スタッフのフィールドノートとは?
About “Field Note”
知床に暮らしているのは野生動物だけではありません!「スタッフのフィールドノート」は、知床の自然を最も身近に体験しているスタッフがお届けする日々のブログです。移り変わる季節の中で見つけた小さな発見や、スタッフならではの知床の過ごし方、なかなか見ることができない登山道の様子など、ここにしかない生きた情報を発信しています。
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さらば埃よ~五湖フィールドハウス~
今日は知床五湖フィールドハウスの大掃除を行いました。 (*知床五湖は11月8日に閉園し、現在は関係者以外は立ち入ることは出来ません) 営業期間中は毎日かかさずお掃除はしていましたが、 今日はもっ…
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冬のツグミ
私はカモメが好きなのですが、同じくらいに「ツグミ」が好きです。 冬になるとやってくる、「スズメよりも大きくてハトよりも小さい鳥」・・・。 枯れた木にとまっていたり、地面を歩いていた…
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すばる
そろそろ冬の星座が見られるようになってきました。 秋の夜長、星座観察などはいかがでしょうか。 日が暮れて東の空の方を見ると、ぼーっと光る『すばる』が見えるようになりました。 すばるはプレアデ…
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ユリとミツユビ
今の季節、斜里川の河口には色々なカモメが集まります。 大きいシロカモメ、オオセグロカモメ、セグロカモメ。中間の大きさのカモメ、ウミネコ。 そして小さなユリカモメとミツユビカモメ。 大型のカモ…
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カラスの川流れ
川を眺めていると黒い小鳥が上流から流れてきました。 これはカワガラスというスズメ目カワガラス科の鳥で、渓谷など川沿いに生息しています。 黒いからカラスという名がついてますが、カワガラスはカラスの仲…
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叩けばホコリが出る
『叩けば埃(ほこり)が出る』とは「どんな人でも、深く細かく探れば、何か欠点・弱点が見つかること」を意味する言葉です(広辞苑より)。 使い方としては、「あの人は言葉では立派なこと言っているけど、叩けば…
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旅に出かけよう
旅はよいものです。 普段の生活から離れ、見知らぬ景色や人々を見たり知ったりする経験は人生を豊かにしてくれると思います。 旅をするのは人だけではありません。渡り鳥は1年の間に2回、大旅行をします。 …
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寒い日の川と鳥
本格的な冬が始まりつつありますね。 山の上ではもう雪が積もっているようです。この分だと、下界にやってくるのもそう遠くはなさそうですね。 先日斜里川河口まで鳥を見に行ってきました。 …
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ウサギの尻尾?
樹から妙なものが生えている! ウサギの尻尾のようにモコモコしている! 何かと思ったらキノコの仲間で、ヤマブシタケでした。 ヤマブシタケはサンゴハリタケ科のキノコで、食用にもなります。 名前…
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シマリスの秘密ポケット
今年はドングリの実りが良いようで、森のあちこちで落ちているのを見ます。 ドングリとはざっくり言うとブナ科の樹木がつける果実のことですが、知床では主にミズナラとカシワがドングリを実らせます。 ドング…
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紅葉が山から下りて来る
この数日は季節外れの暖かさとなっていますが、高い山では紅葉が進んでいます。 10月1日の知床連山の紅葉ですが、極楽平(標高800~900m付近)の辺りで見頃となっていました。 紅くなるのはナナ…
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渚にて
台風の過ぎ去った後、海岸を歩いてみました。 海岸には色々な物が漂着するので、特に大波が発生した後は歩いてみると面白いです。 海岸漂着物を観察したり採集したりするのをビーチコーミングといいます。 …
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どんぐり
山の木々が黄色や赤色に色づき始め、季節の移り変わりを感じるようになってきました。 フレペの滝遊歩道の巡視に行くと、 「ジュェー、ジュェー」 と、大きな声がしました。声がした方向を見ると、大きなミ…
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これは何マツ?
