動物
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この彫り痕、只者ではないな
森の中は生き物にあふれています。直接姿が見えなくても、雪の上についた痕跡などから住んでいる動物の存在を知ることができます。今日見つけたのはトドマツに開けられたいくつもの穴と雪の上に散らかった木くず。し…
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段差苦手なんです!
地域によっては寒波の影響で大雪のようですが、知床は低気圧の通過の度に暖気が入り比較的暖かな年末年始です。 低気圧の通過で暖気が入った9日、職場から帰宅途中道路上にエゾタヌキの姿が。車の温度計を見ると…
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戌年ということで
新年あけましておめでとうございます。今年も知床自然センターの自然情報ブログをよろしくお願いします。今年は戌年ということで、イヌ科の野生動物について思いをはせてみましょう。日本の野生動物でイヌ科の動物は…
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冬が繁殖期の虫
自然センターの、今朝の外気温はマイナス3.5℃。昨晩に風もなくうっすら積もった新雪の上、出勤中の足元に塵のようなものが見えました。もしやと思い、しゃがんで見てみると、クモガタガガンボ(の1種)でした。…
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ヘヴィ級の鳥たち
知床で冬鳥はどこに行ったら見られるのか。手近なところでは斜里川の河口が水鳥を中心に色々見られます。知床斜里駅から500m程西側に行くと斜里橋という大きな橋があり、そこからオオワシやオジロワシ、オオハク…
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見つめ合う2羽
冬になってワシを見かける機会が多くなってきました。この日の朝はオジロワシ2羽が仲良く木に止まってました。知床には冬に越冬のため渡ってくるオオワシ、オジロワシの他に、一年中いて繁殖するタイプのオジロワシ…
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波に乗るハーレクイン
この季節になると海が荒れて波が高くなることが多いです。海面はうねりを持ち、大きくて冷たい波が何度も何度も海岸に打ち寄せます。そんな過酷な環境でも生き物は確かに存在しています。今回、波間にみつけたのはシ…
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オオワシ乱舞
晩秋というか初冬と言いますか、知床は微妙な季節になってきました。知床五湖も冬期閉鎖され、観光シーズンも一旦終了という感じで訪れる人も少なくなってきました。ただこの季節になって逆に海外から訪れる者たちが…
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再び風に乗る
私はオオセグロカモメ。誇り高きカモメ族の中でも大型の種である。先祖代々、知床半島に暮らしており、海と空を自由に飛び交ってきた。先日、うっかりして車にぶつかってしまい、気が付いたら箱の中に閉じ込められて…
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誰のウンチ?どこでコーン食べてきた?
知床ネタでなくてすみません! 休日、職場知床を離れてお隣の阿寒摩周国立公園藻琴山に遊びに行きました。薄っすら雪の積もったシーズンオフの登山道を歩いていると、道の真ん中にでーんとクマ糞が。職場を離れても…
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風見鳥
発達した低気圧の影響で、海は大荒れとなって海岸には波の花が打ち寄せていました。海を生活の場としている海鳥も、さすがにこの荒波では避難するしかないようです。海岸に色々なカモメが集まって避難してました。オ…
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フレペの小さな鳥
すっかり寒い季節になりました。峠は路面の凍結による通行止めが続き、最近は夜に雪が降っていたりと、少しずつ冬の実感を感じつつあります。周辺の巡視に回る際にも、手ぶくろが欠かせない、今日この頃…
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ぬたってます
晩秋、森を散策しているとクマと見まがうほどの立派な雄ジカに驚かされることがあります。[caption id="attachment_7886" align="aligncenter" width="4…
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ペレケ川河口にて、カモメ
今の時期、冬のカモメたちがどんどん姿を見せています。一昨日、ウトロ市街の川の河口で見たのはワシカモメというカモメです。北海道以外では稀な鳥らしいのですが、ここら辺ではごく普通に見ることができます。港町…
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噛んではいけない
今年はイチイの果実がよく実っているのを見ます。イチイはイチイ科の常緑針葉樹で、秋になると赤い実をつけます。別名ではオンコともいい、文学や他の分野ではアララギの名の方が有名かもしれません。イチイの実は食…
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知床・ウトロで鮭をみる
先日、「写真ゼロ番地」の写真ワークショップ「日本一の鮭を撮る」に参加してきました。 知床・斜里町は、実は鮭の漁獲量14年連続日本一。 そんな活気に溢れる鮭の水揚げシーンを、知床国立公園すぐそばのウトロ…
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カメムシのはなし
知床のように山が近い地域では、毎年時季になると大量の虫が発生します。大量発生する虫の代表としてはハエやカ、テントウムシなどがあげられますが、中でも最も手強い(?)と言われるのがカメムシ。現…
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自然が作り出した「アート」
最近知床自然センター周辺で見かける、蛾についてです。蛾というと、多くの人達からは嫌われているイメージですが、はたして具体的にどのようなイメージから嫌われているのでしょうか。今回は、今までとは違った視点…
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大物が釣れた?
