動物
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正解は一つじゃない
もしあなたがクルミを食べたいと思って、殻付きのクルミを手に入れたとします。手元には道具がありません。どうやって中身を食べるでしょうか?カラスの場合、導き出した結論は「アスファルトに叩きつける」でした。…
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最大の敵は自分である、みたいな
今年もキビタキが繁殖のため知床に帰ってきました。オスのキビタキは鳴き声も容姿もきれいです。ですが彼は意外なところでライバルを見つけてしまったようです。同じくオスのキビタキなのですが、嫉妬するくらいに美…
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カラスの親心
最近、カラスがあちこちで巣材を集めてます。この日もハシブトカラスがなにやら地面をうろつきながら、巣作りに使えそうなものを探していました。どうやらヤマブドウの樹皮かなんかのようで、それをさらにしごいて繊…
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海岸沿いの青い鳥
海岸沿いを歩いていると、綺麗な鳥のさえずりが聞こえました。さえずりの主はブルーとオレンジのお洒落な配色をしたイソヒヨドリという鳥の雄でした。毎年春になるといち早く知床の海岸沿いに姿を現し、綺麗なさえず…
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鳥たちの春
連休中は暖かく天気の良い日が続き、各地で夏鳥が活発にさえずっている様子が見られました。特に木々の多い場所では、枝の先端の方に止まり、高らかな声で鳴き続けていました。上の写真はオオルリという鳥で、春にな…
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エゾアカガエルの目覚め
先月の下旬ころから暖かい日が続き、草花が徐々に茂り始め春めいてきました。春は冬の間眠って過ごしていた生き物たちの目覚めの時期でもあり、エゾアカガエルも春になると冬眠から目覚め動き始めます。[capti…
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エゾライチョウの春
知床では今、どんどん雪解けが進み、急激に春めいてきています。そんなとある日、森の中でエゾライチョウのペアを見つけました。最初は凛とした立ち姿のオスにしか気付かなかったのですが、そのオスを観察していると…
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エゾタヌキ
ここ数日、知床自然センターの周辺でタヌキをよく見かけます。ノロノロとした鈍い動きです。タヌキは冬眠を行わず、寒い時期は活動量を下げて生活しているそうです。このタヌキは、数日前の気温の上昇に伴い行動を活…
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うぐいす色のキツツキの仲間
「キョッ、キョッ」「トン、トン、トン!」道路沿いを歩いていると、すぐ脇の木で鳥が木をつついている音が聞こえました。見上げるとアカゲラよりも大きい、ウグイス色の鳥を発見…ヤマゲラでした!額には赤い模様が…
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宙ぶらりん
春分の日、春らしいお天気の中、国立公園外の農地に囲まれた小さな森に散歩に出かけました。周囲の畑では融雪を促す融雪剤の散布を行うモービルが白い農地に黒で幾何学模様を描いていました。 小さな森ですが、森…
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ワンモア☆アザラシ
こんにちは!いきなりですが、この写真に何が写っているか分かりますか? 写真中央の、横に少し長くなっている黒い物がアザラシです。双眼鏡ならよく見えて……鼻が水面から顔をだし、鼻が閉じたり開いたりなんとも…
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シカは厄介者?
