スタッフのフィールドノートとは?
About “Field Note”
知床に暮らしているのは野生動物だけではありません!「スタッフのフィールドノート」は、知床の自然を最も身近に体験しているスタッフがお届けする日々のブログです。移り変わる季節の中で見つけた小さな発見や、スタッフならではの知床の過ごし方、なかなか見ることができない登山道の様子など、ここにしかない生きた情報を発信しています。
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グースたち
夕時に斜里町内の道路を走っていると、畑の中にヒシクイの群れをみることがあります。 彼らは日本では冬鳥なので、今の時期だと北に帰る前の休憩地として利用しているのかと思います。 さ…
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不完全な羽
先日フレペの滝を散策中、羽の拾い物をしました。 模様もなくあまり綺麗とは言えないグレーの羽を拾ってきたのは、それが生えかけの「不完全な羽」だったか…
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雪が少ないと
「雪が少ない」と言われた今年の冬。 山の積雪もどれほど少なかったのか、先日訪れた東岳の山頂ではっきりとわかりました。 昨年の記事と併せてご覧下さい。⇒半島の中心で流氷を見る [caption…
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春、ときどき雪。
ここ最近は温かい陽気が続き、すっかり春めいてきたと春ボケしていたところに久々の雪。 少しだけと思いきや降るわ降るわで雪かきが必要なほど積もりました。 [caption id="attachme…
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幻氷を求めて
気温が暖かくなり、流氷が去り始めるこの時期。桜よりも早く知床に春を告げてくれる風物詩に「幻氷」という現象があります。 幻氷とは蜃気楼の影響で、水平線上の流氷が伸びあが…
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FLY!
テレビのニュースでは東京の桜が満開とのこと。 こちら知床はまだ海に流氷が浮かび、 冬の終わりと春の始めが行ったり来たりしている時期ですが、 動物達は来る春の訪れをしっかりキャッチして生き生きと活…
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知床五湖でアメリカミンク
北海道新聞に以下の動画が投稿されていました。 https://www.youtube.com/watch?v=zOskgCMxLAg&feature=youtu.be これ…
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ヘッドスローディスプレイ
気温が上がり、雪が解け始め、流氷の勢いも弱くなってきました。 冬の終わりは確実に近づいていて、少し寂しい気もしますが、じき春はやってきます。 さて先日、遠音別川の河口にホオジロガモ…
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流氷SUP
流氷は見るだけでも充分にその素晴らしさを感じられます。 ですが、流氷を「遊びのフィールド」と考えれば、ガイドツアーでの安全管理の元、様々なアクティビティを楽しむことができます。 「流氷ウォーク」「…
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続・素晴らしき知床の世界を~ルベスをスベル~
先日、これ以上ないほどの晴天に恵まれたのに瑠辺斯(ルベス)岳のピークを踏めずに尻尾を巻いて帰って来た後輩。 (詳細はこちらのブログ「素晴らしき知床の世界を」をご覧ください。) そん…
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素晴らしき知床の世界を
大雪の後で天気も落ち着いた土曜日、瑠辺斯(ルベス)岳へ向かいました。 まずは、冬時期に斜里町と羅臼町の主な通り道となってくれている根北峠に車を停めます。 コンパスと地図を頼りに、あ…
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冬がきた
昨日からの暴風雪で今シーズン初めてセンターが埋まりました。 斜里とウトロを結ぶ国道334号線も6時間通行止めとなり、久しぶりの「陸の孤島」となりました。 今年は雪が少ないと言われる中でのやっとのド…
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ルサのっこし
「ルサのっこし」へ行ってきました。 のっこし、は登山用語で、漢字で「乗越」とも書きます。 ルサのっこしは知床半島の最低鞍部(もっとも標高の低い峠)で、標高が低いことから風の通り道として有名です。 …
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荒れ模様
今日から明日にかけて暴風や大雪になりそうな知床です。 飛行機も欠航が多く、館内のお客様もまばら模様。 今夜の強い風に備えてあらかじめ雪かきをしようと表に出ると お客様の姿はないのに、玄関の前に足…
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エゾクロテンとの出遭い