幌別河口の釣り人から、何やら大きい魚が浜に漂着したとの連絡を受けました。現場に行って見てみると確かにでかい。大物が釣れましたねー、ってサメか!。 これはネズミザメという、マスやサケなどを食べ…
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ヤマセミ
先日、思いがけない縁で、ある野鳥画家の方と一緒にバードウォッチングをする機会がありました。午前6時頃だったでしょうか。まさに秋晴れというのにふさわしい、とても気持ちの良い朝でした。その頃、台風が知床に…
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見守る
通勤中、毎日のようにオジロワシを見る場所があります。まるでオホーツク海を見守るようにオジロワシがとまっています。今日は2羽の成鳥が寄り添うようにとまっていました。夫婦なのかもしれません。 3…
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お帰り、カラフトマス
誰かとの約束を守るかのように、毎年カラフトマスはこの時期、河川に遡上してきます。誰との約束かというと人間ではなく、ヒグマやオジロワシでもなく、太古の先祖から脈々と受け継いだ遺伝子との約束なのでしょう。…
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若い翼
最近、模様がはっきりしない鳥がよく見られるようになりました。一見すると何の鳥だかよくわかりませんが、ハクセキレイです。顔がなんとなくあどけなく、幼さを残しています。今年生まれたヒナたちがようやく飛べる…
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草原の鳥
この前フレペの滝遊歩道を歩いた時に草原の少し高い草の上でジィジィとさえずっている鳥を見つけました。始めはコヨシキリかなと思ったのですが胸の、少し黄土色になっている部分がどうも似ていなく、その日のうちは…
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コエゾゼミの羽化シーズン
知床自然センター周辺は最近、連日気温30℃オーバーです。暑いです…。最近のこの暑さのせいか、例年7月下旬頃から羽化が見られるコエゾゼミがもう、羽化を始めていました。飛んでいる姿も見ましたし、鳴き声も聞…
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夏の海岸in知床
知床の海岸にキレイな鳥を最近よく見かけます。それは、頭から腰までが青藍色、腹が赤褐色の色鮮やかな鳥。鳥の名は「イソヒヨドリ」(♂) ヒヨドリと名前がついていますが、ヒタキ科に属…
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ヒメクチバスズメガ
昨日、知床五湖フィールドハウスで見つけた蛾です。おそらくヒメクチバスズメだろう、ということで。だいぶ弱っていたみたいで、観察のために入れた袋の中でも騒ぐことなく、黙ってじっとしていました。 …
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新緑・・・を、食べる
今知床は初夏、新緑の季節真っただ中です。草や木は青々とした柔らかな葉を広げており、山の景色も美しいです。青々とした柔らかな葉が生い茂る時期は、葉っぱを食べる虫にとっては重要な時期です。柔らかく食べやす…
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セミが膨張
最近、知床自然センター周辺ではたくさんのエゾハルゼミが鳴いています。先日、不思議なエゾハルゼミを発見したので、カメラで撮影しながら隔離観察してみました。このセミはどうやら菌類に全身を侵食されてしまった…
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輝く青い目
自然センター周辺は今や、新緑の季節です。まだ寒い日も多いですが、暖かい日はエゾハルゼミが鳴き、虫たちが活発に活動しています。そんなある日、自然センター周辺でエゾヨツメという蛾を見つけました。エゾヨツメ…