植物
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孤高の樹
春先にまっさきに花を咲かせ 夏が過ぎたらさっさと落葉する やせ地や崩落地にまっさきに芽吹き、大地の傷を癒す きれいな花も咲かないし、紅葉もしないから、誰も振り向かない ケヤマハンノキはそんな孤…
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大虎杖
最近、花が咲いている植物です。 大虎杖と書いてオオイタドリと読みます。または大痛取とも書きます。 オオイタドリはタデ科の多年草で、特徴は大きな葉と背丈が高いことと、よく繁殖することです。 山菜や…
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ゴールデン・キオン
今、フレペの滝遊歩道の草原は金色のお花畑になっています。 晴れた日もきれいですが、霧に覆われた風景もなかなか良いものです。 &n…
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実のひとつだになきぞ悲しき
同じ夏は二度とありませんが、今年は特にいつもと違う夏です。 本州では西日本を中心に酷暑となっているとのこと、お見舞い申し上げます。 一方で北海道知床は西日本の方に申し訳ないくらいの、季節外れの寒さ…
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シダの森にて
フレペの滝など、知床の草原にはシダ植物であるワラビが繁茂してます。 ワラビはシダ門シダ綱シダ目コバノイシカグマ科ワラビ属の植物です。山菜として有名ですが、毒性が強いため生食はできずアク抜きが必要です…
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銀竜が如く
「植物は緑色をしている。それは葉緑素を持っているためである。植物は太陽光を浴びて葉緑素で栄養を作る」 これが植物の基本的なイメージですが、その植物の常識から外れた植物も存在します。 それがこのギン…
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知床にしか咲かない花
先日、知床硫黄山の登山に行ってきました。 目的は、シレトコスミレ。知床半島の山の砂礫地に分布しているスミレである。 知床硫黄山に登るためにはまず登山口までの【道路特例使用承認申請書…
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マグノリア
6月になって白い巨大な花が咲くようになりました。ホオノキの花です。 大きなツボミが開く瞬間はまるでゆで卵のように見えます。 ホオノキはモクレン科モクレン属(Magnolia)の樹木で、…
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風媒の花
昨日、今日は急激な気温上昇で、知床の多くの木々が一斉に開花したのでしょうか、大量の花粉が飛散しています。海を見れば、花粉が黄色く帯状に浮いているのが見え、車のフロントガラスのワイパーを動かすと、黄色い…
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コケの世界
休日に、チャラセナイ川から流れるオシンコシンの滝の源流部に行って来ました。 滝の近くにある林道から入り、1時間半ほど歩いて行きます。 強風の為か倒木がたくさんあり、くぐったり飛び越えたりしながら進…
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寄生樹
ふと、ある植物が思った あの高い枝に上ることができれば、日光をいっぱい浴びれるだろうか あの大木の樹皮の下に根を張れれば、水分に困ることはないだろうか ・・・ とある漫画の冒頭の文章をもじって…
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春が来た!