幸運なことに、滅多に目にすることがないエゾクロテンと出遭いました。 こんなに近くで見るのは今回が初めてです。 エゾクロテンは、倒木の陰からこちらの様子を見ている…
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落ち葉をかきわけて
山を散策中、なぜか雪が掘られ、落ち葉が散乱している場所がありました。 ・・・事件のにおいがしますね。 接近してみましょう。 &nb…
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雪のロールケーキ
外での作業の際に、珍しい光景をみつけました。 雪が斜面を転がり、シート上に雪が巻かれロールケーキのような形になっています。 …
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きっと何処かで
平地は雪が少ないですが、山々は雪に覆われ、冬の眠りについています。 暖かい地方に移動する鳥、ここに残って極寒の季節を過ごす鳥、春まで冬眠してやり過ごす動物・・・。 カワガラスは凍ってない水面か…
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走る走るよキバシリは
年も明け、知床でも雪が積もり、ようやく想像していたような冬の風景が見られるようになってきました。森の中に繰り出せば、聞こえるのは鳥の鳴き声、見えるのは鳥の動き、感じるのはクマ、ではなく鳥の気配。自然、…
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樹になる樹、樹になる鳥
冬になると樹々の葉が落ちて見えにくかったものが見えやすくなります。 夏は気が付かなかったヤドリギの葉がよく見えるようになりました。ヤドリギは樹に寄生する樹で、冬でも常緑です。晩秋から冬にかけて果…
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まるいお客さま
昼の休憩時にスタッフが「エゾライチョウかも!」と言うので見てみるとセンターのすぐ隣の森にエゾライチョウがご来園してました。 縞々なおなかにつぶらなの瞳。 なんといってもこの真ん丸のフォルム。 私…
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ヒツジたちの沈黙
シミュラクラ現象という現象をご存じでしょうか。 例えば三つの点があると、人や動物の顔にように見えてしまう脳の働きのことです。 (゚∀゚) (´・ω・`) ( ゚Д゚) ←こういう記号の配列が表情を…
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冬の道化師
冬になると沿岸でよく見られるようになるのがシノリガモというカモです。 その特徴的な模様は一度見たら忘れられないでしょう。 特にオスは首から肩にかけての白いラインが目立ちます。 シノリガモは英…
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水の形、命の形
最近の冷え込みで動きの緩やかな川の水面や、滝の水が凍りはじめています。 この季節、気温が上がれば氷はまた水に戻ります。凍結と融解を繰り返しながら、知床は厳冬期へと向かっていきます。これからの季節は水…
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波の花吹雪
発達した低気圧の影響(最近この表現ばっかりですね)で、オホーツク海沿岸は強風と大波が押し寄せています。 港ではテトラポットや岩礁に打ち付けられた波が、波の花を作り、それが強風に飛ばされて辺りに散らば…
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雪の妖精は年中います
冬が近づきオオワシやオオハクチョウなど冬鳥が見られるようになってきました。 冬の鳥と言えば、巷でかわいいと人気の『雪の妖精』ことシマエナガを思い浮かべるのではないでしょうか。 シマエナガ、実は…
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Wと□とアンドロメダ
先日の金星と木星の大接近をご覧になったでしょうか。 ただの光の点と思ってしまえばそれまでですが、天体ショーは地球も宇宙も常に動いているのだと実感させてくれる自然現象です。 星座をつくる恒星たちも季…
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From Russia with Love
冬の訪れを感じるこの頃、知床でもオオワシが見られるようになってきました。 黒と白と黄色のコントラストの強い独特な模様は、遠くからでもすぐに分かります。 オオワシは日本で最大の鳥でありオジロワシ…
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木金土
最近、惑星である木星と金星が接近しており、来る11月24日に最も接近するようです。 夕方に南西の方角を見ると明るい星が2つ見えます。 本日は金星が地平線に近い場所に、木星がその上に位置していました…
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嵐の中で
発達した低気圧の影響で海は大しけとなってます。 斜里町には波浪警報が出るほどですが、そんな波風の中、カモメは元気に飛び回ってました。 彼らの狙いは波間に浮かんでくる小魚でしょう。 狙いをすま…