スタッフのフィールドノートとは?
About “Field Note”
知床に暮らしているのは野生動物だけではありません!「スタッフのフィールドノート」は、知床の自然を最も身近に体験しているスタッフがお届けする日々のブログです。移り変わる季節の中で見つけた小さな発見や、スタッフならではの知床の過ごし方、なかなか見ることができない登山道の様子など、ここにしかない生きた情報を発信しています。
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リス御三家
次号の賛助会員さん向け情報誌でエゾモモンガを特集するということで、ねぐら探し続行中ですが、なかなか出会えずにいます。その親戚たちには会えたんですけど・・・。ヒメネズミ?、いえモモンガはネズミの仲間で…
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知床横断道路が冬期閉鎖されて1日。
11/10(月)15時をもって知床横断道路は冬期通行止めに入りました。開くのは来年の春、間に合えばゴールデンウィーク前に開通するでしょう。同僚がつめる羅臼ビジターセンターへは横断道路を使えば30分で行…
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クマ+タカ=森の王者
海辺の道路を車で走っていたときのことです。大型の猛禽が木の上にとまっているのを見つけました。 オジロワシやトビとは異なる尾羽のストライプ模様、ハイタカやオオタカよりも巨大・・・、後頭部にある角のよう…
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入ってます!
当財団の賛助会員さん向け情報誌の編集担当スタッフから「次号の特集はエゾモモンガでいきます。ついては今月20日頃に取材に行きたいのでよろしく!」と言い渡されました。10年以上前にモモンガをしばらく調べ…
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もう少しでおやすみ
あと数日で冬期閉鎖する知床横断道路を通ってきました。昨日降った雪で羅臼岳は真っ白。スノーボール(お菓子)のようで実に美味しそうです。知床峠はビュービューでとても寒く、カメラを構える手もすぐかじかんでし…
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冬の蛾
最近、みぞれが降ることもあり、知床はもう冬です。そんな寒い中、夜に車を走らせるとたくさん蛾が飛んでいるのを見かけます。その蛾のほとんどは、主に晩秋~早春の雪のない季節に発生するシャクガ科の蛾で、総称フ…
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冬枯れのフレペ
紅葉の季節も終わり、木々の葉っぱもすっかり落ちて、知床自然センター周辺の森も見通しがよくなりました。繁殖期を迎えているオスジカのもの哀しい鳴き声が響き、北から渡ってきたオオワシが澄んだ空を舞っていま…
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晩秋に咲くヒマワリの花
知床半島基部斜里平野ではビートの収穫が最盛期を迎えています。農家さんがトラクターで堀り上げ畑の隅に積み上げたビートの山を、畑から畑へと巡回するタイヤショベルとダンプカーが製糖工場へ運んで行きます。み…
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カムイの水
カムイ・ワッカはアイヌ語で神(魔)の・水を意味します。硫黄成分が強くて人は飲み水にできないので「神の水」と表現したようです。上空から見ると、海に注いだ「神の水」が海面にマーブル模様を描いています。 …
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本日、朝一番のお客様は「毛玉」?
今朝は気温が2℃まで下がりました。本当に寒い朝で、知床峠も昼12時にようやく開通です。自然センター開館時に、玄関マットの上に毛玉がありました。「毛玉じゃないよ、ネズミだよ。」ヤチネズミが丸まった姿で全…
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黄金色のカラマツ林
きれいだった紅葉も、ほとんど散ってしまい、少し寂しい風景となりました。その中で最後まで頑張って黄金色に輝いているのがカラマツ林! カラマツは本州から持ち込まれたもので、本来北海道には自生しません。自…
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産卵床はどこ?
知床は現在秋から冬に移り変わろうとしています。この移ろいの中でカラフトマスは遡上と産卵が落ち着く一方で、シロザケは今がその時期を迎えています。よくテレビで観るダイナミックなサケ・マスの産卵を観察するの…
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カメムシに悩まされる季節
秋になり肌寒くなるこの季節、屋外のあらゆる隙間という隙間からカメムシが入室してきます。これは越冬する場所を探しているためで、自然センターにも連日入館してしまっています。 多くの人はこの現象に悩まされ…
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カラスの食卓 秋編
7月にも一度このブログに書いたことがありますが、知床自然センターの屋上にあるアンテナはカラスたちの恰好の食卓となっています。ご馳走を見つけてきてはアンテナの上でお食事、そして食べカスを落とします。そ…
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ドングリの戦略
知床で今年大豊作のドングリが生き残るための戦略。前回は、ドングリの敵が少なくなったところに数で一気に攻めるという、全滅を防ぐ生き残り戦略を紹介しました。今回は化学的な戦略を紹介しようと思います。 ド…
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飛んでいきました!
