スタッフのフィールドノートとは?
About “Field Note”
知床に暮らしているのは野生動物だけではありません!「スタッフのフィールドノート」は、知床の自然を最も身近に体験しているスタッフがお届けする日々のブログです。移り変わる季節の中で見つけた小さな発見や、スタッフならではの知床の過ごし方、なかなか見ることができない登山道の様子など、ここにしかない生きた情報を発信しています。
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流氷 一部接岸!
流氷初日から10日目、やっと一部接岸になりました。 朝の出勤時は沖の方に白~く見えるくらいでしたが、凍てつく北風に乗ってお昼ごろには海面を大方覆ってしまうほどの流氷がきました。 流氷にはオオワシと…
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こ、凍ってる…
ある日、羅臼市街地から相泊に向かう途中の道路沿いで凍った滝を見ました。 滝が凍る…それだけで知床の寒さを物語っています。この滝はセセキの滝といって海岸から道路を挟んだ山側にあります。薄暗い夕暮れ時…
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スキーコース OPEN!
1月25日からスキーコース(開拓地コース・森林コース)がOPENし、雪がシンシンと降る中、まだ誰の足跡もない新雪の上を歩いてきました。 極寒の中でも凍らずにサラサラと流れる沢や絶妙なバランスを保って…
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峠の風
知床峠に行ってきました。 自然センターから、深雪をかき分けて歩くこと4時間。羅臼岳は雲の中に隠れて姿を現しませんでしたが、時折、両サイドに海を望むことができました。 知床の気候を特徴づけるものに…
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ついに来ました!
本日(1/22)、ウトロの海岸線から、うっすらとした氷の帯を確認できました。 今年の流氷初日です! 本体から離れた、うっすらとした白い帯が見えた瞬間 長く会えずにいる友人に再会できたような気がし…
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舟を彫る鳥
冬の岩尾別川は非常に寒いです。オホーツク海からの北風が吹きぬけて容赦なく体温を奪っていきます。そんな過酷な冬枯れの森の中でも、元気に動き回っている鳥を見つけました。 クマゲラです。道路から近い場所に…
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トドマツ荘
大きなトドマツの下で一晩を過ごしたのか エゾシカが長時間座っていた痕跡とフン塊を発見しました。 な、な、なんと4頭分も。 さしずめ、アパートのようです。 あっ 昼間だって …
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獲物、みぃ~つけた~!
昼休み車で町に向かっていると、旋回するたくさんのワシたちの姿が。双眼鏡で追ってみると、上空からみんなキョロ、キョロ、そわそわとした感じで地上を見ています。なんとなく胡散臭さを感じて、…
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シーズン到来!
折からの寒気と、海からの激しい風が フレペの滝を巨大な氷のオブジェに変えてくれていました。 少しずつ伸びた氷の針は 剣山のようでもあり、髭のようでもあり 氷の奥には、しずしずと流れ落ちる滝の水…
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新年明けても、クマ・・・。
新年あけましておめでとうございます!本年も知床自然センター、知床財団をどうかよろしくお願いいたします。 知床自然センターは元旦から開館しています(7日までは10時~15時開館)。ぜひお立ち寄り…
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ぷかぷかアザラシ
クリスマスも過ぎて、いよいよ今年もわずかとなりました。何かと出費が多い年の瀬、漁協のキャッシュコーナーでお金をおろした帰り、港に立ち寄りました。 この季節低気圧が周期的に道東を通過し、そのたびに海は…
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冬のあしおと
ここ数日雨が降るなど比較的暖かい日が続いていますが、自然センター周辺はうっすら雪化粧しています。クリスマスも間近、次の日曜日自然センターでは蜜蠟キャンドル作りのイベントがあり、このまま根雪となってホ…
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クマタカ
冬になると知床にはオオワシやオジロワシが渡ってきて、大型猛禽を見る機会も多くなってきます。ワシほど見られるチャンスは多くないですが、実は知床にはタカも生息しています。 先日、山の方から笛を吹くような…
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冬のお楽しみ
一夜にして雪景色のフレペの滝遊歩道。 冬の森には花も葉もなく寂しげか…と思いきや、冬には冬のお楽しみが! 雪の上には人間の足跡のほかに、動物たちの足跡もあります。 [captio…
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波に揺られて・・・
お昼休み、昼ごはんを買った後、海鳥でもいないかと港に立ち寄ってみました。 双眼鏡で海ガモを探していると、港の中にプカリ、プカリと漂う黒い物体が・・・。 よくよく見てみると、頭には小さな耳があり、大き…
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荒波をこえて
サケマス定置網漁は今年の漁を終え、ウトロ港では既に多くの漁船が陸揚げて冬支度に入っています。人の気配も少ない海岸には大波が白い飛沫をあげて砕け散っています。師走も間近となったここ最近…
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ウソだッ
ウソはアトリ科の小鳥の名前です。その名前のためによくダジャレのネタになります。 夏は高い山の方にいますが、冬が近づくと麓の方に下りてくるようで、最近は山麓の林でもよく見られるようになりました。 黒…
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知床自然センターにサソリ!?