みなさんはシカといえばどんなイメージを浮かべますか?ディズニー映画の「バンビ」を思い浮かべるメルヘンチックな人もいれば、シカ肉料理を思い浮かべる食いしん坊や、獣害の問題を思い浮かべる人もいるかもしれま…
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ベニヒワ集団行動
日が落ち始めてきた頃、赤いおでこが特徴的なベニヒワの群れに出遭いました。ベニヒワは冬の北海道の代表的な小鳥なのですが、飛来数は毎年異なるようです。今冬は出遭えていなかったので、ラッキーでした。&nbs…
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月の兎
3/12、仕事帰りに知床自然センターの周辺でエゾユキウサギの足跡を見つけました。この周辺で見かけたのは私は初めて。 写真を撮って駐車場へ歩いていくと空には丸い月。「そうだ、今夜は満月だったね…
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春の気配
春分の日も近づき、陽射しの力強さが日に日に増してきている気がします。半島基部では、農業ハウスからビートのポット作りの土を固める音が聞こえてきます。 自然センター周辺でも道路路肩の雪を崩して雪解けを促…
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オオワシの戦い
フレぺの滝遊歩道を散策していたところ、流氷の上にオオワシが4羽いました。しばらく観察していると、別のオオワシが急に飛んできて元々いた内の1羽に強烈なキックをかましたのです。蹴られたオオワシも応戦しよう…
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ユキホオジロ
今年はユキホオジロを見たという話をなぜかよく聞きます。 ユキホオジロは極北から冬鳥として国内では主に北海道東部に飛来します。植物の種子などを食べるため、風で雪が吹き飛ばされるような積雪の少ない海岸沿…
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採餌(さいじ)と反芻(はんすう)
雲一つないてお天気に恵まれた日曜日、フレペの滝遊歩道沿いでの光景です。 遊歩道を散策する人を気にするわけでもなく、のんびりと枯草を食べたり、半分居眠りしながらもぐもぐ反芻(はんすう)したり…。リラッ…
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流氷ギツネ
流氷がウトロに押し寄せた数日前、真っ白になった海の上を一頭のキツネが歩いていました。キツネはなぜ流氷の上を歩いていたのでしょう?ワシが氷上で食べた魚の残りを探していたのでしょうか。それとも生まれて初め…
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荒天の後には
天気が荒れた後には、回復を待ち望んでいたかのように動物たちが動き出します。そういった動物を捕食する別の動物たちも同時に動き出し、それを見ようとまた別の動物(人)も動き出します。[caption id=…
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赤い実、黒い実
例年になく早い積雪で、いつもより長い雪の季節となりそうですが、実を食べる鳥たちにとって冬はやはり食べ物の乏しい季節です。 皆さんおなじみのナナカマドの赤い実は、実を食べる鳥たちにとって大切な食べ物で…
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あけましておめでとうございます。
新年あけましておめでとうございます。知床ウトロ周辺では年明けからオオワシやオジロワシなどが多く見られました。こちらをじーっと見つめるオオワシ。「何見てんだよ」とでも言いたげな表情。 雪原では…
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木と同じ色
今日の知床は散策日和です。天候は晴れ。気温は-3度。風はほぼなし。森のそばを歩いていると、ふと目線を感じ、森の中へ目を凝らすとエゾシカの群れを発見。少し前までシカの繁殖期だったので雄ジカのラッティング…
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奥山に紅葉ふみわけ鳴く鹿の
百人一首の中の一句ですね。下の句が「声聞く時ぞ秋は悲しき」とかく秋は寂しくて、オスジカがメスを呼んでいるラッティングコールも寂しく聞こえるという意味でしょうか。さて、当事者のオスジカの方の心境はいかが…
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北海道のライチョウ
先日、林道で2羽のエゾライチョウと遭遇しました。 エゾライチョウは北海道では年中観察ができる鳥です。ちなみに本州にいるライチョウとは属から異なります。一年中、羽の色に変化はなく地味な色をして…
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上から目線
樹上から、「ギュッ、ギュッ、グッ、グッ」という不満げな声。「どけよ。邪魔だよ」という意志表示。 幹の裏から、チラチラ顔をのぞかせては、「ギュッ、ギュッ、グッ、グッ」。こちらが木の上には上がって来ない…
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一気に秋から冬へ
今年はいきなり秋を飛び越して冬がやってきました。雪の上に残されたナナカマドの赤い実の食べかす。上を見上げると、ギンザンマシコの群れが飛び交っていました。 タヌキのため糞場やエゾシカのヌタ場からは谷筋…
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オオワシの飛来確認
11月5日に海岸沿いでオオワシの飛来を確認しました。後姿しか見えませんでしたが、黒と白のくっきりとした模様と黄色いクチバシは遠くからで目立ちます。私は今シーズン初のオオワシの発見でしたが、例年と比較し…
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黒ジカ
最近、オスジカがめっきり黒くなりました。背中だけみると一瞬ヒグマと見間違えそうです。繁殖期を迎えたオスジカは、体中に泥水を浴びたりして、彼らなりの「化粧」をするのです。そして泥だけでなく尿やなにやらも…
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完成までもう少し
いつの間にか夏が終わってしまいました。 寂しいやら、心残りやらで、人の心は後悔ばかりです。 実はシカたちにとってはこれからが青春の季節なのです。 自然センター周辺のオスジカの角は、袋角から枯…