季節イベント
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旅に出かけよう
旅はよいものです。 普段の生活から離れ、見知らぬ景色や人々を見たり知ったりする経験は人生を豊かにしてくれると思います。 旅をするのは人だけではありません。渡り鳥は1年の間に2回、大旅行をします。 …
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シマリスの秘密ポケット
今年はドングリの実りが良いようで、森のあちこちで落ちているのを見ます。 ドングリとはざっくり言うとブナ科の樹木がつける果実のことですが、知床では主にミズナラとカシワがドングリを実らせます。 ドング…
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紅葉が山から下りて来る
この数日は季節外れの暖かさとなっていますが、高い山では紅葉が進んでいます。 10月1日の知床連山の紅葉ですが、極楽平(標高800~900m付近)の辺りで見頃となっていました。 紅くなるのはナナ…
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遠音別川のサケと地層
斜里からウトロに向かう途中、遠音別川という河川があり、そこではいまサケの遡上を観察することができます。 [caption id="attachment_9629" align="alignnon…
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夜の女王
昨夜は中秋の名月でしたが皆さんご覧になられたでしょうか。 知床では快晴となり、知床峠からは国後島から上る月を見ることができました。 月の左側の山が羅臼山、右側の山が泊山です。  …
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サーモン・ジャンプ
先週の事ですが、斜里川の河口を見ていると水面で何かがしきりに跳ねたりしているのが見えました。 これはサケです。産卵で川に遡上するため河口に集まってきているのでしょう。 サケはサケ科サケ属の魚類…
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水上の小さな家族
以前、知床五湖の湖上で巣作りしているカイツブリについて書きましたが、その後はどうなったでしょうか。 なんと小さなカイツブリの背中にさらに小さなヒナが載っているではありませんか。(8月15日撮影 …
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鵜呑み
オロンコ岩に営巣しているウミウですが、ヒナの成鳥具合はどうだろうと思って見に行ったところ、もう親鳥と変わらないくらいの大きさまで成長していました。 どうやら巣立ちも近そうです。 大きくなっても…
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水上のゆりかご
先日、知床五湖の湖上でカイツブリを見つけました。 カイツブリはカイツブリ目カイツブリ科の水鳥で、潜って魚や水生昆虫など水生生物を捕食します。 カイツブリのカップルが水草を運んだりして水上に浮く…
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活動開始
5月20日に羅臼温泉口から泊場まで歩いてきました。 雪が解けて花が咲きだすと様々な生き物が活動し始めます。 マルハナバチがエゾエンゴサクの蜜を吸っています。 登山道の石の上に何か黒いものが。 …
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おんぶカモメ
ウトロの海岸や漁港では色々な海鳥を見ることができます。 その中でも発見しやすいのがオオセグロカモメとウミネコで、このカモメたちは毎年ウトロ周辺で営巣し繁殖しています。 先日、オオセグロカモメとウミ…
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火口湖に立つ
春限定、しかもほとんど誰も来ない、とっておきの場所をご紹介します。 世間を賑わせた史上最長のゴールデンウィークもここなら貸し切り、 「火口湖」です。 同じ火口湖といってもご近所の屈斜路湖や摩周湖…
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旅の仲間
斜里町でマガンの飛来を確認しました。 オオヒシクイとの混群で、数十羽の群れでした。 手前の小型で嘴の付け根が白いのがマガン、嘴が黒っぽくて大型のがオオヒシクイです。 比較してみるとオオヒシク…
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素晴らしき裏山、知西別岳
今年の春も知床峠が無事に開通しました。 峠の開通は、近隣の山スキーファンがにわかに色めき立つ、知床の山々の春スキーシーズンの到来も意味しています。 私にとって平成最後となる山スキーは、知床自然セン…
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ラナ・ピリカ
雪がとけ眠っていた小さな生き物たちが目覚める季節です。 知床で真っ先に目覚め産卵を開始する両生類が、エゾアカガエルです。 ラナ・ピリカ(Rana pirika)は学名で、ラナはラテン語でカエルを意…
