スタッフのフィールドノートとは?
About “Field Note”
知床に暮らしているのは野生動物だけではありません!「スタッフのフィールドノート」は、知床の自然を最も身近に体験しているスタッフがお届けする日々のブログです。移り変わる季節の中で見つけた小さな発見や、スタッフならではの知床の過ごし方、なかなか見ることができない登山道の様子など、ここにしかない生きた情報を発信しています。
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ユリカモメきました
この前、ユリカモメを見ました。 ユリカモメはカモメの一種で、小さい体とつぶらな瞳、目の後ろにあるホクロのような模様が特徴的です。 ちなみに夏には頭が真っ黒になります。 [ca…
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命を懸けた遡上
先日サクラマスの遡上を確認するため、岩尾別川を上りました。 水中にカメラを入れてみると、ヤマメやオショロコマが多く見られました。 しかし、なかなかサクラマスの姿が見当たりません。  …
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きのこはきのこ。
やっぱり秋はきのこシーズンですね。 遊歩道を歩いていると図鑑で見ても識別できないようなキノコがたくさんニョキニョキと生えています。 これはホウキタケの仲間でしょうか。 ホウキタケといってもキホウ…
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フレペの滝に秋の足音
フレペの滝にパトロールに行ってきました。 ワラビなども枯れはじめ、森も次第に秋の色になってきました。だんだんと秋の足音が迫ってきています。まだ、夏の暖かさも残っている気がします。 夏から冬へと変わ…
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ペレケ川はマスでいっぱい
斜里町ウトロ地区の真ん中を流れるペレケ川には、川沿いに遊歩道がついています。 今はカラフトマスが遡上していて遊歩道からでも大量のマスの姿を見ることができます。 地元の研究者の方によれば例年より…
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実りの季節
知床は随分秋めいてきました。昨年の森の実りはイマイチだったけれど、今年は順調かな?気になって自然センター周辺を歩いてみると・・・ありました!!たわわに実ったヤマブドウ!手の届くところに重そうにぶら下が…
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キノコのシーズン
今年は多雨で暑かったためか、キノコが元気です。 事務所の裏ではテングタケがニョキニョキと生えてきて、何時になくメルヘンチックな風景になっています。 残念ながらテングタケにはイボテン酸という毒成…
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地上の世界
ここ1週間、晴れたり、曇ったり、雨が降ったりと不安定な天気が続いておりますが、知床五湖の地上ではスギゴケがひっそりと一斉に胞子体を伸ばしています。 いつ胞子をまくのか。 胞子のうの蓋が取れて胞子が…
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孤高の樹
春先にまっさきに花を咲かせ 夏が過ぎたらさっさと落葉する やせ地や崩落地にまっさきに芽吹き、大地の傷を癒す きれいな花も咲かないし、紅葉もしないから、誰も振り向かない ケヤマハンノキはそんな孤…
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大虎杖
最近、花が咲いている植物です。 大虎杖と書いてオオイタドリと読みます。または大痛取とも書きます。 オオイタドリはタデ科の多年草で、特徴は大きな葉と背丈が高いことと、よく繁殖することです。 山菜や…
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You are what you eat
英語で「You are what you eat」ということわざがあります。 日本語にすると「あなたは、あなたの食べたものでできている」。つまり健康は食べ物で決まる、という意味だそうです。 キ…
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輪廻の鱒
知床の河川ではカラフトマスの遡上が見られるようになりました。 なんか毎年、同じ映像を撮っている気がします。 しかし今、上ってきているカラフトマスは昨年とは違うマスです。 カラフトマスは2年で成熟…
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オシドリ親子
先日、知床五湖でオシドリの親子を見かけました。 ヒナが5羽、枯れ木の上で並んで寝ていて、それを大事そうに見守る母親がとてもほほえましく感じられました。 &nbs…
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ゴールデン・キオン
今、フレペの滝遊歩道の草原は金色のお花畑になっています。 晴れた日もきれいですが、霧に覆われた風景もなかなか良いものです。 &n…
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うつせみ
