スタッフのフィールドノートとは?
About “Field Note”
知床に暮らしているのは野生動物だけではありません!「スタッフのフィールドノート」は、知床の自然を最も身近に体験しているスタッフがお届けする日々のブログです。移り変わる季節の中で見つけた小さな発見や、スタッフならではの知床の過ごし方、なかなか見ることができない登山道の様子など、ここにしかない生きた情報を発信しています。
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ゴールデン・キオン
今、フレペの滝遊歩道の草原は金色のお花畑になっています。 晴れた日もきれいですが、霧に覆われた風景もなかなか良いものです。 &n…
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うつせみ
先日までエゾハルゼミが鳴いていたと思っていたら、いつの間にかコエゾゼミに代わっていました。季節の移ろいは早いものです。 コエゾゼミはカメムシ目セミ科の昆虫で、北海道だけでなく本州の標高の高い地域にも…
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ウミネコの親子
暑い日が続きます。 日差しの強い中、鳥たちは日射病にならないのか気になるところですが、どうなんでしょうか。鳥だって強くて暑い日差しは嫌な気がします(私はあまり好きではないです)。 …
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夏の虫
今年の知床は、7月も寒い日が多かったですが、下旬になり、急に暑くなってきた気がします。休日、虫を探しにとある林道を散策してきましたが、夏の虫がたくさん活動を開始していました!夏の虫の定番と言えばクワガ…
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赤い惑星
赤い彗星と聞けばあの方ですが、赤い惑星「火星」の話です。 現在、地球と火星の距離が縮まっていて、7月31日に最接近すると言われています。 最近はどんどん火星が明るくなってきていて、金星と同じくらい…
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実のひとつだになきぞ悲しき
同じ夏は二度とありませんが、今年は特にいつもと違う夏です。 本州では西日本を中心に酷暑となっているとのこと、お見舞い申し上げます。 一方で北海道知床は西日本の方に申し訳ないくらいの、季節外れの寒さ…
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若いカラス
7月がもうすぐ終わりますね。 最近よく見かけるのは、若いカラス達です。 道脇や畑なんかでウロウロしています。良く見ると、胸のあたりや首の後ろの羽毛がボワボワしていて雛時代の面影があり、「若いな..…
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シダの森にて
フレペの滝など、知床の草原にはシダ植物であるワラビが繁茂してます。 ワラビはシダ門シダ綱シダ目コバノイシカグマ科ワラビ属の植物です。山菜として有名ですが、毒性が強いため生食はできずアク抜きが必要です…
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銀竜が如く
「植物は緑色をしている。それは葉緑素を持っているためである。植物は太陽光を浴びて葉緑素で栄養を作る」 これが植物の基本的なイメージですが、その植物の常識から外れた植物も存在します。 それがこのギン…
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晴耕雨読
シーカヤックでしかたどり着けない、知床半島の浜辺や滝にツーリング旅へ。 晴れの日は漕ぐ。 [caption id="attachment_8463" align="al…
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羅臼岳の山開き
毎年7月の第一日曜日は知床連山最高峰・羅臼岳の山開きです。今年は7月1日、登山口では恒例の安全祈願が行われ、多くの方々が登山を楽しみました。 登山道沿いには様々な花が咲いています。オホーツク展望には…
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こんな感じでひっそりと
フレペの滝遊歩道では、初夏の訪れを感じさせる花の代表、チシマフウロが今年も断崖の上にひっそりと咲き始めました。 長らくこれが本当にチシマフウロか、はたまたエゾフウロではないだろうかという疑問があった…
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知床にしか咲かない花
先日、知床硫黄山の登山に行ってきました。 目的は、シレトコスミレ。知床半島の山の砂礫地に分布しているスミレである。 知床硫黄山に登るためにはまず登山口までの【道路特例使用承認申請書…
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マグノリア
6月になって白い巨大な花が咲くようになりました。ホオノキの花です。 大きなツボミが開く瞬間はまるでゆで卵のように見えます。 ホオノキはモクレン科モクレン属(Magnolia)の樹木で、…
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オオセグロカモメのヒナ
