スタッフのフィールドノートとは?
About “Field Note”
知床に暮らしているのは野生動物だけではありません!「スタッフのフィールドノート」は、知床の自然を最も身近に体験しているスタッフがお届けする日々のブログです。移り変わる季節の中で見つけた小さな発見や、スタッフならではの知床の過ごし方、なかなか見ることができない登山道の様子など、ここにしかない生きた情報を発信しています。
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人生のメリーゴーランドが流れるような
8月26日、休日の羅臼湖トレッキングへ。 この日は珍しくウトロ側も羅臼側も晴れていました。 最高気温はウトロ側で30.2度、羅臼側で26.8度。 非常に暑い日でしたが、羅臼側は曇りの日が多いこと…
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そろそろ秋の渡り
まだ気温が30℃まで上がる日もありますが、日も短くなり何となく秋を感じるようになってきました。関東育ちの身としては、紫陽花と向日葵とコスモスが同時に咲いているこの時期の季節はいまいちよく分かりません。…
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名は体を表す
名は体を表す、と言います。 名は体を表す、と言うのならば、この花の名前はなんでしょう。 細長い茎に、らせん状に、赤い花がつく、この花の名前は。 はい、ネジバナです。 一度見…
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過ぎ行く夏
朝から涼しい知床です。 お盆も過ぎ、ちょっと目を離した隙にフレペの滝遊歩道はすっかり秋の装いになっていました。 たくさん見られる花はハンゴンソウ、そして今年はカワラボウフウ(セリ科)が多く見られま…
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放心しても現実は変わらない
知床は、高密度にヒグマが生息する場所であり、人が生活を営む場所でもあります。 斜里町ウトロ市街地は、ヒグマの侵入を防ぐために町全体を囲む形で電気柵が設置されています。 [caption i…
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カモメはカモメでも
カラスやスズメのように、カモメは誰でも知っているメジャーな鳥でしょう。港にカモメがいるのはごく自然な光景です。 しかしひとまとめで「カモメ」といっても、実はとても奥が深いもの。冬には…
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次回は西暦8786年頃? part2
旬の自然情報としてうってつけpart2です。 20日以降の斜里の天気が悪くなる予報だったので3日連続で知床峠へ撮影に行きました。 2020年7月20日ネオワイズ彗星(C/202…
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次回は西暦8786年頃?
旬の自然情報としてはうってつけではないでしょうか? トップの写真は彗星と羅臼岳です。 よく見ると羅臼岳の上にアンドロメダ銀河が..... ネオワイズ彗星(C/2020 F3) …
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山の風景がカッコいい知床硫黄山
雨女ならぬガス女(曇天や霧)として定評がある私ですが、知床連山のひとつである知床硫黄山に行ってきました。 朝起きたら案の定雲が低くかかっていましたが、こんなことではへこたれません。 視界が悪い中、…
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この写真には何が写っているでしょう??
フレペの滝を巡視中、展望台で海鳥がいないかと双眼鏡で辺りを見ていました。 するとなにやら普段あまり見かけないものがいるではありませんか。 持っていたカメラではトップにあげた写真が限…
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羅臼岳・山開き
7月5日は毎年恒例の羅臼岳山開きでした。 例年残雪が残る大沢ですが、今年は雪解けが早く、雪渓も2か所のみ。 ツボ足でも十分歩けます。 大沢入口からは高山植物が咲き乱れていました。一押しはキバナシ…
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知床珍百景「ウニが散らばる歩道」
季節は初夏。 この時期とある珍光景が現れるという……。 6月初旬頃から運転中にこの光景をチラチラ見てはいましたが、先日ようやく重い腰を上げて写真を撮ってきました。 …
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フレペ 子育て真っ盛り
最近知床ウトロは最高気温15度前後と肌寒い日が続いています。(夜は10℃以下に冷え込むので、先日ついストーブをつけてしましました) そんな中でも野鳥たちはせっせと子育てに忙しいようで…
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羅臼の海に舞う
6月は羅臼の海はシャチシーズン。というわけで羅臼の観光船に乗船してきました。 [caption id="attachment_10508" align="aligncenter"…
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フレぺのセンダイハギが咲いた!