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春のたより
長い長い冬が終わり、生き物たちが騒ぎ出す季節です。 タイマーが仕掛けられていたかのように、植物は芽吹きます。 エゾノバッコヤナギが花を咲かせました。黄色く見えるのは花びらではなくおしべです。 …
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お辞儀をする鳥
最近、斜里からウトロにかけての沿岸にウミアイサの群れが見られるようになりました。 ウミアイサはカモ目カモ科の水鳥で、日本では冬鳥です。水中に潜って小魚などを食べます。 アイサは漢字では『秋沙』と書…
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本日は雪。でも春。
4月にもなると、知床でも春を感じます。気温はマイナスでも、春だなぁと日々感じます。寒さが緩み、天気の良い日は森の鳥たちがさえずり始めます。 この時期、自然センター周辺では、動物たちがイタヤカエデか…
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事件の現場
先日、ウトロの沿岸には久々に流氷が接岸しました。これが最後の機会かもしれません。 沖の方を見てみると、何やらカラスがいっぱい集まっていました。 よく見ると白い氷の上が、血のようなもので赤く染まって…
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半島の中心で流氷を見る
知床自然センターや知床五湖がある斜里町からだと見えない山、 だけど知床連山を構成している一座である「東岳」へ羅臼側からアクセスしてスキーで行ってきました。 [caption id="att…
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引っ越しの季節
もうすぐ新年度を迎え、これから新生活を始める方も多いのではないでしょうか。新年度に合わせ大移動をする私たちと同じように、多くの鳥たちもこの時期は繁殖地を目指し北へ大移動をする渡りの季節です。知床では現…
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冬鳥を名残惜しむ(ツグミ編)
3月ももうすぐ終わろうとしています。4月には新しい年号が発表されるとのことで、時の流れの早さを感じますね。 冬の終わりは渡り鳥との出会いと別れの時期です。 冬鳥とはもうすぐお別れです。彼らはこれか…
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知床レイヴンズ
知床では冬になると大陸からオオワシやオジロワシが渡ってきますが、カラスの仲間であるワタリガラスも渡ってきます。 ワタリガラスはスズメ目カラス科の鳥で、日本では最大のカラスです。 またの名をオオガラ…
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トド 海馬 Steller’s sea lion
知床半島の東側、羅臼町沿岸の某所へ、久々にトドの調査に行ってきました。 ヒグマ出没対応に追われる日々が(ほぼ)終わってトド調査を開始すると、個人的には冬の訪れを強く感じます。 いつものポイントに到…
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凍った涙
フレペの滝は地下水が断崖から染み出て滝になっている場所です。 しとしとと流れる様子から、乙女の涙と呼ばれています。 冬になるとこの涙は凍って青白い氷になるのですが、最近の寒気のおかげでだいぶ凍…
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冬の水鳥
紅葉の時期も終わり、山も街も寒々しい雰囲気に変わってきました。 知床峠もカムイワッカも冬期閉鎖、五湖ももうすぐ閉園となります。11月はいつ雪が降ってもおかしくないし、行ける場所も限られてくるので観光…
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恋するオショロコマ
サケ科魚類というと、サクラマス、カラフトマス、シロザケが印象的ですが、知床の河川にはオショロコマというサケ科魚類が生息しています。 カラフトマスやシロザケの遡上と産卵は一大イベントとして人間にも認識…
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スイミング・デッド
8月にカラフトマスが川に遡上したという記事を書きましたが、10月はカラフトマスの命が尽きる季節です。 シーズン初めに遡上したカラフトマスは産卵し終えて死亡し、その骸は川底や川岸で朽ち果てるのを待って…
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命を懸けた遡上
先日サクラマスの遡上を確認するため、岩尾別川を上りました。 水中にカメラを入れてみると、ヤマメやオショロコマが多く見られました。 しかし、なかなかサクラマスの姿が見当たりません。  …
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ペレケ川はマスでいっぱい
斜里町ウトロ地区の真ん中を流れるペレケ川には、川沿いに遊歩道がついています。 今はカラフトマスが遡上していて遊歩道からでも大量のマスの姿を見ることができます。 地元の研究者の方によれば例年より…