つい昨日、私の1年越しの夢が叶いました。 私の夢・・・それは、カモメのヒナを見ることです。 ウトロでこの時期、多く見られるカモメはオオセグロカモメとウミネコです。 …
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時をかける男
気温が30℃近い夏日が続いたかと思えば、今度は10℃に満たない雨と霧の日が続き、寒暖の差が激しすぎて今が何月なのか分からなくなりそうです。 知床の山並みも裾野は新緑、稜線は冬枯れで、夏と冬がグラデー…
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エゾハルゼミの声を聞くたびに
今年も約束したかのようにエゾハルゼミが鳴きだしました。 エゾハルゼミは半翅目セミ科ハルゼミ属のセミで、日本に広く分布してます。北海道では平地で普通に見られるセミです。 森の中ではエゾハルゼミの…
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さえずるひばり
時期を問わず、私はよく海の近くをウロウロすることが多いです。 今の季節、海のそばでは涼しげな風が吹き、潮のにおいを感じることが出来ます。 海のそばは虫が少ないので快適ですね。カモメもたくさんいます…
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甘い露
今知床は、木々が新緑の季節を迎え、若葉が生い茂っています。それと同時に虫たちも一斉に発生しています。特にイタヤカエデの若葉はヒグマも好物ですが、それ以上にアブラムシは若葉が大好物です。 [cap…
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私の頭の中のウグイス
春を告げる鳥、ウグイスが知床でも鳴き始めました。 ウグイスはウグイス科の小鳥で、日本三大鳴鳥(ウグイス、オオルリ、コマドリ)に数えられるほど声が美しく、日本人にとっては非常に親しみのある野鳥ではない…
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春のチョウ
最近、仕事中にたくさんチョウを見かけます。サナギの状態で長い冬を過ごしてきたチョウたちが、次々と羽化しているようです。もうすぐ6月ですが、知床はまだ春です! 今回はその中でも、お気に入りをご紹介しま…
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エゾライチョウいました
毎週、エゾライチョウを探しに国立公園内をウロウロしている私がいます。エゾライチョウは日本では北海道にのみ生息するズングリむっくりした体形で、ニワトリのような歩き方をする面白い鳥です。 …
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風媒の花
昨日、今日は急激な気温上昇で、知床の多くの木々が一斉に開花したのでしょうか、大量の花粉が飛散しています。海を見れば、花粉が黄色く帯状に浮いているのが見え、車のフロントガラスのワイパーを動かすと、黄色い…
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咲きたいフデリンドウ
なかなか気温が上がらない知床。冬と春の間を行ったり来たりしています。その影響か、フレぺの滝遊歩道では例年より花の開花時期が少し遅れ、今ようやくスミレ類が咲き始めたところです。今咲いているのはミヤマスミ…
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北斗の嘴
キツツキの仲間は木をつついて餌を探したり巣穴を掘ったりします。 それ以外にもドラミングといって、数秒間の連続音を鳴らす行動も見られます。 これは他の仲間とのコミュニケーションのために鳴らしていると…
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コケの世界
休日に、チャラセナイ川から流れるオシンコシンの滝の源流部に行って来ました。 滝の近くにある林道から入り、1時間半ほど歩いて行きます。 強風の為か倒木がたくさんあり、くぐったり飛び越えたりしながら進…
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鴉神
先日、カラス2羽を背中に乗せて悠然としているエゾシカのオスを見ました。 以前にもブログに書きましたが、これは毛皮についた虫(おそらくダニ)をカラスに食べてもらっているのだと思われます。 シカの…
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オオルリ
今日はGWの最終日です。皆さまはいかがお過ごしでしたか? 私の勤務地である知床五湖にも、連日たくさんのお客様が来園していました。 時には雨が降り、時には暑い日差しが照りつけ... 無事に連休を乗…
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寄生樹
ふと、ある植物が思った あの高い枝に上ることができれば、日光をいっぱい浴びれるだろうか あの大木の樹皮の下に根を張れれば、水分に困ることはないだろうか ・・・ とある漫画の冒頭の文章をもじって…
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ただいま建設中。
3日ほど前、フレペの滝へ続く遊歩道を歩いていると、行く手を阻むものが。 ハシボソガラスが一生懸命、巣材集めに専念していました。 その距離わずか2メートルほどでしたが、ちょっとずつ近づいていって…