先日のブログでは知床岬のセンダイハギをご紹介しましたが、なんと今回はフレぺの滝遊歩道での開花を確認しました! なぜこれほどまでに私が盛り上がっているのか、それはかつて群落を形成していたセンダイハギが…
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岬のセンダイハギ
先日、調査業務の補助要員として、自然センターのカウンターを飛び出し知床岬へ行ってきました。到着して目に付く、黄色い花に覆われた斜面。センダイハギです。 ハギというと秋に咲く花のイ…
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森のナルシスト?
知床五湖の巡視中、キビタキと目が合った(と思ったのは自分だけかも)。 その美しいキビタキの英名は「Narcissus Flycatcher(ナルキッソス・フライキャッチャー)」 …
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ハンゴンソウは反魂草。
7月、8月になるとフレぺの滝遊歩道をにぎわすハンゴンソウが今年もニョキニョキ伸び始めました。 ハンゴンソウ…毎年当たり前のように生えるし、何も疑問に持たずに口に出していましたが、漢字にすると「反魂草…
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エゾシカの衣替え
最近はお昼の気温が15℃前後、だんだんと暖かく過ごしやすくなってきました。 知床自然センターの正面にも椅子を設置、冬の間は雪で覆われていた芝生も青々と茂っています。 …
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静かなフレぺの滝
フレぺの滝遊歩道から戻ってきたお客様に口々と言われる一言、「フレぺの滝っていつもあんなに水少ないんですか?」。いえいえ、今年は雪が少なく例年以上に滝の水量が少ないです。 確かに、滝というには忍びない…
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春はスミレ
スミレたちが各地で咲いている様子を目にします。 スミレのよいところは、日本全国ほとんどどこにいても、春を感じる植物として姿を見られるところです。 小さくも確かに存在感をもち、か細い花茎の先にも力強…
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善知鳥
アイヌ語で「突起」を意味する名前を持つウトウ。 何度見ても変な嘴をしているなと感じます。 この日はウトロ漁港ケイマフリ達に交じって、4羽ほどウトウがイカナゴのような…
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遠路はるばる
森の中で声が聞こえると、パッと姿が思い浮かぶ鳥。 オオジシギです。 この時期昼夜問わず鳴き声を耳にしますが、飛んでいくのが早すぎてなかなか見るこ…
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葉桜になりつつ
自然センターの周辺ではようやく咲いたエゾヤマザクラが間もなく葉桜になりそうです。 今年はゆっくりお花見する間もなく、着実に季節は廻り、春が駆け抜けようとしています。 自然センター周辺には、現在家屋…
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丸い穴ではない
メイン画像中央の丸い穴は、今回の話には関係ありません。注目すべき点ではなく、そこには何もありません。 この穴は、電気牧柵用の支柱にドリルによってあけられた穴で、電気を通すワイヤーを固定するためのピン…
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春の白
コブシの白は知床の春の訪れをしみじみ感じる色です。 コブシはモクレン科Magnoriaceaeの樹木です。大きな花弁が特徴的ですね。 以前は知床に生育するコブシは、コブシの変種である「キタコブシ」…
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今しか会えないミクロの宝石
雪がとけ始めると森が眠りから覚めるような生き生きとした気配があちらこちらでします。 エゾノバッコヤナギの芽吹き、ミズバショウの開花もいいですが、私が見つけたい春はもっと下。地面スレスレ。 粘菌、ま…
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いつメン
今の時期、よく出会える野鳥にノビタキがいます。 フレペの滝遊歩道が閉鎖になる直前も、「いつメン」として遊歩道で出会いました。 胸のあたりが橙色なオス。 (個人的には食パンの耳…
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妖精たちの舞踏会
今朝も雪がちらついたりと、春へ行きつ戻りつしている知床自然センター周辺ですが、 先週末のお天気の良い日にオロンコ岩に登ると、春の花たちが見ごろでした。 &nbs…
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春の訪れ
先日、日差しの暖かい日に池の近くを歩いていると、あちらこちらから不思議な声が。 声が聞こえてくる方に目を凝らして待ってみると…動き出しました。 エゾアカガエルが泳いでいました。…