動物
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お辞儀をする鳥
最近、斜里からウトロにかけての沿岸にウミアイサの群れが見られるようになりました。 ウミアイサはカモ目カモ科の水鳥で、日本では冬鳥です。水中に潜って小魚などを食べます。 アイサは漢字では『秋沙』と書…
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美しい鳥 ハクセキレイ
本州のほうでは桜が見ごろを迎えているようですね。 北海道も、厳冬期から見ればだいぶ暖かくなりました。とはいえ、流氷がまだウロウロしていたり、積もるほどの雪が降ったりと、まだまだ冬だなと感じる今日この…
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本日は雪。でも春。
4月にもなると、知床でも春を感じます。気温はマイナスでも、春だなぁと日々感じます。寒さが緩み、天気の良い日は森の鳥たちがさえずり始めます。 この時期、自然センター周辺では、動物たちがイタヤカエデか…
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事件の現場
先日、ウトロの沿岸には久々に流氷が接岸しました。これが最後の機会かもしれません。 沖の方を見てみると、何やらカラスがいっぱい集まっていました。 よく見ると白い氷の上が、血のようなもので赤く染まって…
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引っ越しの季節
もうすぐ新年度を迎え、これから新生活を始める方も多いのではないでしょうか。新年度に合わせ大移動をする私たちと同じように、多くの鳥たちもこの時期は繁殖地を目指し北へ大移動をする渡りの季節です。知床では現…
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“何度も歩く”のすすめ
全国各地で桜の開花がニュースとなっていますが、ここ知床では雪が解けて地面が見えたと思ったら再び雪が降り、景色は行ったり来たりを繰り返しています。こちらは2週間前の「開拓小屋コース」の様子ですが、春の重…
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冬鳥を名残惜しむ(ツグミ編)
3月ももうすぐ終わろうとしています。4月には新しい年号が発表されるとのことで、時の流れの早さを感じますね。 冬の終わりは渡り鳥との出会いと別れの時期です。 冬鳥とはもうすぐお別れです。彼らはこれか…
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知床レイヴンズ
知床では冬になると大陸からオオワシやオジロワシが渡ってきますが、カラスの仲間であるワタリガラスも渡ってきます。 ワタリガラスはスズメ目カラス科の鳥で、日本では最大のカラスです。 またの名をオオガラ…
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「かわいい」から始める森林生態学
森の中で作業をしているとスタッフの一人が木の上にエゾモモンガを発見しました。 モモンガはリス科の小型哺乳類で、日本にはニホンモモンガとタイリクモモンガの亜種であるエゾモモンガの2種類が生息しています…
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氷上ぐらし
寒波の影響で流氷はぎっしりと来ています。 鳥や動物たちは凍った海でどうしているのだろうと、沖の海面が開いているところを双眼鏡でよーく見てみるとオオワシやアザラシがいました。 …
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バケツにうっかり
職場の倉庫で作業の準備をしていると、スタッフが小さな動物を見つけました。 バケツの中にエゾヤチネズミです。 食料の厳しい冬に、倉庫に保管されていた牧草に呼ばれて中へ入りこんでしまったようですが、積…
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小さいけど鷹
今日は住宅の庭で死んでいたという鳥を引き取りました。 ツミという小型のタカでした(※)。 どうやら窓への衝突で死んでしまったようです。 窓ガラスに鳥がぶつかることはよくあり、軽い脳震盪ですむ…
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ツリークライマー
クライミングをしたことはあるでしょうか。 手足を駆使して壁や岩、樹などを登っていくスポーツです。 自分が四本足の動物になった気分になれるし、上に登れた時は達成感があります。 ただリスやサルなど樹…
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歩くカラス
朝センターに出勤すると、たいていカラスが出迎えてくれます。 屋上のアンテナや木に留まっていることがほとんどですが、たまに地上に降りてきて、こうやって足跡を残していきます。 ここにカラスが気になるも…
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ウソを吹く鳥
冬になると夏鳥がいなくなって見られる種類も減ってしまうのですが、冬だからこそ見られる鳥もいます。 冬枯れの森、ヤチダモの枝にとまって種を食べている小鳥がいました。 ウソです。 ウソ(鷽)はアト…
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イヌ科とイノシシ科
新年あけましておめでとうございます。 今年も自然情報ブログをよろしくお願いします。 今年はいのしし年ということですが、まず北海道に野生イノシシは生息していません。イノシシは本州、四国、九州、沖縄に…
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3Dフットプリント
フレペの滝に行く途中、雪の上に奇妙なものが見られました。 おそらくキツネの足跡(フットプリント)ですが、立体的に残ってます。 これは風紋とかシュカブラとか呼ばれるものです。 動物や人が雪…
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トナカイは何語?
