スタッフのフィールドノートとは?
About “Field Note”
知床に暮らしているのは野生動物だけではありません!「スタッフのフィールドノート」は、知床の自然を最も身近に体験しているスタッフがお届けする日々のブログです。移り変わる季節の中で見つけた小さな発見や、スタッフならではの知床の過ごし方、なかなか見ることができない登山道の様子など、ここにしかない生きた情報を発信しています。
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黄金色に色づく麦の上で
半島基部の農村地帯では、麦が色づいてきました。麦刈りが始まるまで、あと十日ほど。まずは色づきの早い秋まき小麦、その後春まき小麦と、大型コンバインによる夜を徹しての刈り取り作業が続きます。麦刈り作業が…
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夏真っ盛り
今日の最高気温は24度。すっかり緑色が濃くなった知床五湖です。いつの間にか季節が進み、一湖の湖面にはスイレンが咲いています。 高架…
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良禽は木をえらばず?
オジロワシを非常に近くから観察できる機会がありました。その表情は精悍で眼光は鋭く、孤高なオーラを発しています。ですがとまっていたのは道路沿いの電灯の上。オジロワシを大自然のシンボルとしてイメージしてし…
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硫黄山も雪多いです
7/12に硫黄山に行ってきました。ちょうどいい天気に恵まれましたが、昨年より残雪が多く、硫黄沢はほぼ雪渓となり、雪による照り返しが厳しく、熱中症対策はしっかりと、といった山行となりました。硫黄沢は入口…
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きれいだけどきたない?
写真の緑色に光る美しい虫は、オオセンチコガネといって、知床国立公園では見る機会の少ない虫です。基本的に緑系の色が多いですが、個体によって赤系~紫系だったり様々です。知床でよく見かける虫でこれに似たセン…
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青い鳥
青い鳥は幸福の象徴に例えられますね。フランスの童話「青い鳥」が元のようです。 知床にも青い鳥がいました。夏鳥のオオルリです。容姿も声もとても美しい鳥です。 知床に幸福を運んできたわけではもちろんな…
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例年以上の雪渓です。
7月5日は羅臼岳の山開きでした。100人近い登山客で賑わった昨日の羅臼岳ですが、例年以上の雪渓の多さに驚きながらの山行となりました。 仙人坂は直登部分があり、道迷いに注意です。ピンクテープを目印に登…
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今から帰るよ!
[caption id="attachment_6176" align="alignright" width="280"] こんなに一度に運べる?[/caption] ネズミを口いっぱいに詰め込…
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日陰の花
[caption id="attachment_6172" align="alignright" width="280"] 漢字で書くと銀竜草。タツノオトシゴに似てるかも。[/caption] うっ…
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木の花いろいろ
[caption id="attachment_6166" align="alignright" width="280"] ミズキ(ミズキ科)。秋には、かわいらしい実が熟し、ヒグマも好んで食べます。[…
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知床、夕陽、19時5分。
斜里の海岸にて。 いま時期の日の入りは19時過ぎ。 もうすぐ夏至。夜が明けるのは3時半ごろ。 あと8時間と少しでまた朝がきます。 (担当:松林)…
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稜線は冬でした
5月は暖かい日が続いた反動か、6月最初の週末は少し冷え込みました。 知床連山に登る予定日には、山々は雲の中。 天候の回復を待ち、1日遅れて知床連山の主稜線に上がると、季節は冬でした…
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青空にツバメ!
ウトロから斜里へ海辺沿いの国道を車で走っていると、川の河口上空を舞う小さな鳥の姿が目に入ります。 チリリ、チリリと鳴きながら高速で飛ぶこの鳥はイワツバメです。イワツバメは海岸沿いの崖などに泥でできた…
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群れる海鳥の下に鯨がいました!
