2017年
-
冬が繁殖期の虫
自然センターの、今朝の外気温はマイナス3.5℃。昨晩に風もなくうっすら積もった新雪の上、出勤中の足元に塵のようなものが見えました。もしやと思い、しゃがんで見てみると、クモガタガガンボ(の1種)でした。…
-
ヘヴィ級の鳥たち
知床で冬鳥はどこに行ったら見られるのか。手近なところでは斜里川の河口が水鳥を中心に色々見られます。知床斜里駅から500m程西側に行くと斜里橋という大きな橋があり、そこからオオワシやオジロワシ、オオハク…
-
見つめ合う2羽
冬になってワシを見かける機会が多くなってきました。この日の朝はオジロワシ2羽が仲良く木に止まってました。知床には冬に越冬のため渡ってくるオオワシ、オジロワシの他に、一年中いて繁殖するタイプのオジロワシ…
-
波に乗るハーレクイン
この季節になると海が荒れて波が高くなることが多いです。海面はうねりを持ち、大きくて冷たい波が何度も何度も海岸に打ち寄せます。そんな過酷な環境でも生き物は確かに存在しています。今回、波間にみつけたのはシ…
-
スーパームーン
今夜は月がいつもより大きく明るく見える現象「スーパームーン」が見られる夜です。これは月の軌道が若干、楕円形になっているためだそうです。月と地球の距離は平均して約38万kmですが、今夜は約36万kmまで…
-
新しい朝
繰り返される日常。変化がない単調な毎日。でも季節は確実に変化してます。今朝は昨日の朝とは確実に違う朝。新しい朝です。だから車の窓についた霜の形も違っています。明日は霜が下りるでしょうか。明日はどんな形…
-
オオワシ乱舞
晩秋というか初冬と言いますか、知床は微妙な季節になってきました。知床五湖も冬期閉鎖され、観光シーズンも一旦終了という感じで訪れる人も少なくなってきました。ただこの季節になって逆に海外から訪れる者たちが…
-
再び風に乗る
私はオオセグロカモメ。誇り高きカモメ族の中でも大型の種である。先祖代々、知床半島に暮らしており、海と空を自由に飛び交ってきた。先日、うっかりして車にぶつかってしまい、気が付いたら箱の中に閉じ込められて…
-
誰のウンチ?どこでコーン食べてきた?
知床ネタでなくてすみません! 休日、職場知床を離れてお隣の阿寒摩周国立公園藻琴山に遊びに行きました。薄っすら雪の積もったシーズンオフの登山道を歩いていると、道の真ん中にでーんとクマ糞が。職場を離れても…
-
風見鳥
発達した低気圧の影響で、海は大荒れとなって海岸には波の花が打ち寄せていました。海を生活の場としている海鳥も、さすがにこの荒波では避難するしかないようです。海岸に色々なカモメが集まって避難してました。オ…
-
フレペの小さな鳥
すっかり寒い季節になりました。峠は路面の凍結による通行止めが続き、最近は夜に雪が降っていたりと、少しずつ冬の実感を感じつつあります。周辺の巡視に回る際にも、手ぶくろが欠かせない、今日この頃…
-
ぬたってます
晩秋、森を散策しているとクマと見まがうほどの立派な雄ジカに驚かされることがあります。[caption id="attachment_7886" align="aligncenter" width="4…
-
ペレケ川河口にて、カモメ
今の時期、冬のカモメたちがどんどん姿を見せています。一昨日、ウトロ市街の川の河口で見たのはワシカモメというカモメです。北海道以外では稀な鳥らしいのですが、ここら辺ではごく普通に見ることができます。港町…
-
噛んではいけない
今年はイチイの果実がよく実っているのを見ます。イチイはイチイ科の常緑針葉樹で、秋になると赤い実をつけます。別名ではオンコともいい、文学や他の分野ではアララギの名の方が有名かもしれません。イチイの実は食…
-
知床・ウトロで鮭をみる
先日、「写真ゼロ番地」の写真ワークショップ「日本一の鮭を撮る」に参加してきました。 知床・斜里町は、実は鮭の漁獲量14年連続日本一。 そんな活気に溢れる鮭の水揚げシーンを、知床国立公園すぐそばのウトロ…
