スタッフのフィールドノートとは?
About “Field Note”
知床に暮らしているのは野生動物だけではありません!「スタッフのフィールドノート」は、知床の自然を最も身近に体験しているスタッフがお届けする日々のブログです。移り変わる季節の中で見つけた小さな発見や、スタッフならではの知床の過ごし方、なかなか見ることができない登山道の様子など、ここにしかない生きた情報を発信しています。
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冬のダイヤモンド
とても寒いけれども、真冬には真冬なりの良いところがあります。空気が澄んでいて星がよく見えるからです。 ダイヤモンドが欲しいけど高価なので買えないという方、晴れた日の夜空をぜひ見上げてみてください。 …
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氷点下の虫
今年は暖冬と言われ、日本各地で平年より気温が高かったり、雪が少ないと言われています。自然センター周辺も、なんだか雪が少ないです。それでも、少なくともこの1週間は気温がプラスになっていません。寒いです…
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積雪深調査
雪の少ない新年となりました。 アメダスではウトロの積雪は23cm、平年の半分ほどです。では、知床の山はどうでしょう。各地を歩きながら、実際の積雪の深さを測ってみました。 1)1/3 遠音別…
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ほわほわ、空飛ぶ雪玉
森を歩いていると、白い小鳥の群れが森の中を移動していきました。ほわほわした真綿のような白い羽毛に黒ゴマのような眼、長い尾っぽ、シマエナガです。針葉樹の小枝をしきりにつついていました。一か所に留まらず…
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リサイクル
何かを懸命にかじっているシカがいました。樹の枝でもかじっているのかしら?と思ってよく見てみると、シカの角ではありませんか。角っておいしいのでしょうか?調べてみると、シカの角は主にリンとカルシウムででき…
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お月さま
一年で昼が一番短いこの時期、お昼を食べて午後になったなあと油断していると、あっという間に空は夕焼けに染まって、月が昇り、一日が終わった気分になります。昼間が短いと、ちょっと損した気がしますが、夜空を…
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樹皮保護ネットの役割
今朝、オスのエゾシカが自然センター付近にやってきました。じーっと眺めていると、下顎の前歯を器用に使って破損した樹皮保護ネットの隙間からハルニレの樹皮を剥がし、ムシャムシャと食べ始めました。雪の少ないこ…
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サケが支える
冷たい北風が吹きつける河口にたくさんのカモメたちやオジロワシが舞っています。きっと何かあると思い、川に近づいてみると、いくつもの魚影がありました。シロザケです。シロザケには秋早い時期に遡上するグルー…
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氷の羽
冬の朝はいろいろと大変です。雪が積もってないなと思って油断してると、車の窓に霜がびっしりとついていたりします。出勤前で時間がないのに!と焦ってガシガシ霜を落とすわけですが、時に霜は様々な美しい模様を描…
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お天気と爪痕
今日は昨日の大荒れの天気とは打って変わって、朝からとってもいいお天気です。空のブルーがとてもまぶしく、職場の周りを歩くだけでもすがすがしく気持ちの良い一日です。そんな中、職場のすぐ近くには昨日の大風の…
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人の道、動物の道
フレペの滝遊歩道では運が良ければエゾシカやキツネなんかの姿を見ることができますが、姿を見れなかった時には足元をよーく見てみてください。動物たちの足跡がしっかりと残っていますね。足跡を追って行くと、森…
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冬の虹
まだ11月だというのに、自然センター周りはすでに30cmの積雪があります。どうしたというのでしょうね。この冬はどうなるのか少し不安を感じてしまいます。[caption id="attachment_6…
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いよいよ雪の季節のようです
うっすら雪景色となった休日、我が家で薪割りをしていると、ピューッと優しい鳴き声が。声の主を探してみると、真っ赤なエゾノコリンゴの実をついばむ、ずんぐりした鳥の姿がありました。ギンザンマシコです。夏場…
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凍りつく森の中へ
朝8時前から知床五湖の地上遊歩道を歩いてみました。天気は曇り、気温は-5℃ほどです。夏はこの時間帯でも多くのお客様が歩いていたのですが、この時期はまだ誰もいません。森を1人占めしているような気分になり…
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追跡