針葉樹のマツですが、知床ではあまり種類が多くないので簡単に覚えることが出来ます。 上の写真はカラマツと言います。もともとは北海道になかったマツで、知床では大正時代以降、植林するために本州から持ち込ま…
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遠音別川のサケと地層
斜里からウトロに向かう途中、遠音別川という河川があり、そこではいまサケの遡上を観察することができます。 [caption id="attachment_9629" align="alignnon…
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無垢なものたち
北海道の9月は、肌寒かったり暑かったり忙しいですね。 散歩するにはとても良い気候です。日向に出れば暖かく、日陰に入れば涼しい。まさに秋ですね。 こんな心地いい気候はあっという間に終わり、これから厳…
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夜の女王
昨夜は中秋の名月でしたが皆さんご覧になられたでしょうか。 知床では快晴となり、知床峠からは国後島から上る月を見ることができました。 月の左側の山が羅臼山、右側の山が泊山です。  …
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サーモン・ジャンプ
先週の事ですが、斜里川の河口を見ていると水面で何かがしきりに跳ねたりしているのが見えました。 これはサケです。産卵で川に遡上するため河口に集まってきているのでしょう。 サケはサケ科サケ属の魚類…
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初秋の知床五湖~タマゴタケの成長~
知床五湖に行ってきました。 気温はやや低いものの、日差しが暖かくて最高な散策日和でした。 知床連山の美しさに圧倒されて思わず写真を何枚も撮ってしまいました。 [caption…
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あしもとの世界~キノコVer.~
夜になると少し肌寒く感じる季節になりました。八月も終わりに近づくころ、あしもとの世界を覗いてみました。 そこに広がっていたのは数々のキノコが生きるキノコの世界!ヌルヌル、ポコポコ、スラ~…。個性ある…
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エイリアン・スピーシーズ
映画のようなタイトルですが、外来生物のことをエイリアン・スピーシーズというようです。 今年も黄色い大輪の花、オオハンゴンソウが咲く季節となりました。 オオハンゴンソウはキク科の多年草で、北アメリカ…
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カモメの子
初夏に生まれたオオセグロカモメやウミネコのひなは、すっかり大きくなったようです。 まだ黒っぽい羽の幼鳥は、真っ白なおとなたちの中でとてもよく目立ちます。 あちこちで水浴びをしたり佇んでいたりという…
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水上の小さな家族
以前、知床五湖の湖上で巣作りしているカイツブリについて書きましたが、その後はどうなったでしょうか。 なんと小さなカイツブリの背中にさらに小さなヒナが載っているではありませんか。(8月15日撮影 …
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知床五湖巡視
先日は知床五湖の巡視をしてきました。 知床五湖周辺の天気は曇りでしたが、知床連山が綺麗に見えました。 現在、遊歩道上では、サワギキョウやネムロコウホネなど様々な植物を見る事ができます。 […
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ベイビー・ブルー・アイ
青い瞳のカラスは、今しか見られないかもしれません。 今の時期、色々な鳥の幼鳥が見られます。 例えばフレペの滝遊歩道ではノビタキ、海岸ではオオセグロカモメやウミウの幼鳥が見られます。 幼鳥の多くは…
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フレペの花の興亡
季節が進むたびに、とある花が咲き、散り、種をつけ、そして別の花が咲いていきます。 季節は止まってくれず、目を離している隙に世界は素晴らしい表情を見せているかもしれません。『男子、三日会わざれば刮目し…
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鵜呑み
オロンコ岩に営巣しているウミウですが、ヒナの成鳥具合はどうだろうと思って見に行ったところ、もう親鳥と変わらないくらいの大きさまで成長していました。 どうやら巣立ちも近そうです。 大きくなっても…
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羅臼湖巡視
今日は羅臼湖の巡視をしてきました。羅臼湖周辺の天気は珍しく晴れ、暑いくらいでした。 晴れてはいましたが、入口周辺から三の沼あたりまでの足元は泥で歩きづらいです。長靴が必要ですね。 現在、遊歩…
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知床岬を目指す
7月16日から18日の3日間、知床半島先端部を海岸トレッキングによって目指す巡視業務を行いました。 まずは、ルサフィールドハウスから10分ほどで行き着く道路の終わり、相泊を朝5時…
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水上のゆりかご
先日、知床五湖の湖上でカイツブリを見つけました。 カイツブリはカイツブリ目カイツブリ科の水鳥で、潜って魚や水生昆虫など水生生物を捕食します。 カイツブリのカップルが水草を運んだりして水上に浮く…