10月11日にご紹介した交通事故で保護、リハビリ中であったエゾフクロウですが、一昨日夜に事故現場近くの林道でリリースしました。輸送用の段ボール箱を開けると、一呼吸置いた後、暗闇の中に羽ばたいていきま…
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惜しまれながら知床五湖閉園
今年は駐車場拡張工事の為、10月13日17時で知床五湖は閉園となりました。前日低気圧が通ったあと、素晴らしい知床五湖を見ることができました(10月12日撮影) &…
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飛ぶって、ムズカシイ。。
どしゃ降りの雨の夜、非番の若手スタッフから、電話がありました。峠で交通事故に遭ったエゾフクロウを保護したとのことでした。ずぶ濡れで濡れぞうきんのようなフクロウをドライヤーで乾かして、ひとまず保温。幸…
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ドングリのせいくらべ…ならぬ生存競争
知床は今年、ミズナラのドングリが大豊作です。ミズナラの木の下は足の踏み場もないくらい沢山のドングリが落ちています。ドングリは多くの野生動物の重要な餌資源になっていますが、もちろん食べられるために実って…
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食欲の秋です
秋も深まる今日この頃、食欲が出てくるのは人も動物も同じようです。 事務所の裏の駐車場に何か動物が来ていると思ったらシマリスが来ていました。アスファルトの上に落ちている木の実を一生懸命かじっては頬袋に…
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紅葉情報
本日お昼頃の知床横断道路、羅臼側羅臼湖入口バス停付近の状況です。羅臼側は良いお天気でしたが、ダケカンバの幹の白が鮮やかに浮かび上がって美しかったです。 背景の山は頂付近うっすら雪化粧…
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土に還ります
ウトロのペレケ川からマスの情報です。カラフトマスの遡上もどうやら終わりを迎えたようです。川で産卵を終えたマスたちは力尽き、その亡骸は川底に沈んだり河原に打ち上がったりしています。死んだマスはさまざまな…
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オスジカの鼻息が荒くなってきました!!
いよいよ自然センター周辺も木々が色づいてきました。そして秋の深まりとともに繁殖期が近づいてきたオスジカたちの鼻息も荒くなってきました!エゾシカの繁殖期は10月下旬~11月上旬あたりですので、まだまだ…
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傷ついたコビト
夜自家用車で帰宅途中、国道の道路際にたたずむ小さな影が目に入りました。 コビト?そんなはずはありませんが、何者か確かめるために、車をUターンさせて現場に戻りました。 現場にいたのは小さなフクロウ、オ…
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10月の始まりは
昨日は羅臼側からスタッフが初冠雪の様子をお知らせしましたが、今日はウトロ側からの羅臼岳の様子です。 10月初日に、羅臼岳が初冠雪となりました!真っ白!! 翌日の今日は・・・・、あれ、少し雪が溶けた…
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羅臼岳の雪化粧
羅臼中心地から、羅臼岳がスカッ!と見える場所があります。ありがたいことに、私の通勤途中にあるため、ほぼ毎日羅臼岳を拝むことができます。が、あまりにも普通の風景になってしまっているため、羅臼岳のことは全…
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知床のオーロラ
夜、車を走らせながら、今日も漁火で明るいな~、と思いながら空を見上げるとなにやらカーテン状のような光が!「えええ!?ま、まさかオーロラ!?」などと到底ありえないことを口走りながら、冷静さを取り戻しつつ…
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紅葉情報
知床横断道路知床峠周辺ではかなり色づいてきました。羅臼側のほうがやはり色づきが少し早いようです。ふもとのほうでもヤマブドウやツタウルシな…
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お昼のエゾフクロウは眠そうでした!
昼ごはんの後、ちょっと腹ごなしに知床自然センターに隣接した森づくりの道ホロベツルートを散歩しました。 シカ柵に囲まれた森の中の散策路を歩いていると、散策路わきの地面に真新しいトリの糞とペリット(猛禽…
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ドングリコロコロ!
今年はドングリの実なりがいいようです。自然センターの周辺を散策すると、いたるところにドングリが転がっています。数だけでなく、サイズも少し例年より大きいような気がします。 森の動物たちにとってはありが…