昨夜からの雪が知床五湖の高架木道にうっすらと積もりました。入口には小さな先客の跡。第一展望台を過ぎても続く足跡はエゾクロテン?[caption id="attachment_6537" align="…
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知床五湖の夕日
写真は知床五湖高架木道から見た11月17日の夕日です。高架木道からの夕日は久しく、思わず見入ってしまいました。高架木道は高さがあるため、オホーツク海に沈む夕日が望めます。また夕焼けに染まる知床連山も…
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朝の景色
このところ夜の冷え込みが日に日に厳しくなってきた知床ですがそのおかげで、朝にはちょっとした楽しみがあります。写真は、今朝の出勤時に撮影したものです。朝露が凍って、なんとも言えない美しい光景が足元に広が…
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お疲れ様でした
11月10日から知床横断道が冬期閉鎖となり、知床峠にも行けなくなりました。知床連山はすでに雪で覆われ、冬の眠りについています。登山のシーズンも終わり、今年もお疲れ様でしたという気持ちがします。山の麓で…
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オショロコマの産卵期
魚も恋愛感情を持ったりするのでしょうか。10月下旬頃から、ひそかに河川ではオショロコマが産卵期になっていたりします。ウトロを流れるペレケ川では、今オショロコマの産卵を観察することができます。メスの周り…
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ヒグマのごはん(キハダ)
広葉樹はほとんど落葉してしまい、すっかり見通しが利くようになりました。地面には厚く落ち葉がふり積もってフカフカ、歩くとカサカサ、心地よい音がします。 いつもなら紅葉の季節にちょっと立ち止まって耳を澄…
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エゾリスの冬支度
先日の嵐が過ぎ去ってから、すっかり季節が変わってしまいました。木の葉は風で散ってしまい、冬枯れの森となっています。昨晩は雪がちらついていました。[caption id="attachment_6500…
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自然の猛威
低気圧の通過に伴い、25日、26日とすさまじい暴風に見舞われました。陸上だけでなく海も大荒れ、大潮に近かったこともあり、海岸には大波が打ち寄せました。 知床自然センターのあるホロベツ台地の海岸線はご…
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絶景 知床五湖
素晴らしい秋晴れに恵まれた10月16日の知床五湖です。連山は頭に雪をかぶり、湖面にその姿を映しています。紅葉と雪と秋空と深い色の湖がなんとも素晴らしい景色でした。ここで暮らしていてもこの景色に出会うこ…
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冬が迫ってくる
現在のフレペの滝遊歩道から見える景色です。雲に隠れた知床連山、初冠雪だった1日と比べるとずいぶん裾野の方まで雪が積もっているようです。紅葉も見頃を過ぎ、遊歩道上には枯葉が積もっています。花を探すももう…
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過酷な旅
山麓の木々も色づき始め、朝晩の冷え込みも厳しくなってきました。 国立公園外の河川でも遡上するシロザケの姿を多く見かけるようになりました。遡上の様子を観察するには大きな川よりも小さな川のほうがすぐ近く…
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クルミ、パッカーン!
河畔林を散策していたら、いきなりググッという声に呼び止められました。声の主はエゾリス、樹上でオニグルミの堅果を割っているところでした。それ以上近づくな!という警戒音を出しつつも、大好きなクルミ割りは…
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最近のマッチョジカ
[caption id="attachment_6423" align="alignright" width="280"] 今回の角突きは本気ではなく、遊び半分のようです[/caption]最近オスジ…
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冬の便り 羅臼岳初冠雪
ここ数日は天気がコロコロ変わりすっきりしませんでしたが、久々に雲がはれると羅臼岳の山頂に心ばかしの雪色が。羅臼岳の初雪は昨年とほぼ同日で、これからは天気に恵まれると紅葉と連山の雪景色のコントラストが楽…
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秋めいてフレペ
すっかり秋めいてきたフレペの滝遊歩道です。草原は枯れたワラビで茶色一色。春から夏にかけて咲いていた花々も今はほとんど見られませんが、遊歩道沿いにはヤマブドウが熟し始め、山々も少しづつ紅葉してきました。…
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秋空の花畑で
シルバーウィークで大混雑の知床。国立公園内は大変な賑わいですが、国立公園外でも、いいところはたくさんあります。例えば、のんびりした農村景観を楽しむのも一興です。 知床半島基部の畑作地帯ではジャガイモ…