、なかなか見ることができない登山道の様子など、ここにしかない生きた情報を発信しています。
-
待ち遠し。
開園まであと10日を切りました、知床五湖です(開園予定は20日)。準備が急ピッチで進められています。 今年は雪が多いため春の到来がいつもより遅め。それでも湖の氷もご覧のようにうっすら溶け始めてきました…
-
ドレッド ディアー
市街地柵の中で 痩せたオスジカに出会いました(注1)。 角に巻きついたネットやブルーシートの切れ端は 彼が常習的に人間の生活圏に侵入し 角を使って食べ物を得ていた動かぬ証拠。 春の市街地に ネットの絡…
-
流氷の海に
夕陽が沈んでいきます。 ジュゥ~ アチチッという 氷の悲鳴が聞こえてきそうな 美しい色の変化でした。 できれば4月下旬くらいまで もう少しの間 氷を溶かさないでいて欲しいな... (担当:やんも)…
-
静かな時間
流氷原に沈む日の入り、もうご覧になりましたか。海明けの近い水面は輝く夕陽をよりいっそう引き立てています。今年の流氷は年度末まで私たちの目を楽しませてくれています。 もう春はすぐそこ。 不安と希望を抱く…
-
青の溶出
今朝もまた 流氷がウトロの海を覆っていました。 その中で、一ヶ所 底が青く光る氷塊に目を奪われました。 流氷が何か大事なものを海に溶かし出している... そんな瞬間を見た気がしました。 波長の短い青い…
-
春の日差し
春分の日までの連休で賑わいを見せたフレペの滝の遊歩道ですが、今日は静かな森と草原には鳥のさえずりやシカの木を食む音、断崖には水の流れ落ちる音が響いていました。 雪は固く締まってきて歩きやすく、歩いてい…
-
ヒドイ。
首がありません。 いくらなんでも、鳥だってもう少しはあるもんでしょう? シマエナガはこれでも鳥です。 なんじゃこりゃ。マシュマロに目とくちばしが付いたような、見る者を虜にするこのフォルム。見つめないで…
-
久しぶりのクマゲラ。
コンコン、トントン、ゴンゴン。 あまりの突きっぷりに脳震盪(のうしんとう)にならないのかいつも不思議です。 できたての穴に近づくとぷ~んと木のいい香り。 いい日差しに、いい空気に、いい景色。 満腹の一…
-
氷上の争い(後編)
昨日ご紹介したオオワシ しつこいカラスからの攻撃に 「もうやだ!」とばかりに氷上を飛び去りました。 すると、この様子をどこから見ていたのか 別のオオワシが突如急接近。 「俺によこせ!」と下から猛追しま…
-
氷上の争い(前篇)
海沿いの国道でオオワシに出会いました。 氷上で のんびり お食事!と思っていたら 近くでガーガー騒ぐもの スキを見てご馳走を奪おうとするもの 次々と現れるカラスに困惑気味。 この日のカラスは 多勢に無…
-
ウッドキラー
樹木は、樹皮がぐるっと一周食べられると、 養分や水分を吸い上げることができず 確実に枯死してしまいます。 春の青々しい若葉に出会えるまで、 トドマツの樹皮すら食べるエゾシカ。 エゾシカに耐え、ジッと…
-
翼を広げて。
流氷が今日はだいぶ沖に離れ、雪もどんどん融けてきています。 あぁ、楽しかった冬がもうじき終わってしまいます。写真のオジロワシやオオワシ、ワタリガラスなんかも皆帰っていってしまいます。 あぁ、春になった…
-
銀世界
木々の枝には湿った雪が付き、見渡す景色は銀世界になりました。 最高気温はプラス。 水はゆっくりとその姿を変えていきます。 そういえば、昨年初雪が降った頃もちょうど同じような世界が広がっていました。 向…
-
2体、写っています。
エゾシカの死骸を目にするようになりました。 最近の知床は日差しも強く 日に日に春が近付いてくる実感があるのですが エゾシカにとっては この1月程を乗り切れるかが生死の境目。 死骸は、カラスやワシ類、キ…
-
なかよく、空中散歩。
ワタリガラスにオオワシ、オジロワシ。 天気のいい日のプユニ岬は、鳥観察にピッタリ! 青空と流氷をバックに悠々と空中散歩を楽しむ鳥たちに出会えます。 流氷を眺めながら、鳴き声を聞きながら、時折シャッター…