もうすぐクリスマスですね。クリスマスと言えばサンタクロースのソリとそれを引くトナカイを連想するのではないでしょうか。というわけで今回はトナカイの話です。 [caption id="attachm…
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トド 海馬 Steller’s sea lion
知床半島の東側、羅臼町沿岸の某所へ、久々にトドの調査に行ってきました。 ヒグマ出没対応に追われる日々が(ほぼ)終わってトド調査を開始すると、個人的には冬の訪れを強く感じます。 いつものポイントに到…
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黒いカモ
最近、知り合いのサーファーの方に「冬になると群れで来る黒い水鳥は何か?」と聞かれましたが、どうもこの黒いカモのようです。 これはクロガモと言います。(そのまんまの名前ですね) 全身黒ではなく、クチ…
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オオワシをのぞく時、オオワシもまたこちらをのぞいている
知床の河川沿いでオオワシが見られるようになりました。 まだ河川にシロザケが残っているため、それを食べに集まってきているのでしょう。 この時は河畔林にオオワシ8羽、オジロワシ1羽を確認することが…
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冬の生き物たちに思いをはせる
ようやく冬らしくなってきた最近の知床です。 道路は雪で覆われ、海から吹く風はとても冷たいです。 昼間でも雪がちらつくことが多くなり、ようやく本来の北海道らしくなってきたなぁとホッとします。 やは…
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カワアイサとウミアイサ
11月です。寒い日が続きます。 天気のいい日だからと張り切って海へ行くと、吹く風のあまりの冷たさに縮こまってしまう、そんなこの頃です。すでに夏は望郷の彼方に… なので、鳥を見に行くのも…
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冬の水鳥
紅葉の時期も終わり、山も街も寒々しい雰囲気に変わってきました。 知床峠もカムイワッカも冬期閉鎖、五湖ももうすぐ閉園となります。11月はいつ雪が降ってもおかしくないし、行ける場所も限られてくるので観光…
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北極圏よりの使者
先日、シロカモメを見つけました。 残念ながら死亡していましたが。道路沿いであるのと頸椎が折れていたので、交通事故だと考えられました。 シロカモメは冬になるとユーラシア大陸の方から渡ってくる日本…
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恋するオショロコマ
サケ科魚類というと、サクラマス、カラフトマス、シロザケが印象的ですが、知床の河川にはオショロコマというサケ科魚類が生息しています。 カラフトマスやシロザケの遡上と産卵は一大イベントとして人間にも認識…
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荒波とシノリガモ
秋が終わりに近づいてきています。 あちこちの湖では渡り鳥達が到来し、どんどん賑わってきました。楽しい季節の始まりですね! こないだ斜里でもハクチョウを見かけましたし、網走にもカモメ…
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ギンザンマシコとの出会い
休日に羅臼湖へ行ってきました。 今の時期はバスが運行していないので、知床峠に車を停めて40分ほど歩きます。 心地よい秋の日差しの中を、鳥のさえずりに耳をすませながら歩きます。車どおりは少なく、たま…
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スイミング・デッド
8月にカラフトマスが川に遡上したという記事を書きましたが、10月はカラフトマスの命が尽きる季節です。 シーズン初めに遡上したカラフトマスは産卵し終えて死亡し、その骸は川底や川岸で朽ち果てるのを待って…
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タヌキ、アライグマ
最近、日が沈むのがとても早くなりました。6時なんてもう真っ暗ですね。 休日、遠出した時なんかは、家路の途中で暗闇とまぶしいライトのコントラストが強すぎてかなり目が疲れます。仕方がないですが・・・。 …