2014年
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羅臼の海
羅臼で実施中のトド調査に顔を出してきました。トドの専門家である石名坂研究員が主体となって、知床半島羅臼側根室海峡への来遊状況を調べています。お手伝いいただいている酪農学園大学の学生さんと共に、年末…
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冬の夜空
今日はクリスマスということで今年も残すところあとわずかになってきました。 季節の変化は山の色や気温の変化だけでなく、星の変化でも感じることができます。冬は空気が澄んで星の光が一段と強く見えるような気…
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ハリギリの実とハギマシコ
海に面した強風吹きつける断崖で、斜面を飛び交う小鳥の群れに出会いました。群れで斜面を移動しながら、何かついばんでいます。小鳥の名前はハギマシコ、ついばんでいるのはハリギリの実です。今年は木の実も豊作…
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冬の森歩き
[caption id="attachment_5579" align="alignright" width="372"] ナナカマドの実[/caption] 冬ごもりとは言いますが、何もないかとい…
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凍った川を泳ぐサケ
知床も本格的な冬に突入しました。肌を刺すような北風がつらい季節です。 冬になると川も凍ってきます。流れる水が凍るというのは何か妙な感じがしますが、表面に氷が張るだけで中の水は流れてます。 知床の…
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爆弾低気圧
急速に発達した低気圧の接近で、昨夜から大荒れの天気となっており、知床自然センターは臨時休館しました。また半島基部とをつなぐ国道は未明から通行止となっており、現在斜里町ウトロ地区は孤立状態になっていま…
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森の中で
真剣な顔?でトドマツを調べるクマゲラに出会った。一人で森の中にいたせいか、それとも彼が穴を穿つのに集中していたせいか、至近距離まで近づいてきた。クマゲラには失礼だか、真剣そのもののそのしぐさがちょっ…
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オオワシVSカラス
知床の冬鳥といえばいろいろいますが、やはり始めに名があがるのはオオワシではないでしょうか。最近よくオオワシを見かけるようになりました。越冬のため遠く大陸から日本に渡ってきたのでしょう。 今朝は国立公…
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誰の仕業?Part2
巣箱の片隅に几帳面に積まれたドングリの山。きれいに殻(皮?)がむかれ、一部は薄皮もむかれていました。一体誰の仕業でしょうか? 私の自宅周辺に取り付けたこの巣箱はコンパネ製の箱型で、シジュウ…
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誰の仕業?
クマゲラの穿った穴を覗くと。中にはオオバボダイジュの種子ばかり、たくさん!誰がやったのか・・、わかりません。ネズミ?リス?カケス?・・。別の穴には葉のついたまま入っているものも! …
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なぜここに?どこから来たの?
「トド、お前もか!」 知床世界自然遺産の町、斜里町では、これまでにも市街に野生動物が出没するようなことはありました。エゾシカなどは当たり前、過去にはゴマフアザラシの子やヒグマが出没したこともありま…
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知床連山と光の柱
昨夜のこと。知床連山と冬の星座を撮影しようとカメラを構えていたら不思議な光景を目にしました。 夜空に数本の光の柱が浮かんでいるではありませんか。これは何かの予兆?何かが天から降臨してくるのか?と一瞬…
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歩行グマ天国?
知床自然センター周辺の道路もうっすら雪に覆われました。 雪の上には動物たちの足跡がくっきりと残り、たとえ姿を目にすることがなくても、彼らの存在をよりはっきりと意識することができます。 既に冬期閉鎖と…
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さあ!取り掛かるぞ!冬支度編
今朝の気温はマイナス2℃。ずいぶん寒くなってきました。 朝、いつもよりしばれるな~と思い、起きてすぐ外を見ると、一面の雪景色!冬の到来です。 そして、今日は赤白ポールを立てるのにはうってつけの良い…
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リス御三家
次号の賛助会員さん向け情報誌でエゾモモンガを特集するということで、ねぐら探し続行中ですが、なかなか出会えずにいます。その親戚たちには会えたんですけど・・・。ヒメネズミ?、いえモモンガはネズミの仲間で…
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知床横断道路が冬期閉鎖されて1日。
11/10(月)15時をもって知床横断道路は冬期通行止めに入りました。開くのは来年の春、間に合えばゴールデンウィーク前に開通するでしょう。同僚がつめる羅臼ビジターセンターへは横断道路を使えば30分で行…
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クマ+タカ=森の王者
海辺の道路を車で走っていたときのことです。大型の猛禽が木の上にとまっているのを見つけました。 オジロワシやトビとは異なる尾羽のストライプ模様、ハイタカやオオタカよりも巨大・・・、後頭部にある角のよう…
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入ってます!