-
2重3重の…
暖かい日差しに誘われ 家族を連れて、森へ散策に出かけました。 お目当ては... 最近、目撃情報が多数 寄せられるモモンガ。 そして、ついに出会ってしまったのです。 愛くるしい瞳(心なしかハート型に見え…
-
ぐるぐる渦巻く…
カレー、ゼリー、キャンディー、ソフト、グラス... 流氷商品はいろいろありますが、今朝の流氷はまさにそんな、これらの開発者さんたちが思い描いた感じではなかろうか?といった漂い具合になっていました。なか…
-
プユニ岬がヤバイ。
夕陽の沈むオホーツク海を一望できるこのプユニ岬は、季節を問わず人気の観光スポット。 特に今のこの時期は流氷原に沈む夕陽が見られ、世界一の美しさじゃないですかね。 そんなプユニにカメラマンやカップルの方…
-
背中で語る
オオワシ。 船で港のすぐ外まで出てきましたが、 「また来たのか。」 と言わんばかりのこの堂々とした後ろ姿。 本当に絵になります。 羅臼のほうも流氷が接岸してきました。 この前まで沖まで出ないと流氷には…
-
珍客
知床自然センターの扉前を 離れようとしないオスジカがいました。 森の中は雪が深くてさぞかし歩きにくいでしょう。 スノーシューを貸してあげたいのは山々なのですが、お一人様1足でお願いしております。 どう…
-
暖かい午後のひと時
流氷の上をホオジロガモが飛んでいました 大きな頭と頬の白い斑点が特徴の オスの集団になります。 「ウトロの灯台に向かって飛ぶんだ!」 「はぃっ!」 男を磨く旅...でしょうか。 (担当:やんも)…
-
押し寄せる氷
強い風が吹き、流氷が「びっちり」とやってきています。 流氷が「びっちり」になると、一見陸地にも見えていた白く平らに広がる海原が、 流氷同士がぶつかり合って、押し上げられ、でこぼことせりあがった氷の海原…
-
人気薄。
ネズミ嫌いの人は結構多いです。 だけど、野生ネズミの中でも知床でよく見られるヒメネズミやアカネズミ、そして写真のエゾヤチネズミはとても可愛いのです。 彼らネズミたちはフクロウやキツネに昼夜狙われ、なか…
-
シカですら。
先週、今週とだいぶ観光の方が多く、冬の観光シーズンのピークを迎えています。 今季はそこそこ流氷の状態も良く、観光の方や野生動物たちの目を楽しませています。 そんな状況を木陰から盗撮。エゾシカも景色を楽…
-
オジロワシ~ぃを探せ
海岸線の岩場を低く滑空するオジロワシ。 皆さんはどこにいるか分かりますか? 岩肌と雪とのコントラストで 見事にカムフラージュされ この写真上で探すのは難しいと思います。 正解はこちら... 実…
-
新車。
誰ですか?自然センターの駐車場にシカを停めたのは!そもそもシカに乗ってきたのは誰だ? 風除けのためか、夜な夜な自然センタースタッフの車に寄り添うメスジカ。暗闇の中、車に乗り込もうとするスタッフを脅かし…
-
デカイ。
これがワタリガラスです。 北海道の一部、主に道東へ越冬にやってくるワタリガラス。日本中にいるハシブトガラスと比べると断然大きく、胴周りもとても太いです。 警戒心が強く、なかなかじっくりと観察できない鳥…
-
エゾシカの兄妹愛?
足をプルプル震わせながら コロコロと小さい雪玉を斜面下に落としながら 雪の坂を下るエゾシカ(0歳♀,推定)に出会いました。 その様子、見るからに 恐る恐る...。 (右の後脚で、慎重にブレーキをかけて…
-
お食事タイム
スキーコースの開拓地コースを歩いていると、コース上にまだ新しいシカの足跡が。 周りを見渡すと、こちらをじっと見ているオスのエゾシカと出会いました! 先程までお食事だったようで、隣にはキハダが皮を剥か…
-
暖かかった日の午後に
雪上を走り回るエゾリスに出会いました。 細い枝上を駆け回って遊んだ後の お食事タイムをパチリ。 ちなみに 足元にぶら下がるモヤ~ッとした薄茶色の物体 エゾリスのしっぽになります。 えっ!こんなにも?…