ふきのとう、こごみ、タラの芽、ワラビ、うど、クレソン、ぜんまい などなど春は山菜採りの季節です。 たくさん採れる山の恵みの中で私が最も好きなのはギョウジャニンニク。 生育速度が遅く、5~7年…
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山猫の目覚め
以前、エゾノヤマネコヤナギ(エゾノバッコヤナギ)の花芽の話をブログに載せました。 あれから一月くらい経過し、ようやくエゾノヤマネコヤナギの花が咲き、白いフワフワが金色のフワフワに変化しました。昨年は…
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咲くやこの花
知床で真っ先に花を咲かせる樹木は何でしょう。風媒花ならケヤマハンノキかもしれませんが、虫媒花ならこのナニワズかもしれません。このナニワズという植物、背は低いですがれっきとした樹木でありジンチョウゲ科に…
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フキノトウのトウ
長い冬が終わり知床にも春が訪れました。しかし場所によって残雪は多く、そして油断しているとまた大雪が降ったりするのが北海道です。辛く長い冬の時代を生き延びた生き物だけが春を謳歌できます。春を表現する言葉…
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山猫は眠りたい
北海道にはなぜ野生のネコ科動物が生息していないのか、残念に思う時があります。ヒグマがいてオオワシやオジロワシがいてシマフクロウがいて、なぜトラやヒョウやヤマネコがいないのか。残念に思っているのは私だけ…
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噛んではいけない
今年はイチイの果実がよく実っているのを見ます。イチイはイチイ科の常緑針葉樹で、秋になると赤い実をつけます。別名ではオンコともいい、文学や他の分野ではアララギの名の方が有名かもしれません。イチイの実は食…
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不思議な果実Ⅱ
先日紹介したホオノキの果実の続きです。不思議な赤い袋果はその後どうなるのか?同じモクレン科のキタコブシの袋果と一緒にならべて、定点撮影カメラで記録してみました。上がホオノキ、下がキタコブシの袋果です。…
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不思議な果実
最近、森の中を歩いていると見つける奇妙な物体Xがあります。鮮やかなピンク色で、森の中では非常に目立ち、違和感があります。長さは15~20cmくらいでずっしりと重いです。森歩きに慣れた人ならすぐに分かる…
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ルドベキアの花束を
はたから見ると変な光景に見えたかもしれません。男達が寡黙に花を摘んでいる。黄色い綺麗な花を摘んでいる。花の名はルドベキア・ヒルタ(Rudbeckia hirta)。またの名を黒い瞳のスーザン(blac…
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ねじれた花
9月になると知床ではあまり目立つ花が咲かなくなります。でもよく探すと可憐な小さい花が見つかるものです。ネジバナはそんな花の一つ。らせん状に小さい花が縦に並んでいる、不思議な花です。フレペの滝遊歩道で普…
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特定外来生物オオハンゴンソウ
夏の終わりになるとハンゴンソウの金色の花が目に付くようになります。国道をウトロ方向に走っている途中、ハンゴンソウ綺麗だなぁと思って見ていたら別のものを見つけてしまいました。オオハンゴンソウです。ハンゴ…
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夏の五湖に咲く花
8月のよく晴れた休日、知床連山には雲がかかっていましたが、散策をすると少し汗ばむような陽気でした。知床五湖の地上遊歩道を散策すると、様々な夏の花を見つけることができました。 鮮やかな紫色をし…
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かわいいイケマ
今日も暑かった知床…25度とはいえ湿度も高く、風もなく、とにかく暑かった。。。さて、今フレペの滝遊歩道ではイケマが見頃を迎えています。毬のような花がとても可愛らしく、一つ一つの花が少しずつ開いていく様…
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ハマナスの咲く頃
森繁久弥さん作詞・作曲の「知床旅情」の冒頭に、ハマナスの名前が出てきます。なので「知床」というと「ハマナス」と連想する方も多いのではないでしょうか。しかし実際は、知床国立公園内でハマナスの花はなかなか…
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きみの名は
白い麗姿にときめいて。この清々しい美空と連山に咲く。 しれとこすみれ ※6月下旬~7月上旬の硫黄山登山の楽しみはシレトコスミレに会えること。憧れの人に会うような高揚感を花に抱くのは変でしょうか。 [c…
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山の上では
7月2日(日)は知床連山最高峰羅臼岳の山開きでした。安全祈願を行った後、多くの方が登山を楽しんでいました。例年雪渓の多い大沢を一歩一歩進みます。軽アイゼンがあると安心です。雪解けが始まった場所には次々…
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目立つのは 花じゃなくても
国立公園内を車で走っていると、白く目立つ植物が道路に脇に生えているのを見かけます。白い花でも見えているのかと近づくと、葉が白くなったマタタビがの葉です。 …
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エゾスカシユリの咲く頃
知床自然センターや知床五湖へ向かう途中、道路脇でオレンジ色の鮮やかな大輪の花が見られるようになりました。エゾスカシユリの花です。エゾスカシユリはユリ科の多年草で、北海道では草原や道路脇などでよく見られ…
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オロンコ岩に咲く花
先日お天気の良い日にオロンコ岩を登ってみました。岩の上までは、地上から少し急な階段を5分ほど登る必要がありますが、頑張って登った先の岩の頂上からの景色は最高です。 [caption id="…