ウトロから斜里に向かう国道を車で走っていると、知布泊漁港の沖合にたくさんの海鳥が群れていました。何事かと車を停めると、黒い影が海面から盛り上がってきました。クジラです。 頭のほうが浮上して、やがて後…
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森のネズミ
今年はやけにネズミが多い気がします。 [caption id="attachment_6135" align="alignright" width="280"] ドングリうまい![/caption]…
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季節外れの冬模様
ここ知床ウトロでは、先月と打って変わって寒い日が続いております。自然センターから数キロ先の知床峠の気温は-2℃。先月まで一生懸命鳴いていたセミたちはどこへ行ってしまったのでしょうか... そんな寒さ…
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クマゲラ来訪
知床自然センターの近くにある自然散策路で、今朝クマゲラのオスを見かけました。 クマゲラは「ケーン、ケーン」と特徴的な声を出しながら、しばらく枯れ木をつついたりしてました。黒い体に頭の真っ赤な模様が映…
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葉っぱデカいが、花もデカい
新緑の6月、今年は例年よりも季節の進みが早く、緑も濃い気がします。そんな緑の中でホオノキの白い花はとても目立ちます。食べ物を包んだり、皿替わりにも使える大きな葉がホオノキのトレードマークですが、花も…
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レプンカムイの海へ
知床半島の沿岸部を海から動物観察出来る観光船は、ウトロ側も羅臼側も人気観光メニューのひとつです。 私も先日、羅臼で観光船に乗ってきました。 目的はシャチ! 出航して数分、まだ羅臼の町が見えているのに…
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メタモルフォーゼ
「黙っていたけど、僕は魚じゃなかったんだ。だからもう、水中では息もできない。」[caption id="attachment_6093" align="alignright" width="280"]…
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みんな子育て中
木々の緑も濃さを増し、エゾハルゼミも鳴きだしました。新緑の季節、動物たちはみんな子育てに忙しいようです。自然センターの近くに巣穴を穿ったアカゲラのつがいも、くちばしにたくさんの虫を咥えて、巣内に運び…
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こちらは兄弟みんないっしょ!
前回ブログのとおり、エゾシカの子は一人お留守番ですが、キタキツネの子は兄弟みんな一緒です。写真は半島基部の、とあるビート畑の傍の巣。成長した子ギツネたちはもう巣穴の中にじっとしていられません。巣穴の…
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一人ぼっちのお留守番
知床では今、動物たちのベビーラッシュです。特にエゾシカの子供がこの時期よく観察でき、運が良ければキタキツネの子供も観察できます。 今日、ウトロの市街地へのヒグマの侵入を防ぐための電気柵の管理をしてい…
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ケムシ、だけど愛らしい
(幼虫見たくない!という方はごめんなさい)センターの周りを歩いていたところ、足元になんかの毛虫を発見。いつもならギャッ!と思って素通りするところですが、気が向いたのでしばらく観察してみることに。はじめ…
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ベビーラッシュ
こちらは、知床五湖の高架木道からの眺めです。エゾシカの親子がいるのがわかりますか? 今年、初めてエゾシカの赤ちゃんを観察することができました。例年、6月の頭とのことですが、今年は春の訪れが早く、出産…
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エゾハルゼミ、一番乗り!
今日の午前中、あるスタッフが「セミを見つけたよ」と 自然センターのインフォメーションカウンターまで持ってきてくれました。 図鑑で調べてみると、どうやらエゾハルゼミのオスのようです。 エゾハルゼミ…
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見上げると
[caption id="attachment_6033" align="alignright" width="280"] イタヤカエデの花。ヒグマは若葉を好んで食べます。[/caption] 柔…
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シマリス・チョロチョロ
昼食後、腹ごなしに自然センターの周りをぶらぶらしていると、バス駐車場の取り付け道を横切る影が・・・。正体はほお袋を目一杯ふくらましたシマリスでした。 道路路肩に吹き溜まった種子を食べていたようで…
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フレぺの虫にも春
知床もすっかり春となり、フレぺの滝遊歩道でも、気持ちのよい季節となりました。春の花や、鳥が観察できると同時に、色々なところで虫たちを見つけることができます。 足元にはたくさんのアリやカメムシが!!虫…
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シカとカラスの奇妙な関係
今日は不思議な風景を見ました。 カラスがシカの肩に乗っているのです。まるでブレーメンの音楽隊のよう。 別にシカは嫌がっていません。二人(一頭と一羽)はどういう関係なのでしょう? よく見てみる…