-
不思議な果実Ⅱ
先日紹介したホオノキの果実の続きです。不思議な赤い袋果はその後どうなるのか?同じモクレン科のキタコブシの袋果と一緒にならべて、定点撮影カメラで記録してみました。上がホオノキ、下がキタコブシの袋果です。…
-
季節の変わり目
五湖を散策していると、カラフルに色付いた静かな森の中でエゾリスがせっせと働いている姿が見られました。 この時期は厳冬を目前に動物たちは多忙な日々を送ります。 ですが実はそれは動物だけでなく、優雅に緑の…
-
秋の実り
この秋オープンした森づくりの道「開拓小屋コース」、もう歩いていただけましたか?しれとこ100平方メートル運動の運動地を散策いただける期間限定のコースで、開拓当時に使用していた作業道をそのまま歩くことが…
-
カメムシのはなし
知床のように山が近い地域では、毎年時季になると大量の虫が発生します。大量発生する虫の代表としてはハエやカ、テントウムシなどがあげられますが、中でも最も手強い(?)と言われるのがカメムシ。現…
-
自然が作り出した「アート」
最近知床自然センター周辺で見かける、蛾についてです。蛾というと、多くの人達からは嫌われているイメージですが、はたして具体的にどのようなイメージから嫌われているのでしょうか。今回は、今までとは違った視点…
-
38万km
約38万キロメートル。何の距離かというと地球から月までの距離です。光の速度なら1秒ちょっとでたどり着ける距離ですが、地球から出られない私達には絶望的な隔たりです。仮に1日40km歩いたとして、月にたど…
-
不思議な果実
最近、森の中を歩いていると見つける奇妙な物体Xがあります。鮮やかなピンク色で、森の中では非常に目立ち、違和感があります。長さは15~20cmくらいでずっしりと重いです。森歩きに慣れた人ならすぐに分かる…
-
大物が釣れた?
幌別河口の釣り人から、何やら大きい魚が浜に漂着したとの連絡を受けました。現場に行って見てみると確かにでかい。大物が釣れましたねー、ってサメか!。 これはネズミザメという、マスやサケなどを食べ…
-
ヤマセミ
先日、思いがけない縁で、ある野鳥画家の方と一緒にバードウォッチングをする機会がありました。午前6時頃だったでしょうか。まさに秋晴れというのにふさわしい、とても気持ちの良い朝でした。その頃、台風が知床に…
-
ルドベキアの花束を
はたから見ると変な光景に見えたかもしれません。男達が寡黙に花を摘んでいる。黄色い綺麗な花を摘んでいる。花の名はルドベキア・ヒルタ(Rudbeckia hirta)。またの名を黒い瞳のスーザン(blac…
-
見守る
通勤中、毎日のようにオジロワシを見る場所があります。まるでオホーツク海を見守るようにオジロワシがとまっています。今日は2羽の成鳥が寄り添うようにとまっていました。夫婦なのかもしれません。 3…
-
ねじれた花
9月になると知床ではあまり目立つ花が咲かなくなります。でもよく探すと可憐な小さい花が見つかるものです。ネジバナはそんな花の一つ。らせん状に小さい花が縦に並んでいる、不思議な花です。フレペの滝遊歩道で普…
-
特定外来生物オオハンゴンソウ
夏の終わりになるとハンゴンソウの金色の花が目に付くようになります。国道をウトロ方向に走っている途中、ハンゴンソウ綺麗だなぁと思って見ていたら別のものを見つけてしまいました。オオハンゴンソウです。ハンゴ…
-
お帰り、カラフトマス
誰かとの約束を守るかのように、毎年カラフトマスはこの時期、河川に遡上してきます。誰との約束かというと人間ではなく、ヒグマやオジロワシでもなく、太古の先祖から脈々と受け継いだ遺伝子との約束なのでしょう。…
-
夏の五湖に咲く花
8月のよく晴れた休日、知床連山には雲がかかっていましたが、散策をすると少し汗ばむような陽気でした。知床五湖の地上遊歩道を散策すると、様々な夏の花を見つけることができました。 鮮やかな紫色をし…