先日までエゾハルゼミが鳴いていたと思っていたら、いつの間にかコエゾゼミに代わっていました。季節の移ろいは早いものです。 コエゾゼミはカメムシ目セミ科の昆虫で、北海道だけでなく本州の標高の高い地域にも…
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ウミネコの親子
暑い日が続きます。 日差しの強い中、鳥たちは日射病にならないのか気になるところですが、どうなんでしょうか。鳥だって強くて暑い日差しは嫌な気がします(私はあまり好きではないです)。 …
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夏の虫
今年の知床は、7月も寒い日が多かったですが、下旬になり、急に暑くなってきた気がします。休日、虫を探しにとある林道を散策してきましたが、夏の虫がたくさん活動を開始していました!夏の虫の定番と言えばクワガ…
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赤い惑星
赤い彗星と聞けばあの方ですが、赤い惑星「火星」の話です。 現在、地球と火星の距離が縮まっていて、7月31日に最接近すると言われています。 最近はどんどん火星が明るくなってきていて、金星と同じくらい…
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実のひとつだになきぞ悲しき
同じ夏は二度とありませんが、今年は特にいつもと違う夏です。 本州では西日本を中心に酷暑となっているとのこと、お見舞い申し上げます。 一方で北海道知床は西日本の方に申し訳ないくらいの、季節外れの寒さ…
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若いカラス
7月がもうすぐ終わりますね。 最近よく見かけるのは、若いカラス達です。 道脇や畑なんかでウロウロしています。良く見ると、胸のあたりや首の後ろの羽毛がボワボワしていて雛時代の面影があり、「若いな..…
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シダの森にて
フレペの滝など、知床の草原にはシダ植物であるワラビが繁茂してます。 ワラビはシダ門シダ綱シダ目コバノイシカグマ科ワラビ属の植物です。山菜として有名ですが、毒性が強いため生食はできずアク抜きが必要です…
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銀竜が如く
「植物は緑色をしている。それは葉緑素を持っているためである。植物は太陽光を浴びて葉緑素で栄養を作る」 これが植物の基本的なイメージですが、その植物の常識から外れた植物も存在します。 それがこのギン…
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晴耕雨読
シーカヤックでしかたどり着けない、知床半島の浜辺や滝にツーリング旅へ。 晴れの日は漕ぐ。 [caption id="attachment_8463" align="al…
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羅臼岳の山開き
毎年7月の第一日曜日は知床連山最高峰・羅臼岳の山開きです。今年は7月1日、登山口では恒例の安全祈願が行われ、多くの方々が登山を楽しみました。 登山道沿いには様々な花が咲いています。オホーツク展望には…
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こんな感じでひっそりと
フレペの滝遊歩道では、初夏の訪れを感じさせる花の代表、チシマフウロが今年も断崖の上にひっそりと咲き始めました。 長らくこれが本当にチシマフウロか、はたまたエゾフウロではないだろうかという疑問があった…
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知床にしか咲かない花
先日、知床硫黄山の登山に行ってきました。 目的は、シレトコスミレ。知床半島の山の砂礫地に分布しているスミレである。 知床硫黄山に登るためにはまず登山口までの【道路特例使用承認申請書…
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マグノリア
6月になって白い巨大な花が咲くようになりました。ホオノキの花です。 大きなツボミが開く瞬間はまるでゆで卵のように見えます。 ホオノキはモクレン科モクレン属(Magnolia)の樹木で、…
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オオセグロカモメのヒナ
つい昨日、私の1年越しの夢が叶いました。 私の夢・・・それは、カモメのヒナを見ることです。 ウトロでこの時期、多く見られるカモメはオオセグロカモメとウミネコです。 …
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時をかける男
気温が30℃近い夏日が続いたかと思えば、今度は10℃に満たない雨と霧の日が続き、寒暖の差が激しすぎて今が何月なのか分からなくなりそうです。 知床の山並みも裾野は新緑、稜線は冬枯れで、夏と冬がグラデー…
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エゾハルゼミの声を聞くたびに
今年も約束したかのようにエゾハルゼミが鳴きだしました。 エゾハルゼミは半翅目セミ科ハルゼミ属のセミで、日本に広く分布してます。北海道では平地で普通に見られるセミです。 森の中ではエゾハルゼミの…