ある朝、ダニのような虫がいるのに気付いて、つまんで投げようとしました。しかし、なんだか雰囲気がいつものマダニと違うなぁと思って手のひらに乗せてよく見たところ、ハサミが付いています。この、一見尻尾のない…
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ホッチャレのゆくえ
自動撮影カメラ回収のため川の近くを歩いていると、息絶えたホッチャレ(遡上しぼろぼろになったシロザケ)を見つけました。その近くには、ヒグマの食事した跡が・・・ 今の時期、河川では多くの…
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オオワシ来たり。
久しぶりの気持ちのいい青空。空を見上げると北から渡ってきたオオワシが悠々と舞っていました。オオワシを見ると冬が来たな~としみじみ思います。 せっかくやって来たオオワシですが、ほとんどのワシはエサをも…
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里の秋もまた良いかな。
北海道を代表する作物のひとつであり、砂糖の原料で知られるビート(または、テンサイという)の収穫も終わり、知床半島の基部に広がる畑にも、うっすらと雪が降りました。とある秋晴れの日、ふと近所を散歩すると、…
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色鮮やかな・・・
鳥類調査のため山の中を歩いていると、葉の落ちた冬枯れの森はどこかモノクロな雰囲気を感じました。その中でひときわ色鮮やかなモノが地面に落ちていました。これは動物のフンでさらにこの大きさと形から察すると、…
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雪を踏みしめて
鳥類調査のため、日の出前から出かけました。気温はなんとマイナス9度!今シーズン初めての本格的な積雪路面で、ハンドルを握る手にも、ちょっと力が入りました。 急な積雪に驚いたのは人間ばかりではなかっ…
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初雪です
本日、知床は初雪となりました。 朝、あまりにも静かなので疑問に思いカーテンを開けると、雪がシンシンと降り、白銀の世界に広がっていました。出勤後は、スタッフ総出で約半年ぶりの雪の感触にワクワク半分、翌…
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食べ頃のゆくえ。
枯れ葉の上にポツンとツルウメモドキの実が落ちていました。ぷるぷるに実りいかにも美味しそうですが(名前にも“ウメ”がついているし)、スタッフが試しに食べてみたところ美味しくはなかったそうです。 この実…
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たわわに実りました!
昨日はみぞれやあられ混じりの風雨に見舞われるあいにくのお天気でしたが、今日は一転快晴、気温は低いものの、さわやかなお天気です。ただ、昨日の強風で知床自然センター周辺の木々もほぼすべて落葉してし…
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しばしのお別れ。
知床横断道路が本日15時にて冬期通行止めとなりました。 今年は5月に大雪に見舞われ開通が6月1日まで延び延びとなり、結局5ヶ月間の短い開通となりました。羅臼に行くには開通時はたった40分でしたが、こ…
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シロザケの帰還
知床では海から川に産卵のために帰還するサケ科魚類がいくつかいます。 一番早く帰ってくるのがサクラマス、次がカラフトマス、最後がシロザケです。 知床の河川ではちょうどいまシロザケの遡上を見ることがで…
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嵐の爪あと
おとといの晩、最大瞬間風速27.8m/sの烈風がウトロに吹き荒れました。 フレペの滝周辺では倒木も発生しております。遊歩道ご利用の際はお気をつけ下さい。 また、この風は見頃を迎えて…
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センター周辺、紅葉見ごろです!
知床自然センター周辺では紅葉がちょうど見ごろです!イタヤカエデやキハダの黄色、ハウチワカエデやヤマブドウの赤、ミズナラのオレンジと鮮やかです。 今夜から知床横断道の夜間閉鎖が始まります。いよいよ雪の…