2020年
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岬のセンダイハギ
先日、調査業務の補助要員として、自然センターのカウンターを飛び出し知床岬へ行ってきました。到着して目に付く、黄色い花に覆われた斜面。センダイハギです。 ハギというと秋に咲く花のイ…
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森のナルシスト?
知床五湖の巡視中、キビタキと目が合った(と思ったのは自分だけかも)。 その美しいキビタキの英名は「Narcissus Flycatcher(ナルキッソス・フライキャッチャー)」 …
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ハンゴンソウは反魂草。
7月、8月になるとフレぺの滝遊歩道をにぎわすハンゴンソウが今年もニョキニョキ伸び始めました。 ハンゴンソウ…毎年当たり前のように生えるし、何も疑問に持たずに口に出していましたが、漢字にすると「反魂草…
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エゾシカの衣替え
最近はお昼の気温が15℃前後、だんだんと暖かく過ごしやすくなってきました。 知床自然センターの正面にも椅子を設置、冬の間は雪で覆われていた芝生も青々と茂っています。 …
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静かなフレぺの滝
フレぺの滝遊歩道から戻ってきたお客様に口々と言われる一言、「フレぺの滝っていつもあんなに水少ないんですか?」。いえいえ、今年は雪が少なく例年以上に滝の水量が少ないです。 確かに、滝というには忍びない…
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春はスミレ
スミレたちが各地で咲いている様子を目にします。 スミレのよいところは、日本全国ほとんどどこにいても、春を感じる植物として姿を見られるところです。 小さくも確かに存在感をもち、か細い花茎の先にも力強…
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善知鳥
アイヌ語で「突起」を意味する名前を持つウトウ。 何度見ても変な嘴をしているなと感じます。 この日はウトロ漁港ケイマフリ達に交じって、4羽ほどウトウがイカナゴのような…
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遠路はるばる
森の中で声が聞こえると、パッと姿が思い浮かぶ鳥。 オオジシギです。 この時期昼夜問わず鳴き声を耳にしますが、飛んでいくのが早すぎてなかなか見るこ…
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葉桜になりつつ
自然センターの周辺ではようやく咲いたエゾヤマザクラが間もなく葉桜になりそうです。 今年はゆっくりお花見する間もなく、着実に季節は廻り、春が駆け抜けようとしています。 自然センター周辺には、現在家屋…
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丸い穴ではない
メイン画像中央の丸い穴は、今回の話には関係ありません。注目すべき点ではなく、そこには何もありません。 この穴は、電気牧柵用の支柱にドリルによってあけられた穴で、電気を通すワイヤーを固定するためのピン…
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春の白
コブシの白は知床の春の訪れをしみじみ感じる色です。 コブシはモクレン科Magnoriaceaeの樹木です。大きな花弁が特徴的ですね。 以前は知床に生育するコブシは、コブシの変種である「キタコブシ」…
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今しか会えないミクロの宝石
雪がとけ始めると森が眠りから覚めるような生き生きとした気配があちらこちらでします。 エゾノバッコヤナギの芽吹き、ミズバショウの開花もいいですが、私が見つけたい春はもっと下。地面スレスレ。 粘菌、ま…
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いつメン
今の時期、よく出会える野鳥にノビタキがいます。 フレペの滝遊歩道が閉鎖になる直前も、「いつメン」として遊歩道で出会いました。 胸のあたりが橙色なオス。 (個人的には食パンの耳…
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妖精たちの舞踏会
今朝も雪がちらついたりと、春へ行きつ戻りつしている知床自然センター周辺ですが、 先週末のお天気の良い日にオロンコ岩に登ると、春の花たちが見ごろでした。 &nbs…
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春の訪れ
先日、日差しの暖かい日に池の近くを歩いていると、あちらこちらから不思議な声が。 声が聞こえてくる方に目を凝らして待ってみると…動き出しました。 エゾアカガエルが泳いでいました。…
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港から海鳥を見る
まだ雪が降り冬が抜けきらない知床ですが、海鳥たちは繁殖のために戻ってきています。 先日港に行ってみると、海が見る前からケイマフリの声が聞こえ、その存在に気づきました。 ケイマフリは…
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ミクロキッズ
「ミクロキッズ」という映画をご存知でしょうか。 機械のトラブルで体が身長6mmまで小さくなってしまった子供たちが、ミクロの世界を冒険するお話です。 芝刈りをしていない庭がジャングル…
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ナニワズの季節
知床でもあちこちで花の便りが届いていますが、フレぺの滝遊歩道にもようやくナニワズが咲きました。ジンチョウゲ科の花で、パッと見たところ草本植物の様ですが、たくましい幹がれっきとした木本を感じさせます。 …
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この力強さ、負けてられない。
自然センターに続く海岸線の道路脇にひっそりと顔を出しはじめたツクシ。 アスファルトを突き破り上に伸びようとする様は、ただ春を待っていたというだけではなく、今年も元気に生えるぞ!という力強さを感じます…
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知床の活動
昔の会報誌を読んでいた時に出てきた内容で スタッフの本棚 超火山「槍・穂高」 を紹介した記事の一文に 風雨などの浸食作用に負けじと高みを目指し活動している山は美しいのではないでしょ…
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身近
知床のいいところは、と聞かれれば、答えはいくつもあるかと思います。 その一つに、身近なところでいきものたちと出会える、ということは間違いなく入っているでしょう。 遊歩道と名の付く場所はもちろん、移…
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無観客の大自然
本日から知床自然センターも新型コロナウイルス感染拡大防止に関わる緊急事態宣言の発令により、臨時休館となりました。 フレペの滝遊歩道を歩く利用者もまばら。本来であれば、遅い春の訪れと共に、多くのお…
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岩に咲くバラ
今は多肉植物ブームのようですね。 今回ご紹介するのは岩の隙間に美しさを添えるように生えるベンケイソウ科のイワベンケイとコモチレンゲ。 この状態でも十分可愛らしいですが、ここからニョキニョキと葉を伸…
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山の雪解け
今年の知床連山の雪解け具合を時系列順に見てみましょう。 まずは2020年3月11日。 [caption id="attachment_10233" align="alignce…
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出勤のお供
昨日降り続いた雪のおかげで、今朝はまた真っ白な銀世界になりました。 出勤時、きれいな景色に見とれながら車に向かうさなか、ふと足元に目をやると 可愛らしいお供が。 [caption id="a…
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オロンコ岩のウミウ事情
オロンコ岩に海鳥たちが繁殖のため戻ってきています。 岩棚をよく見ると、ところ狭しとウミウとオオセグロカモメがいるのがわかります。 [caption id="at…
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エゾエンゴサク
なんだかまだ雪が残っていて、たまに少しの降雪もあって、まだ冬を抜ききれない知床。 外歩きするにも、そろそろ地面から顔出す植物たちが恋しくなってくる時期です。 そんなことであまり期待…
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春の霧
先日、斜里の畑から水蒸気が立ち上がり幻想的な景色になっていました。 調べたところ、「地霧」と呼ぶようです。 [caption id="attachment_10207" ali…
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グースたち
夕時に斜里町内の道路を走っていると、畑の中にヒシクイの群れをみることがあります。 彼らは日本では冬鳥なので、今の時期だと北に帰る前の休憩地として利用しているのかと思います。 さ…
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不完全な羽
先日フレペの滝を散策中、羽の拾い物をしました。 模様もなくあまり綺麗とは言えないグレーの羽を拾ってきたのは、それが生えかけの「不完全な羽」だったか…