当財団の賛助会員さん向け情報誌の編集担当スタッフから「次号の特集はエゾモモンガでいきます。ついては今月20日頃に取材に行きたいのでよろしく!」と言い渡されました。10年以上前にモモンガをしばらく調べ…
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もう少しでおやすみ
あと数日で冬期閉鎖する知床横断道路を通ってきました。昨日降った雪で羅臼岳は真っ白。スノーボール(お菓子)のようで実に美味しそうです。知床峠はビュービューでとても寒く、カメラを構える手もすぐかじかんでし…
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冬の蛾
最近、みぞれが降ることもあり、知床はもう冬です。そんな寒い中、夜に車を走らせるとたくさん蛾が飛んでいるのを見かけます。その蛾のほとんどは、主に晩秋~早春の雪のない季節に発生するシャクガ科の蛾で、総称フ…
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冬枯れのフレペ
紅葉の季節も終わり、木々の葉っぱもすっかり落ちて、知床自然センター周辺の森も見通しがよくなりました。繁殖期を迎えているオスジカのもの哀しい鳴き声が響き、北から渡ってきたオオワシが澄んだ空を舞っていま…
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晩秋に咲くヒマワリの花
知床半島基部斜里平野ではビートの収穫が最盛期を迎えています。農家さんがトラクターで堀り上げ畑の隅に積み上げたビートの山を、畑から畑へと巡回するタイヤショベルとダンプカーが製糖工場へ運んで行きます。み…
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カムイの水
カムイ・ワッカはアイヌ語で神(魔)の・水を意味します。硫黄成分が強くて人は飲み水にできないので「神の水」と表現したようです。上空から見ると、海に注いだ「神の水」が海面にマーブル模様を描いています。 …
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本日、朝一番のお客様は「毛玉」?
今朝は気温が2℃まで下がりました。本当に寒い朝で、知床峠も昼12時にようやく開通です。自然センター開館時に、玄関マットの上に毛玉がありました。「毛玉じゃないよ、ネズミだよ。」ヤチネズミが丸まった姿で全…
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黄金色のカラマツ林
きれいだった紅葉も、ほとんど散ってしまい、少し寂しい風景となりました。その中で最後まで頑張って黄金色に輝いているのがカラマツ林! カラマツは本州から持ち込まれたもので、本来北海道には自生しません。自…
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産卵床はどこ?
知床は現在秋から冬に移り変わろうとしています。この移ろいの中でカラフトマスは遡上と産卵が落ち着く一方で、シロザケは今がその時期を迎えています。よくテレビで観るダイナミックなサケ・マスの産卵を観察するの…
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カメムシに悩まされる季節
秋になり肌寒くなるこの季節、屋外のあらゆる隙間という隙間からカメムシが入室してきます。これは越冬する場所を探しているためで、自然センターにも連日入館してしまっています。 多くの人はこの現象に悩まされ…
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カラスの食卓 秋編
7月にも一度このブログに書いたことがありますが、知床自然センターの屋上にあるアンテナはカラスたちの恰好の食卓となっています。ご馳走を見つけてきてはアンテナの上でお食事、そして食べカスを落とします。そ…
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ドングリの戦略
知床で今年大豊作のドングリが生き残るための戦略。前回は、ドングリの敵が少なくなったところに数で一気に攻めるという、全滅を防ぐ生き残り戦略を紹介しました。今回は化学的な戦略を紹介しようと思います。 ド…
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飛んでいきました!
10月11日にご紹介した交通事故で保護、リハビリ中であったエゾフクロウですが、一昨日夜に事故現場近くの林道でリリースしました。輸送用の段ボール箱を開けると、一呼吸置いた後、暗闇の中に羽ばたいていきま…